夕刊:2020/10/14

貴金属は大幅安も大引けは安値からは大きく戻す。日経平均株価は本日もまちまち。オイルもまちまち。ドル円は105円半ばで推移。

為替

午前中の外為市場は、円が全般に強含んでいる。ドル円は105.31円付近まで弱含み、前日安値105.28円の下抜けをトライする展開となっており、戻りも鈍い。日経平均株価の軟調推移に加え、時間外取引のNYダウ先物がマイナス圏に転落したことが背景にあり、米製薬大手2社の新型コロナウイルスワクチンや抗体治療薬の臨床試験中断というニュースが引き続き、重しになっている。NZドルが底堅さをみせており、NZドル円は70円割れを回避し、NZドル/ドルは0.66ドル台半ばを保っている。ニュージーランド中銀の幹部が「一部の経済データは(最悪よりはましなシナリオの下で)驚くほど上向きとなっている」と発言したことが材料視されているもよう。シンガポールドル円は序盤のもみ合いの後に、中盤は弱含みとなっている。午前9時発表のシンガポール第3四半期国内総生産(GDP)速報値は市場予想を上回った。ただ、中央銀行に当たるシンガポール金融管理局(MAS)が市場予想通り、金融政策を維持したため、これらのイベントに対する反応は限定的となった。中盤はドル円の下落を背景に、シンガポールドル円も弱含んでいる。午後は値幅自体は小さいものの、しっかりの展開で、105円40銭台での推移が中心となった。リスク警戒の動きが広がり、日経平均も一時マイナス圏となったが、その後プラス圏を回復して続伸となって取引を終えており、リスク警戒の動きが強まらず。もっとも昨日報じられたジョンソンエンドジョンソンの治験一時中止による新型コロナウイルスのワクチン早期開発期待の後退がどこまで相場に影響してくるのかが微妙ということもあり、大きな動きにはつながらず。昨日1.17台前半へ値を落としたユーロドルは安値圏もみ合いが午後に入っても続いた。朝からのレンジは16ポイントにとどまっている。明日からのEU首脳会議を前に、ポンドはやや売りが優勢。1.2940前後での推移から1.2910割れまで値を落としている。EUとの通商協議の合意に悲観的な見方が広がっており、ポンド売りにつながっている。

株式(日経平均)

本日の日経平均株価の終値は前日比24.95円高の23626.73円。前引けの日経平均株価は前営業日比12円43銭安の2万3589円35銭と小幅反落。東証1部の売買高概算は4億7892万株、売買代金概算は9306億6000万円。値上がり銘柄数は613、対して値下がり銘柄数は1450、変わらずは100銘柄だった。きょう前場の東京株式市場では、日経平均が前日終値を下回って推移したが、取引後半は下げ渋る動きとなり引け際にプラス圏にあと一歩と迫る場面もあった。前日の米国株市場でNYダウなど主要株指数が5日ぶりに反落したことを受け、リスク回避の売りが先行してスタートしたが下値では押し目買いの動きが観測され、下値抵抗力を発揮した。ただ、値下がり銘柄数が全体の3分の2を占め、前場の売買代金は1兆円に届かなかった。後場はプラスに転じ上値は重かったがマイナス圏に沈むことなく推移した。後場に入ると流れが変わり日経平均はプラス圏に切り返す展開に。政府による第3次補正予算案編成の動きが伝わり、小売セクターなど中心に買い戻す動きを誘発した。もっとも上値も重く、2万3600円台前後でもみ合う動きに終始した。値上がり銘柄数を値下がりが大幅に上回り、業種別では33業種中値上がりは6業種にとどまった。TOPIXはマイナス圏で着地。

貴金属

金先限帳入値6442円(前日比-59円)銀先限帳入値81.7円(前日比-2.7円)白金先限帳入値2971円(前日比+11円)パラジウム先限帳入値7961円(前日比-238円)金、銀は総じて大幅続落。金はNY金の急反落の流れを受けたドル建て現物相場の下落、円高傾向を受け、夜間の軟調な足取りを引き継いで取引を開始。その後も、ドル高・現物安を映した売りに上値を抑制されている。銀も金やドル現物相場の軟調な足取り、円高を受けて軟調となった。米労働省は9月の消費者物価指数(1982~84年=100)を発表。4ヵ月連続しての上昇となったが、前月の上昇幅0.4%を下回る0.2%の上昇にとどまったことを受けてインフレ率圧力に対する懸念が強まっている。米国の新型コロナウイルス感染者数は8月半ばから10月上旬にかけての期間は3万~5万人で推移していたが、10月9日には8月14日以来の水準まで増加して6万人に迫る数を記録。新型コロナウイルス感染再拡大の懸念が強まるなか、ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)がワクチンの臨床試験の中断を発表。午後に入ると、現物価格の戻りから、さらに下げ幅を縮小した。終盤に50円超の下落で安もちあいで推移。銀はニューヨーク大幅安から期先2本と期近12月限が2円超の下落で推移。先限は3.4円安の81円まで下落後、下げ幅を縮小。前営業日比は、金標準、金ミニが66~59円安、ゴールドスポットが63円安、銀が4.0円安~変わらず。

石油

原油先限帳入値28350円(前日比-40円)ガソリン先限帳入値40650円(前日比-0円)灯油先限帳入値43030円(前日比+70円)東京石油市場はしっかり。中国の原油輸入が拡大傾向を維持していることを好感し、海外原油が反発したことが国内市場を支えている。ただ、新型コロナウイルスの再流行で需要回復期待が後退しているうえ、足元でやや円高に振れていることが国内市場の上値を抑えている。米エネルギー情報局(EIA)が発表した掘削生産性報告(DPR)によると、11月の主要7地域のシェールオイル生産量は日量769万2000バレルと伸び悩む見通し。コロナショックで5月に日量688万3000バレルまで急減した後、夏場にかけては日量800万バレル近くまで回復していたものの、生産量の回復は順調ではない。午後は総じて小反発。為替が1ドル=105円台半ばのもみ合いとなるなか、前日の海外原油先物が上伸したことに支援され、国内夜間取引でこの日の高値を付けたが、この日のアジアの時間帯の海外原油の夜間取引が午後から弱含みとなったこともあり、上値も抑制されて一部限月はマイナス引けした。また、この日のドバイ原油の現物は前日の夕方に比べて強含みで推移している。主要3油種はおおむね小幅高だが、いずれもマイナス引けする限月が出た。原油は先限のみ小幅安で引けた。前営業日比は、ガソリンが10円安~310円高、灯油が100円安~390円高、軽油が出来ず、原油が40円安~190円高。中京ガソリンは変わらず~500円高、灯油は出来ず。

ゴム

ゴムRSS3号先限帳入値202.1円(前日比+1.9円)TSR20先限帳入値 出来ずRSS3号は、軒並み続伸。前日の上海夜間を好感し、買いが先行して寄り付くと、その後、しっかり推移している。先限は、一時203.4円まで上昇した。上海ゴムの中心限月1月限は、今日の取引では一時1万3440元まで上昇し、節目の1万3500元目前となった。1月限の一代の高値は、1月17日の1万4400元である。このままいけば、一代の高値更新も射程内となる。現在、中国政府は、積極的な財政政策を打っており、社用車を中心に自動車需要を喚起している。また、銅やアルミなどの素材価格自体も上昇しており、ゴム相場にとっては追い風が吹いている。最終的に期先9月限の終値は、先限つなぎ足で1月17日以来の高値となる202.1円となった、TSR20は、出来ず。大引けのRSS3は、前営業日比1.2~2.7円高、3月先限は同1.9円高の202.1円、総出来高はRSS3号が3237枚。

とうもろこし・大豆

コーン先限帳入値は23770円(前日比-100円)とうもろこしは、期中先が続落。前日のシカゴ小幅高にも反応鈍く、夜間取引で小幅安で推移した流れを引き継ぎ、序盤から売り優勢。シカゴ夜間取引の小反落や、円強含み、弱気に転換しつつあるテクニカル要因から先限が下げ幅を拡大の動きとなり、軟調な展開。ファンダメンタルズからは、米国産コーンの収穫率が41%となり、平年の32%を大幅に上回り、順調な収穫が続いていることが示されたことが弱材料。新穀の期末在庫率が15%割れまで低下しているとはいえ、投機家の買い玉の積み上がりが異常なほど多く、収穫の進展は利食い売りの口実にされやすい。先限は夜間取引で2万3730円まで下落。日中取引は2万3800円割れで推移後、いったん2万3800円台に戻したが、引け前に2万3800円割れとなった。前営業日比は100円安~変わらず。先限は同100円安の2万3770円。


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