夕刊:2020/07/21

金は最高値更新。日経平均株価もしっかりで23000円台も射程圏内に。オイルは小幅高。

為替

午前中は107.13円付近まで弱含んだが、動意は限定的。米国の追加景気刺激策や、欧州連合(EU)の首脳が協議している復興基金に注目が向けられているものの、円やドルを強く刺激するようなきっかけは見当たらない。EUの復興基金の合意期待からユーロ/ドルは1.1464ドル付近、ユーロ円は122.90円付近まで強含み。昨日までのポンド高を引き継ぎ、ポンド/ドルは1.2684ル付近、ポンド円は135.98円付近まで水準を切り上げた。豪ドル/ドルは0.7035ドル付近、豪ドル円は75.42円付近までしっかりと推移。豪中銀理事会の議事要旨は特に材料視されていないが、対欧州通貨の円安やドル安に連動している。午後のドル円は107円台前半での推移。午前中にドルが全般に売られる中で、ドル円も107円10銭台まで値を落としたが、午後に入って買い戻しが優勢に。ユーロは注目されたEU首脳会議でのEU復興基金がようやくの合意に達した。17日・18日を当初の日程として行われていたEU首脳会議は、主題であるEU復興基金の条件で加盟国が折り合えず、議論が難航。異例の20日夜(事実上21日早朝)までの会議継続となった。日本時間昼過ぎに合意が発表されたが、それまでに関係者筋情報として合意が近いことが報じられていたこともあり、すでにユーロはしっかりの展開。1.1460前後の高値圏で合意報道を受けた。発表直後はユーロ買いも1.1470前後まで。そこからは利益確定の売りが広がり、1.1420台までユーロ安ドル買いが広がった。先週から同基金への期待感でユーロ買いが進んでいた部分があり、かなりユーロ買いポジションが積みあがっていた模様。もっとも下げが一段落すると、ロンドン勢の参加を前にユーロ買いの動き。EU復興基金の合意という材料自体はユーロ買いの材料であり、それも中長期的に影響を及ぼす可能性のある大きな材料ということで、ユーロ高基調が継続した。

株式(日経平均)

本日の日経平均株価の終値は前日比166.74円高の22884.22円。前引けの日経平均株価は前営業日比139円23銭高の2万2856円71銭と続伸。東証1部の売買高概算は5億8504万株、売買代金概算は1兆797億5000万円。値上がり銘柄数は934、対して値下がり銘柄数は1127、変わらずは108銘柄だった。きょう前場の東京市場は、前日の米国株市場でハイテク株比率の高いナスダック総合指数が大幅高で最高値を更新したことなどを受け、主力電機株など中心にリスクを取る動きが強まった。新型コロナウイルスの感染拡大が懸念される一方、米国などで新型コロナワクチン開発への期待感が強まっており、景気底入れに対する思惑が全体相場を支えている。ただ、利益確定売り圧力も強く、主力株が買われる一方で中小型株に値を下げるものも目立つ。値下がり銘柄数は1100を超え、値上がり銘柄数を上回った。午後は一段高となるなど堅調に推移した。4日ぶりの陽線引けとなった。5日移動平均線を回復している。ただ、このところの日経平均は上昇が継続しにくい傾向がある。

貴金属

金先限帳入値6274円(前日比+35円)銀先限帳入値70.2円(前日比+3.1円)白金先限帳入値2894円(前日比+35円)パラジウム先限帳入値6933円(前日比+19円)金、銀は続伸。金はニューヨーク高を受けて買い優勢で始まった。その後は、ドル建て現物相場の上げ一服に上値を抑えられた。銀もニューヨーク高を受けて堅調となった。欧州連合(EU)首脳会議で7500億ユーロの復興基金案について、EU大統領が補助金部分を3900憶ユーロに引き下げる提案をし、合意期待が高まった。ユーロは欧州市場で戻りを売られたが、リスク選好の動きから押し目を買われて堅調となった。午後に入ると、円安などを受けて上値を伸ばし、先限が上場来高値を更新した。銀もニューヨーク高や円安を受けて堅調となった。前営業日比は、金標準、金ミニが29~37円高、ゴールドスポットが29円高、銀が変わらず~4.7円高。東京金先限は上場来高値6279円を付けた。ニューヨーク高や円安が支援要因になった。円相場は1ドル=107円台前半で円安に振れた。銀先限は2014年3月以来の高値70.6円を付けた。

石油

原油先限帳入値29110円(前日比+490円)ガソリン先限帳入値40480円(前日比+550円)灯油先限帳入値44250円(前日比+490円)東京石油市場は堅調。海外原油が先月からの高値圏を維持していることから、国内市場でも買いが優勢。欧州連合(EU)の首脳が新型コロナ復興基金について協議を重ねており、妥協案が合意に至ることが期待されている。ただ、世界的に新型コロナウイルスの流行が続いており、上値は限定的。世界第3位の石油消費国であるインドでは、新型コロナウイルスの新規感染者数が拡大し続けている。米ジョンズ・ホプキンス大学の調査によると、19日の新規感染者数は4万人を超えた。7月1日の新規感染者数が約2万人だったことから、20日間でほぼ倍増している。午後の石油市場は総じて反発。為替が1ドル=107円台前半のもみ合いとなるなか、前日の海外原油先物が小幅高となり、この日のアジアの時間帯も強含みで推移していることに支援された。この日のドバイ原油の現物も堅調に推移している。主要3油種は、灯油の一部限月を除き堅調に引けた。ガソリンは3本、灯油は2本が一代高値を更新した。前営業日比は、ガソリンが150~550円高、灯油が210円安~550円高、軽油が出来ず、原油が100~530円高。中京ガソリンは変わらず~590円高、灯油は100円安~1000円高。

ゴム

ゴムRSS3号先限帳入値159.0円(前日比+3.7円)TSR20先限帳入値 出来ずゴムRSS3号は、軒並み高。寄り付きでは、前日の夜間取引の引けと同値圏で推移したが、その後は、産地高などを背景に、期近を中心に地合いを引き締めている。7月に入り、期近7月限の上昇が目立っている。今月に入り、すでに12円超の上昇となっている。この背景には、新型コロナウイルスの影響から、供給が減少するとの見方があるようだ。実際、金やココナッツなど、多くの商品で新型コロナウイルスの影響から、加工ができなくなき供給障害が起きた。ゴムでも同様のことが起きる可能性はありそうだ。午後に入ると、上海ゴムが地合いを引き締めたことから、期先12月限は、159.2円まで上昇し、9日以来の高値を付けた。TSR20は、出来ず。大引けのRSS3は、前営業日比3.3~4.6円高、TSR20は同変わらず。RSS3号12月限は同3.7円高の159.0円、TSR20の12月限は変わらずの131.0円、

とうもろこし・大豆

コーン先限帳入値は22800円(前日比-230円)コーンは、総じて軟調。序盤は期先3本が売り優勢となり期中3月限と先限が3けたの下げ幅を記録。出来高は110枚を突破。薄商いながら売りが活発化している。シカゴ夜間取引が日中取引に続いて軟調で運ばれていることが背景となっており、先限は2万2770円を付けるなど2万2800円を割り込んだ。17日の安値2万2780円を割り込んだことで16日の2万2750円が次の下値目標になっている。期近9月限は前日に一代安値を更新した後で売り警戒感が強まるなか買い戻し主体で運ばれている。シカゴ夜間取引が下げ幅を縮小。弱材料を織り込んだ感は強まっているものの、米産地の降雨とこれに伴う作柄改善見通しが重石となるなか、軟調地合いが続きそうだ。


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