夕刊:2020/08/28

安部首相辞任の報で大阪金、日経平均株価ともに乱高下。ドル円は一時円高に振れるも106円台前半で推移。

為替

ドル円は106円台後半でもみ合い。序盤に106.79円付近まで強含んだ後、日経平均株価の伸び悩みや本邦企業とみられる実需の売りで106.61円近辺まで押し戻されたが、日経平均の再上昇や米国株先物の上げ幅拡大を背景に106.84円付近まで上昇した。ただ、本日17時に予定されている安倍首相の記者会見を控えて警戒感もあり、107円をトライする動きは見られていない。豪ドル円は77.71円近辺まで上値を伸ばし、年初来高値を更新している。28日の豪ビクトリア州における新型コロナウイルス新規感染者は113人で前日と同数となったが、死者数は12人と前日の23人から大きく減少しており、豪ドル買いにつながっている。NZドル円は71.04円付近まで上昇し、7月23日以来の71円台回復となった。NZ証券取引所は今週火曜日から4日連続で海外からのサイバー攻撃を受けて取引を停止していたが、日本時間午前10時から取引を再開しており、安心感が広がっている。午後の為替市場は、終盤に円売りから円買いに転じている。東京の序盤から中盤に日経平均の上昇や米株価指数先物の堅調を受けたリスク選好の動きから円が売られたが、終盤に入り、安倍首相の辞任観測報道が伝わると、一転してリスク警戒感が強まり、円買いの動きが広がった。ドル円は序盤から中盤にかけて堅調に推移し、14日以来の高値水準となる106.95付近まで上昇する場面があった。しかし、終盤に安倍首相の辞任観測報道が伝わると上げを帳消しにして、一時106.11付近まで下落した。クロス円は高値から反落。ユーロ円は昨年4月19日以来の高値水準となる126.77付近まで一時上昇したあと、終盤に126円台前半まで押し戻されている。一方、ユーロドルやポンドドルは終盤にこの日の高値を広げた。ユーロドルは1.1880付近まで、ポンドドルは1.3273付近まで上昇した。

株式(日経平均)

本日の日経平均株価の終値は前日比326.21円安の22882.65円。前引けの日経平均株価は前日比83円94銭高の2万3292円80銭。東証1部の売買高概算は6億1783万株、売買代金は約1兆170億円。値上がり銘柄数は1282、値下がり銘柄数は784、変わらずは87銘柄だった。日経平均株価は堅調に推移。27日の米株式市場では、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の発言を受けNYダウが上昇したほか、為替市場で1ドル=106円80銭前後へ円安が進行したことも買い要因となった。ただ、この日の午後5時から安倍首相が記者会見を予定しており、その内容を確かめたいとの見方から様子見姿勢も強まっている。午後に入ると安倍首相が辞任の意向を固めたとの報道が流れたことを受け、株価はそれまでの上昇から一転して大幅安となった。市場のムードは急変して売りが膨らみ、日経平均株価は一時600円を超す下落となった。ただ、引けにかけ下げ渋り、結局300円強の下落で取引を終えた。

貴金属

金先限帳入値6643円(前日比+28円)銀先限帳入値92.6円(前日比-0.1円)白金先限帳入値3192円(前日比+1円)パラジウム先限帳入値7418円(前日比-99円)金、銀は上昇。金はニューヨーク安と円安を受け、まちまちで始まった。その後は、ドル建て現物相場の押し目が買われたことを受けて地合いを引き締めた。銀はまちまちで始まったのち、金堅調につれ高となった。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の講演でインフレを容認し、雇用を確保する方針が示された。講演直後はドル安となった。ただ9月の緩和について見通しが示されなかったことを受けて米国債の利回りが上昇し、ドル高に転じた。一方、低金利長期化見通しはドル安要因であり、米国債の利回り上昇が続くかどうかを確認したい。第2四半期の米国内総生産(GDP)改定値は年率換算で前期比31.7%減と73年ぶりの大幅な落ち込みとなった。速報値は32.9%減。新型コロナウイルスに伴う混乱が影響した。米新規失業保険申請件数は100万6000件と、前週の110万4000件から減少した。事前予想は100万件。減少したが、100万件を超えており、労働市場の回復は伸び悩むとみられる。午後に入ると、ドル建て現物相場の堅調や円安を受けて上値を伸ばしたが、安倍首相辞任報道をきっかけに円高に転じ、上げ一服となった。銀はまちまちで始まったのち、金堅調につれ高となったが、午後に入ると、円安一服を受けて先限が小幅安となった。前営業日比は、金標準、金ミニが21~38円高、ゴールドスポットが42円高、銀が0.1円安~3.6円高。

石油

原油先限帳入値30460円(前日比-360円)ガソリン先限帳入値41690円(前日比-70円)灯油先限帳入値43520円(前日比-260円)東京石油市場は軟調。米メキシコ湾岸に上陸したハリケーン「ローラ」による石油関連施設への被害が軽微であるとみられていることが重し。「ローラ」はカテゴリー4まで成長したが、地域経済への影響も少なかったもよう。時間外取引でもニューヨーク原油は弱含み。ただ、円相場が1ドル=106円後半で推移していることは支援要因。ハリケーン「ローラ」の直撃を受けて、テキサス州ビューモントにあるエクソンモービルの製油所では停電に見舞われたが、電力は回復した。同社は操業を再開する準備に入った。午後の石油市場は油種間でまちまち。原油、灯油は総じて小幅続落、ガソリンは小幅に期近高の期先安。午前には為替が1ドル=107円手前まで円安に振れた後、106円台前半まで円高に振れたが、前日の大引け時点と比較するとまだ円安に振れるなか、前日の海外原油先物が小幅安に振れたことで、強弱感が相殺されたが上値は重かった。また、この日のドバイ原油の現物は軟調に推移している。主要3油種では、最終取引日が近い原油8月当限のみ変わらずだったが、他限月は軒並み軟調だった。製品はガソリンは小幅に期近高の期先安、灯油は期中以降の約定した限月がすべてマイナス引けした。前営業日比は、ガソリンが180円安~100円高、灯油が360円安~変わらず、軽油が出来ずだが、名目値で300円安。原油が380円安~変わらず。中京ガソリンは200~600円高、灯油は変わらず~1000円高。

ゴム

ゴムRSS3号先限帳入値186.0円(前日比+1.7円)TSR20先限帳入値 出来ずRSS3号は、軒並み高。寄り付きでは、産地高を好感し、買いが先行する展開となった。中盤に入ると、夜間取引では軟化した上海ゴムが、日中取引では下げ幅を縮小させていることを好感し、さらに地合いを引き締めている。期先2月限は、一時186.9円まで上昇し、2月26日の高値186.9円に顔合わせとなとなった。同水準を突破すれば、節目の190円や2月21日の高値190.4円が視野に入る。産地価格の上昇が続いており、これに先高期待が強まれば、期先も買われる。その場合は、1月22日の高値194.7円を試すことになる。午後に入り終盤になると、産地高を映し、期近は一段高となった。大引けのRSS3は、前営業日比1.7~4.1円高、TSR20は同変わらず。RSS3号2月限は同1.7円高の16.0円、TSR20の2月限は同変わらずの131.0円で引けた。

とうもろこし・大豆

コーン先限帳入値は23900円(前日比+60円)とうもろこしは出合いのない期近11月限を除き続伸。27日のシカゴコーンの上昇、円相場が1ドル=106円台後半に下落、強気のテクニカル要因から買い優勢。午前11時前に先限から上げ幅を縮小。一時、期中から期先が2ケタ高となったが、先限は100円高までジリ高。先限は夜間取引の終盤に2万3980円の高値をつけた。日中取引は2万3890円で買い支えれている。シカゴ夜間取引が小幅続伸で推移しているが、短期的な買い過剰感や、高値警戒感から小口の利食い売りが先行し上げ幅を縮小。期先7月限、9月先限は一代高値を更新した後、高値から離れた。午後も堅調に推移。終盤に円相場が106円台前半に反発、シカゴ夜間取引の弱含みで上げ幅を削り、2ケタ高で引けた。前営業日比は変わらず~90円高。先限は同60円高の2万3900円。


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