夕刊:2020/07/16

貴金属は金、白金ともに反落。日経平均株価は午前中は高いも午後にかけて値を下げる。オイルはまちまち。

為替

東京外為市場のドル円は107.03円付近まで水準を切り上げた。ただ、動意は鈍く、上値は抑えられている。リスク選好・回避による売買の中心がドルとなっているなかで、円相場に主体的な値動きはみられない。第2四半期の中国国内総生産(GDP)は市場予想以上に回復したものの、円相場を動意づけるきっかけにはなっていない。ユーロ円は122円前後で上下。122.14円付近まで水準を切り上げた後、121円後半まで押し戻されている。ポンド円は134.21円付近まで下落。ポンドドルが軟化しているほか、対ユーロでもポンド売りが入っている。豪ドル円は74.68円付近まで軟化。6月の豪雇用統計で就業者数は市場予想以上に増加したが、コロナリスクを背景とした超緩和的な豪金融政策見通しは変わらず。NZドル円は70.08円付近まで弱含み。朝方発表された4-6月期のNZ消費者物価指数(CPI)は前年比1.5%上昇だった。物価見通しが十分に回復するまでNZ中銀は金融緩和を継続する見通し。午後のドル円は106円90銭台でのもみ合いが続く展開に。午前中に107円台を回復の場面も続かず。午後に株安もあって円高が優勢となり、すこしドル安円高が入る場面も106円80銭台までと、上下ともに動きにくい展開。このところリスク選好局面ではドル安円安、リスク警戒局面ではドル高円高が入る傾向が見られ、ドル円はそのどちらの勢いが強いかで動きを見せるという流れだけに、やややりにくさも。この後ECB理事会を控えるユーロドルは1.1400台での推移。1.14割れの場面も続かず。ECBは政策金利・量的緩和政策ともに現状維持の見込み。前回の理事会でPEPP(パンデミック緊急購入プログラム)の大幅拡大を決めた後だけに、効果を確認する状況という認識。注目はラガルド総裁の会見だが、明日、明後日とEU首脳会議などを控える中で、影響は限定的か。午前10時半の豪雇用統計で雇用者増自体は予想を大きく超えたものの、正規雇用の減少傾向が継続した豪ドルは、やや頭が重いものの、値幅は限定的で大きな動きを見せず。

株式(日経平均)

本日の日経平均株価の終値は前日比175.14円安の232770.36円。前引けの日経平均株価は前日比113円54銭安の2万2831円96銭で終える。東証1部の売買高概算は7億7618万株、売買代金は約1兆2926億円。値上がり銘柄数は1004、値下がり銘柄数は1070、変わらずは95銘柄だった。日経平均株価は軟調に推移。新型コロナウイルスに対するワクチン開発期待で前日のNYダウは大幅に上昇したが、この日の東京市場は様子見姿勢から上値が重い展開。中国国家統計局が発表した4~6月期の国内総生産(GDP)は、実質で前年同期比3.2%増と市場予想(2.5%増)を上回ったが、市場全体の反応は限定的だった。空運や鉄鋼、不動産といった景気敏感株は堅調だが、医薬品や精密、電機などが安い。後場に入ると下げ幅を拡大して陰線引けとなった。下げはしたものの、25日移動平均線は上向きに転換している。このところは陽線引けして上値を伸ばすと、翌日に調整して、その後再び上昇するという流れを繰り返している。

貴金属

金先限帳入値6223円(前日比-9円)銀先限帳入値66.2円(前日比-0.8円)白金先限帳入値2803円(前日比-18円)パラジウム先限帳入値6798円(前日比+10円)金、銀は総じて反落。金はニューヨーク高を受けて買い優勢で始まった。その後は、ドル建て現物相場の上げ一服を受けて小幅安となった。銀はまちまちで始まったのち、金軟調につれ安となった。新型コロナウイルスの感染拡大に対する懸念が残るなか、押し目を買われて堅調となった。スペイン主要都市バルセロナ市長は、新型コロナウイルス感染者数が1週間で3倍増となるなか、感染拡大防止措置を一部再導入する可能性があると明らかにした。また米フィラデルフィア地区連銀のハーカー総裁は、米国は新型コロナウイルス感染拡大の制御に失敗したとの認識を示し、経済がコロナ禍で受ける影響を巡る不確実性は極めて高いと述べた。一方、米地区連銀経済報告(ベージュブック)で、新型コロナウイルス感染拡大抑制に向けた制限措置の解除に伴い、ほぼ全地区で経済活動が7月初旬にかけて上向いたものの、コロナ禍前の水準をはるかに下回っており、見通しは引き続きかなり不透明との見解を示した。午後に入ると一時。小高くなる限月もあった。後半から終盤にかけ売り優勢となったが、期先は下値堅く引けた。銀は現物価格の上げ一服感、金の反落、円小幅高から期先3本が売り優勢。前営業日比は、金標準、金ミニが24~5円安、ゴールドスポットが11円安、銀が0・8円安~変わらず。

石油

原油先限帳入値28860円(前日比+80円)ガソリン先限帳入値40290円(前日比+60円)灯油先限帳入値43880円(前日比+70円)東京石油市場は堅調。コロナショック後、世界的に石油需要の回復が続いており、過剰在庫の取り崩しが近々始まると期待されている。米エネルギー情報局(EIA)が発表した週報では石油需要が一段と回復しており、石油輸出国機構(OPEC)加盟国と非加盟国によるOPECプラスが増産しても需給バランスは崩れないとみられている。ただ、円相場が1ドル=107円ちょうど付近で前日よりも小幅な円高で推移していることは重し。米ニューヨーク・タイムズによると、トランプ米政権は中国共産党員とその家族の米国への入国禁止を検討している。ただ、同紙によると最終的にはトランプ米大統領はこの案を退ける可能性があるとしている。午後は油種間でまちまち。原油は小幅続伸、ガソリンは期中以降が小幅高、灯油は小幅まちまち。前日の海外原油先物が続伸したことに支援されたものの、この日のアジアの時間帯の海外原油の夜間取引が軟化していることや、為替が1ドル=106円台後半まで円高に振れていることで上げ幅は抑制されて、一部限月はマイナス引けとなった。この日のドバイ原油の現物も午前は強含んでいたものの、午後から上値が重くなっている。主要3油種は、原油は全限月が小幅高水準を維持したものの、ガソリンは期近2本、灯油も一部限月がマイナス引けした。

ゴム

ゴムRSS3号先限帳入値155.6円(前日比-0.9円)TSR20先限帳入値 出来ずゴムRSS3号は、期近高・期先安。タイ現物価格がしっかりとなっていることから、期近高となっている。一方、上海安を受けて、期先3本はマイナスサイドに振れている。中国国家統計局が発表した2020年4-6月期の国内総生産(GDP)は、前年同期比3.2%増となった。1-3月期は、新型コロナウイルスの影響から、同6.8%減となっていたが、1四半期でプラスサイドに転じた。午後は期先3本は、上海安などを嫌気し、売り物がちの展開となった。TSR20は、出来ず。大引けのRSS3は、前営業日比1.2円安~1.7円高、TSR20は同変わらず。RSS3号12月限は同0.9円安の155.6円、TSR20の12月限は変わらずの131.0円。

とうもろこし・大豆

コーン先限帳入値は22760円(前日比-160円)とうもろこしは、まちまち。シカゴ堅調、円小幅高と強弱材料が交錯。決め手を欠き、限月間で方向性がない。期近9月限は5月7日以来の安値となる850円安の1万8750円まで一段安。8月先限は小安い状態から抜け出せずジリ安。先限は日中取引の序盤で変わらずの2万2920円に戻したが、プラスサイドに転換するは買いは集まらず、2万2840円まで下落。夜間取引の安値2万2800円が支持線。この後も薄商いを継続し、先限は2万2800円台で弱含みで推移か。米国産コーンが授粉期を迎え、今後の数週間が天候相場のクライマックスとも言えるが、東京コーン市場に活気が波及してこない。午後も閑散とした商いで終始。


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