夕刊:2020/09/29

金や白金が大きく切り返しの動き、株式はNTTがNTTドコモを4兆円超でTOBが話題

為替

東京時間午前9時のドル円は105円43銭からスタート、朝方は105円36銭近辺から105円45銭超えを見せるなど、やや円買いドル売り優勢9時55分には105円33銭まで円高が進むもその後は円売りの動き、戻りも105円59銭でその幅でレンジの動きとなった。市場では「105円前半では値ごろ感からの買い、105円後半では戻り売りが最近の定番になっている」(アナリスト)との指摘が出ている。市場は、今晩、米国で開かれる予定の大統領候補によるテレビ討論会に関心を寄せている。市場が最も注目するのは両候補の経済政策だが、米国の追加経済対策を巡っては実施時期が11月の大統領選後になるとの見方が優勢で、年末にかけて米経済指標の悪化が見込まれる中、大統領選後までの空白期間の米景気を不安視する声も上がっている。 ユーロ円の午前9時は123円11銭スタートで、日中は122円99銭から123円30銭の動きとなった。

株式(日経平均)

寄り付きの日経平均は前日終値より101円12銭安い2万3410円50銭でスタート。ただ本日は9月中間期末の配当権利落ち日で、市場予想の145円程度を考慮すると、しっかりのスタートとなった。本日の話題となったのは、「NTTによるNTTドコモの完全子会社化」を日本経済新聞が報じたことであった。内容は一般株主が持つドコモ株約34%を、4兆円超でNTTが公開買い付け(TOB)するという。ドコモの発行株数は32億2862万株の34%、10億9773万株を4兆円ならば3600円近辺の価格が予想される。この報道で携帯電話の値下げが現実味を帯びKDDIやソフトバンクは弱含んだ。この日、市場では「今夜は米国で米大統領候補テレビ討論会を控えていることもあり、様子見ムードが強まっている。積極的には買いづらい」(国内証券)との声が出ていた。それでも午後には年金の配当再投資が入ったのか、日経平均はプラス圏に浮上し、14時06分には111円12銭高い2万3622円74銭を付けるも本日はそこで戻りいっぱい。結局、終値は27円48銭高い2万3539円10銭、値上がり銘柄数は949、値下がりは1144変わらずは70、東証1部の売買高は11億4065万株、売買代金は2兆3585億円。

貴金属

金先限帳入値6399円(前日比+99円)銀先限帳入値79.9円(前日比+3.1円)白金先限帳入値2995円(前日比+118円)パラジウム先限帳入値7552円(前日比+147円)。金、銀は反発。金はニューヨーク高と円安を受けて買い優勢で始まった。その後は、円安一服に上値を抑えられたが、ドル建て現物相場の堅調などを受けて押し目を買われた。銀もニューヨーク高を受けて堅調となった。金はリスク選好のドル安が支援要因になった。英国が北東部の一部地域で新型コロナウイルスの感染抑制策を強化すると発表し、先行き懸念が残る。ただ株高を受けてリスク選好のドル安に転じたことが金の支援要因になった。8月の中国の工業企業利益は前年同月比19.1%増と、4カ月連続で増加し、アジア株が上昇した。またニューヨーク市場では、民主党のペロシ下院議長が、ムニューシン米財務長官と追加経済対策を巡る協議を継続する見通しと述べ、合意期待が出たことも株高要因となった。ただ互いの主張は平行線で今後の協議の行方を確認したい。クリーブランド地区連銀のメスター総裁は、経済成長をより内包的にする措置が取られなければ、米経済は完全に回復しないとの見解を示している。

石油

原油先限帳入値28620円(+560円)ガソリン先限帳入値40700円(前日比+350円)灯油先限帳入値42990円(前日比+860円)朝の国内原油は28650円、590円高からスタート。上昇要因は米景気対策の成立期待がやや高まったこと。コロナショック後の追加景気刺激策について民主党と共和党の溝は深く、協議は難航しているものの、週末に民主党のペロシ下院議長がムニューシン米財務長官と追加対策で合意できる可能性はあるとの見方を示したことが要因。米株価も強かったことからリスク資産の原油に資金が流れた格好。ただ、欧州の一部で新型コロナウイルスが再流行しているほか、米国の中西部で流行が強まっていることは今後の圧迫要因となりそう。11時頃、国内原油は利食いが先行し28430円まで売られる場面があったものの、その後切り返して、しっかりの展開となった。

ゴム

ゴムRSS3号先限帳入値186.5円(前日比-2.5円)TSR20先限帳入値 出来ず。ゴムRSS3号は、当限除いて反落。序盤は、28日の上海夜間は小幅安となったものの、株高や日中取引の上海ゴムがプラスサイドに転じたことを受けて、買いがやや優勢となった、だが、午後に入ると、上海ゴムが再び軟化したことを嫌気して、売りが先行し、期近10月限を除いてマイナスサイドに沈んだ。ゴムRSS3号は、産地価格の上昇を背景に、期近の上昇が目立っている。ただ、その一方で、期先はやや上値が重くなっている。中国市場が、10月1日から国慶節の大型連休に突入するうえ、株式市場には警戒感も広がっており、積極的に買い進めない状況のためだ。このため、目先、当先の逆ザヤは拡大傾向が続きそうだ。大引けのRSS3は、前営業日比2.6円安~1.7円高、3月先限は同2.5円高の186.5円。

とうもろこし・大豆

コーン先限帳入値は23820円(前日比+30円)。とうもろこしは期中以降が反発。先限は小幅高。為替が1ドル=105円台半ばまで円安に振れるなか、前日のシカゴが小幅高となったことに支援された。先限は大引けにかけて上げ幅を削り、小幅高にとどまった。超閑散商いが続いており玉の出方次第の様相が濃いものの、先限は2万3900円台に値を乗せてきている。新たな材料が浮上したわけではない。シカゴ夜間が小安い足取りに転じているため、戻り売りが膨らみそうだ。この後の先限は底意は強く、上値は28日の高値2万3940円が目先の目標ながら、2万3900円台を維持できるかどうかが注目される。


掲載内容は情報提供を目的としております。情報につきましては細心の注意を払っておりますが、正確さを保証するものではありません。また、取引における判断はお客様ご自身で行って下さい。