夕刊:2020/11/10

大阪金は急反落。日経平均株価は25000台達成も引けは割れて終える。オイルは4桁高で終了。

為替

午前中の外為市場は、ドル円は105円を割り込み、クロス円もおおむねじり安となっている。日経平均株価の上げ幅縮小や時間外取引でのNYダウ先物の軟調推移が背景にあり、リスク選好の円安は一服した。一部には、香港の議会にあたる立法会で政府に反対する立場の民主派の議員のうち4人を中国が近く議員資格を無効にする見込みと伝えられ、香港情勢悪化を警戒するムードもあるもよう。豪ドル/ドルは底堅く推移。モリソン豪首相は、「(最近の経済データから)豪州経済への(市場の)信頼が戻ってきている」と指摘している。午前10時30分に中国の10月消費者物価指数(CPI)ならびに生産者物価指数(PPI)が発表となり、市場予想を下回る結果であったが、豪ドル相場に与える影響は限定的となった。ポンドドルが強含んでおり、1.32ドル台をうかがっている。本日16時に英国の10月雇用統計の発表を控えており、ポジション調整によるポンドの買い戻しが入っているようだ。午後に入って様子見ムードが広がり、主要通貨はもみ合いとなった。昨日の海外市場で米薬品大手ファイザーが新型コロナウイルスのワクチン開発において有望な発表をしたことを好感し105円台後半まで急騰したドル円は、105円台前半での東京朝を迎え、調整が強まる格好で104円82銭まで下落。少し値を戻して午後は104円90銭台を中心とした狭いレンジでもみ合った。105円台を回復の場面も続かず、海外勢の出方待ちに。ドル円同様に昨日の海外市場で大きく上昇を見せたユーロ円も昼過ぎまで調整が主体となるユーロ売り円買いに124円割れを付ける展開に。その後は124円台前半でのもみ合いに転じている。昨日ファイザーの発表を受けて寄り付き後に1600ドル超の上昇を見せ、終値でも800ドル以上のプラス圏で引けたダウ平均が、この時間帯の先物時間外市場でマイナス圏での推移と、株高の動きが一服したことがドル円などでの様子見ムードを誘った。

株式(日経平均)

本日の日経平均株価の終値は前日比65.75円高の24905.59円。前引けの日経平均株価は前営業日比268円37銭高の2万5108円21銭と続伸。東証1部の売買高概算は10億8725万株、売買代金概算は2兆991億6000万円。値上がり銘柄数は1388、対して値下がり銘柄数は727、変わらずは62銘柄だった。きょう前場の東京株式市場は、日経平均の上値追いが続きフシ目の2万5000円台を回復した。前日の米国株市場でワクチン開発期待から景気敏感株が買い戻されNYダウが急騰した流れを引き継ぐ形となった。ワクチンの開発に伴い経済活動が正常化するとの思惑から、これまでコロナ禍で売り込まれた銘柄を中心に買いが集まった。一方、これまで買われていた新型コロナに強い中小型株に売りが目立つ。全体売買代金は前場段階で2兆円を上回るなど大活況だった。午後は買いが一巡すると上げ幅を縮小した。このところの大幅な上昇を背景に利益確定の売りに押されやすい展開となった。25日移動平均線のからのかい離率は5.25%前後となり、前日の5.26%からやや縮小した。

貴金属

金先限帳入値6363円(前日比-171円)銀先限帳入値81.8円(前日比-4.2円)白金先限帳入値2942円(前日比-63円)パラジウム先限帳入値8303円(前日比+286円)金、銀は急落。金はニューヨーク安を受けて売り優勢で始まった。その後は、ドル建て現物相場が底堅い値動きとなったが、円安一服を受けて軟調となった。銀もニューヨーク安を受けて売り優勢となった。米製薬大手ファイザーは、独バイオ医薬ベンチャーのビオンテックと共同開発する新型コロナウイルス感染症ワクチンの臨床試験(治験)で感染を防ぐ有効率が90%を超えたと発表した。株価が急伸して米国債の利回りが上昇し、ドル高に転じたことが金の圧迫要因になった。S&P500は最高値を更新した。同社は今月中にもワクチンの緊急使用に関する米当局の承認を求める見通しとしている。治験は11月中に終了する可能性があるとしている。また米FDA(食品医薬品局)は米イーライリリーの抗体薬「バムラニビマブ」を新型コロナウイルスの治療薬として緊急使用を許可した。新型コロナウイルスのワクチン開発進展を受けて金ETF(上場投信)から投資資金が流出した。7日のSPDRゴールドの現物保有高は前日比10.508トン減の1249.789トンとなった。世界経済の正常化に対する期待感が高まると、金に利食い売りが出て軟調に推移することになりそうだ。マコネル米共和党上院院内総務は、トランプ米大統領が大統領選での不正投票の可能性を調査したり、票の再集計を求めたりするのは「権利の範囲内」だと述べた。民主党のバイデン元副大統領が勝利宣言し、市場ではバイデン氏の勝利とみられており、今後の行方も確認したい。午後の取引は、現物相場が1880ドル台を回復から下げ幅を縮小したが、大幅安状態からは抜け出せず、170円超の下落で引ける限月が目立った。銀はニューヨーク安を受けて午前中、期先2本が売り優勢となった。期先8、10月限は戻り鈍く軟調な展開で4円安超の下落で引けた。期近3本は出合いなし。前営業日比は、金標準、金ミニが183~163円安、ゴールドスポットが160円安、銀が4.2~1.6円安。

石油

原油先限帳入値27980円(前日比+1130円)ガソリン先限帳入値40730円(前日比+1120円)灯油先限帳入値43160円(前日比+1160円)東京石油市場は大幅高。ほぼ全ての限月の上げ幅が4ケタ超となっている。ファイザーが開発を進めている新型肺炎のワクチン候補が有効な結果を示し、月内の緊急使用許可が視野に入ったことが好感されている。欧州だけでなく、米国でも新型コロナウイルスが再流行しているが、石油需要の下振れ見通しが後退した。ただ、米大統領選で敗北を認めていないトランプ氏に対して、共和党上院のマコネル院内総務がトランプ大統領が不正を調べる権利があると発言したうえ、バイデン候補の勝利を認めないと述べたことで、決着がついたかに見えた米大統領選の混乱が警戒されている。バー米司法長官は、連邦検察が投票や票の集計など不正行為に関して明確な根拠のある主張を調査することを認めた。時間外取引でニューヨーク原油は反落の動きとなっているうえ、円相場は1ドル=105円割れまで一時円高に振れた。午後も大幅続伸。前日の海外原油先物が急騰したことに支援された。この日のアジアの時間帯の海外原油の夜間取引が前日の高値から大きく崩れていることで、東京石油も上げ幅を大きく縮小したが、4ケタの大幅高を維持して引ける限月が多くなった。主要3油種は、原油の当限と約定しなかった灯油1月限を除き4ケタ高で引けた。また、原油、ガソリン、灯油すべて先限が一代高値を更新した。また、原油はこの日も期先2本の出来高が膨らみ、ETF絡みのポジションの限月移行の商いが入ったとみられる。前営業日比は、ガソリンが1010~1210円高、灯油が変わらず~1480円高、軽油は出来ずだが、名目値で900円高。原油が870~1220円高。中京ガソリンは変わらず~1600円高、灯油は変わらず~1000円高。

ゴム

ゴムRSS3号先限帳入値210.6円(前日比-4.8円)TSR20先限帳入値 出来ずRSS3号は、総じて軟調。寄り付きでは、上海夜間の上昇やファイザーが開発中の新型コロナウイルス感染症ワクチンの高い効果を発表したことから米株が暴騰したことを好感し、買いが先行した。しかし、買い一巡後は、日中取引の上海ゴムが軟化したことを受けて、マイナスサイドに振れる限月が目立っている。当限は夜間取引から続急落となっている。シンガポール市場は、RSS3は2月限のみ約定し、2月限は1.8セント安となっている。午後は買い一巡後は、日中取引の上海ゴムが軟化したことを受けて、売りが先行。中盤には軒並みマイナスサイドに振れると、期近11月限は連日の制限安で取引を終えた。TSR20は出来ず。大引けのRSS3は、前営業日比は20.0円安~4.8円安、4月限は同4.8円安の210.6円。

とうもろこし・大豆

コーン先限帳入値は24600円(前日比+270円)とうもろこしは、軒並み上昇。前日のシカゴ小幅高、円相場が1ドル=105円台前半に下落を背景に序盤から買い優勢。買い一巡後も3ケタ高が目立つが伸び悩み気味で推移。先限は夜間取引で2万4620円まで上昇し、今月6日の高値と顔合わせした。日中取引は2万4620円で上げつかえているが、高もちあいで推移。先限は夜間取引で2万4620円まで上昇し、今月6日の高値と顔合わせした。日中取引は正午前に2万4640円の高値をつけた後、2万4600円を挟んで堅調に推移。前営業日比は150~340円高。先限は同270円高の2万4600円。


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