夕刊:2020/09/17

貴金属は大幅安。オイルも上げ幅削る。日経平均も23000円台を今後キープできるか。ドル円は105円を挟んでの攻防。

為替

外為市場は、豪ドルが大きく振れている。午前10時30分に発表となった豪州の雇用統計は好結果となり、豪ドル円は76.79円近辺まで、豪ドル/ドルは0.7312ドル近辺まで急騰。しかし、日経平均株価や米国株先物の下げ幅拡大で円高・ドル高傾向が強まったため、豪ドル円は76.35円付近まで、豪ドル/ドルは本日安値を更新して0.7264ドル付近まで下落した。ユーロドルは下値を探る展開となっており、再び節目の1.8ドルを割り込み、さらに前日安値も更新してきた。東京勢参入後はユーロ売り・ドル買い傾向が強まり、ストップロス(損切り注文)も巻き込んで急落。いったん持ち直したが、日米の株価下落を背景に9月9日以来となる1.17ドル台半ばまで下落した。カナダドル円は79円台半ばで推移しており、他のクロス円に比べると底堅さをみせている。原油価格が上昇傾向にあることが背景で、産油国通貨が選好されているもよう。メキシコ湾岸に相次いでハリケーンが襲来し、同地域の石油精製施設などが操業を停止しており、原油先物価格は足もとで強含んでいる。

株式(日経平均)

本日の日経平均株価の終値は前日比156.16円安の23319.37円。前引けの日経平均株価は前営業日比174円07銭安の2万3301円46銭と反落。東証1部の売買高概算は5億5786万株、売買代金概算は1兆260億2000万円。値上がり銘柄数は750、対して値下がり銘柄数は1296、変わらずは124銘柄だった。きょう前場の東京株式市場は主力株をはじめリスク回避の売りが優勢となった。前日の米国株市場でハイテク株に売りがかさみナスダック総合指数が軟調だったことや、外国為替市場でドル安・円高に振れたことも全体の地合いを悪くした。ファーストリテイリングなど値がさ株が軟調で指数の足を引っ張っている。値下がり銘柄数は1300近くに達した。前場の売買代金はわずかながら1兆円台を上回っている。ドル円は105円ちょうど前後での動き。昨日の海外市場で104円台まで値を落としたドル円は、FOMC後にいったん105円10銭台まで上昇も続かずと、頭の重い展開に。東京市場でも振幅を経て午前中に105円17銭と、FOMC直後の高値を超える動きも、上値トライはそこまでで、午後に入って104円台を付けるなど頭の重い展開に。日銀はサプライズなく目立った材料とはならず。前日からの売り基調が続き昼過ぎに1.1730台まで値を落としたユーロドルが1.1760前後まで値を戻したこと(ユーロ買いドル売り)も、ドル円の重石に。午前10時半の雇用統計が好結果となり一時買いが出た豪ドルは、すぐに値を戻した後、もみ合いが続いた。上値の重さが意識され午後に0.7256まで下落も、その後少し戻すなど、突っ込んだ豪ドル売りにも慎重姿勢。午後はマイナス圏でのもみ合いとなり、上値重く推移した。安寄り後に下げ幅を拡大して陰線で引けた。このところは23,500円の節目前後では上値を抑えられており、今日は下げに転じている。25日移動平均線はかろうじて上向きながら、横ばいに転じつつある。終値で5日移動平均線を割り込んでいる。

貴金属

金先限帳入値6578円(前日比-68円)銀先限帳入値90.6円(前日比-1.9円)白金先限帳入値3174円(前日比-106円)パラジウム先限帳入値7980円(前日比-50円)金、銀は総じて続落。金は円高を受けて売り優勢で始まった。その後は、ドル建て現物相場の下落を受けて軟調となった。銀はまちまちで始まったのち、期先2本が小幅安となった。金は米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果待ちとなるなか、ドルが買い戻されたことに上値を抑えられた。米FOMCでは、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を0~0.25%に据え置くことを8対2で決定した。またインフレ率が「当面、(2%目標を)緩やかに超える」軌道にあると判断するまで、低金利を維持する方針を示した。パウエル米FRB議長は記者会見で、「米経済の回復が進むまで、政策金利を非常に緩和的な状態を維持する」のが米FRBの意図だと述べた。いっぽう、米FRBは今年の経済成長率見通しについてマイナス3.7%と、6月予想時のマイナス6.5%から上方修正した。米FRB議長の発言を受けてドル高となった。正午過ぎから一段安となり、80円超の下落が続出した。午後2時前から下げ幅を縮小したが、戻り売り圧力が強く、軒並み60円超の下落で引けとなった。銀は期先2本が続落。金と同様にニューヨーク小幅高も現物安、円高から売り優勢。他限月への波及はなく、方向性を欠いた。前営業日比は、金標準、金ミニが79~67円安、ゴールドスポットが84円安、銀が1.9円安~1.2円高。

石油

原油先限帳入値28180円(前日比-0円)ガソリン先限帳入値39200円(前日比+100円)灯油先限帳入値42080円(前日比+240円)東京石油市場は上昇。ハリケーン「サリー」によって米メキシコ湾岸の海上油田の生産量が減少していることや、米エネルギー情報局(EIA)の週報で原油在庫がさらに取り崩されたことが支援要因。コロナショックで積み上がった米原油在庫は4月以来の低水準となっている。ただ、円相場が1ドル=105円ちょうど付近で前日よりも円高推移していることは国内市場の重し。時間外取引でニューヨーク原油は前日高値圏を維持している。日中取引開始後、東京原油先限は2万8740円まで上昇し、夜間取引の高値である2万8780円に迫った。ただ、夜間の高値を試すような流れにはなく、上げは一服している。午後の石油市場は総じて続伸。前日の海外原油先物が続伸したことに支援されたが、為替が一時1ドル=105円台割れまで円高に振れたことや、この日のアジアの時間帯の海外原油の夜間取引が下落していることで、上げ幅は抑制された。また、この日のドバイ原油の現物も上昇しているが、午後は上げ幅を縮小している。主要3油種は、相対的に期先の上げ幅が抑制されて、原油先限は同値圏で引けた。前営業日比は、ガソリンが100~410円高、灯油が240~460円高、軽油が出来ずだが、名目値で300円高。原油が変わらず~410円高。中京ガソリンは変わらず~500円高、灯油は1000~1500円高。

ゴム

ゴムRSS3号先限帳入値185.3円(前日比+0.7円)TSR20先限帳入値 出来ずRSS3号は、期近主導で上昇。寄り付きでは、上海夜間高や原油高を好感し、買いが先行する展開となった。ただ、その後は、日中取引の上海ゴムが伸び悩んでいることから、期先限月は上げ幅を縮小させる展開となっている。先限は、一時190.5円まで上昇し、9月3日以来の190円台を付ける場面があった。だが、その後は、急速に地合いを緩め、185円台に水準を引き下げている。ここまで日足は、上ヒゲの長い十字線となっており、チャート的には190円台の売り物の多さを確認する格好となった。午後の上海ゴムが上げ幅を縮小させ、マイナスサイドに振れれば、ゴムRSS3号も、上値の重い展開を強いられそうだ。午後は日中取引の上海ゴムがマイナスサイドに転じるなど、売り優勢となったことから、期先を中心に上げ幅を縮小させた。TSR20は、出来ず。大引けのRSS3は、前営業日比0.7~6.4円高、2月限は同0.7円高の185.3円。

とうもろこし・大豆

コーン先限帳入値は23860円(前日比+230円)とうもろこしは、軒並み上昇。序盤、先限が夜間取引の引け値から上げ幅を拡大。買い一巡後もジリ高となり、2万3910円の高値をつけた。高値を離れたが、2万3800円台前半で推移後、2万3800円台後半に再上昇。期近は期先高に追随。1月限は2ケタ高ながら、11月限は1070円高の2万7790円まで暴騰し、一代高値を更新。出来高は多くないが、買い方に有利な展開が続きそう。先限は前半でつけた高値2万3910円超えとなると、買い戻しの動きが先行しそうだ。午後に入り、23910円をつけた。2万3900円台は維持できなかったが、2万3800円台で堅調に引けた。期近は期先高に追随。1月限は2ケタ高。11月限は1070円高の2万7790円まで暴騰し、一代高値を更新。出来高は1枚にとどまり、高止まり状態。前営業日比は90~1070円高。先限は同230円高の2万3860円。


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