夕刊:2020/11/11

大阪金は小幅高。日経平均株価は大幅反発。オイルも4桁高。ドル円は105円前半で推移。

為替

午前中の外為市場は、NZドルが上下に振れている。午前10時に発表されたニュージーランド準備銀行(RBNZ)の政策金利は0.25%に据え置かれ、初動ではNZドル売りとなった。NZドル円は71.62円付近まで、NZドル/ドルは0.6809ドル付近まで下落。しかし、NZドルはその後に声明が公表されると一転して強含みとなり、NZドル円は72.16円近辺まで、NZドル/ドルは0.6867ドル近辺まで上昇している。トルコリラ円はオセアニア市場で12.80円付近まで急落し、東京市場に入っても上値の重さがみられている。トルコの新財務相に就任したエルバン元副首相による「市場を重視した変革を行い、国内外の起業家のために投資環境を改善する」などの発言が伝えられているが、先行き不透明感は拭えていないようだ。ドル円は105.01円付近まで一時弱含んだ。つれて、クロス円も総じて弱含みの展開。東京勢参入とともに、国内輸出企業からのドル売り・円買いが断続的に観測されたとの報道も見受けられる。午後に入ってドル円はドル高円安の流れがやや優勢に。午前中に実需売りもあって105円01銭まで値を落とす場面が見られたが、大台を維持して105円10銭台を回復。その後はもみ合いとなっていたが、海外勢の本格参加を前に105円20銭台に。昨日の市場で、前日の海外市場でのドル買いに東京市場で調整が入り、その後海外市場再びドル買いという流れが見られたことや、105円台維持で下値しっかり感が出たことで、上値期待が出ているとみられる。ドル円同様に午前中は調整が見られ124円17銭まで値を落としたユーロ円は124円50銭前後まで上昇と、こちらもこの時間帯になって買いが強まっている。午前10時のNZ中銀金融政策理事会後に振幅を経て買いが強まったNZドルは、午後に入ってもう一段の買いが入り72円台半ば超え。上円を付けた後も高値圏もみ合いとしっかりの展開に。

株式(日経平均)

本日の日経平均株価の終値は前日比444.01円高の25349.60円。前引けの日経平均株価は前営業日比432円93銭高の2万5338円52銭と大幅続伸。東証1部の売買高概算は8億1051万株、売買代金概算は1兆6320億2000万円。値上がり銘柄数は1478、対して値下がり銘柄数は605、変わらずは92銘柄だった。きょう前場の東京株式市場は、前日の米国株市場で新型コロナウイルスのワクチン開発期待からNYダウが上値追いを続けたことで、リスクオンの流れに乗り日経平均も上昇基調を強めた。朝方から景気敏感株中心に買いが優勢だったが、前場後半から買いの勢いが増し、日経平均は430円あまり上昇して前場の高値で着地した。業種別ではほぼ全面高となり、資源株のほか不動産や保険セクターが値上がり上位に。売買代金も1兆6000億円台と高水準が続いている。午後は新型コロナウイルスのワクチン開発への期待感から高寄りすると、その後は上値を伸ばした。高寄り後は上値を伸ばして陽線引けとなった。前日は高値圏で荒れた動きの後に25,000円を割り込んで引けたが、今日は25,000円の大台を維持して引けた。

貴金属

金先限帳入値6378円(前日比+15円)銀先限帳入値82.5円(前日比+0.7円)白金先限帳入値3010円(前日比+68円)パラジウム先限帳入値8300円(前日比-3円)金は小幅安、銀は反発。金はドル建て現物相場の下落に上値を抑えられ、まちまちで始まった。その後は、円小幅高を受けて小幅安となった。銀はニューヨーク高と円安を受けて反発した。ドル安が再開したが、米製薬大手ファイザーの新型コロナウイルスのワクチン開発進展を受けて各市場の動きに変化が見られた。ワクチンに対する期待感から新型コロナウイルスの影響で割安となった銘柄が買われ、IT・ハイテク株に売りが出た。ダウ平均株価が上昇する一方、ナスダックが下落した。また米国債の利回りは景気回復期待を受けて上昇した。経済活動の正常化の見通しが立つまで緩和的な金融政策と景気刺激策が続くことが金の支援要因だが、景気回復見通しの高まりで戻り場面で利食い売りが出る可能性がある。アザー米厚生長官は、米製薬大手ファイザーが予定通りに新型コロナウイルスワクチン候補の承認申請を規制当局に行えば、12月にもワクチン接種が開始できるとの見通しを示した。ただ専門家は、同社のワクチンについて、安全性や有効期間は不明とし、疑問が残るとした。当面は治験が順調に終了し、承認申請を待つことになりそうだ。午後に入ると、ドル建て現物相場の堅調を受けて地合いを引き締めた。銀はニューヨーク高と円安を受けて総じて反発した。前営業日比は、金標準、金ミニが9円安~15円高、ゴールドスポットが1円高、銀が変わらず~0.9円高。

石油

原油先限帳入値29280円(前日比+1300円)ガソリン先限帳入値41990円(前日比+1260円)灯油先限帳入値44370円(前日比+1270円)東京石油市場は大幅高。米ファイザーと独ビオンテックが開発している新型コロナウイルスのワクチン候補が経済活動を正常化させ、石油需要を回復させると期待されている。米石油協会(API)が発表した米週間石油在庫統計で、原油や石油製品の在庫が減少したことも支援要因。米国では過剰在庫の取り崩しが続いている。ただ、東京時間帯に入ってから円相場は1ドル=105円前半で円買いがやや優勢。日中取引開始後、東京原油先限は2万9290円まで上昇した。買い一巡後はやや失速する場面があったが、2万9000円の節目付近を維持。キューバ西部付近の海上から熱帯性暴風雨「エタ」が米メキシコ湾岸に向けて北上する見通し。ハリケーンまで勢力を強めることはないと予報されているものの、カリブ海で発生し、ニカラグアやホンジュラスに上陸した後、キューバを襲った「エタ」の進路は変則的である。予報通りに米フロリダ州に上陸するのか念のため目を向けておきたい。午後は大幅続伸。為替が1ドル=105円台前半のもみ合いとなるなか、前日の海外原油先物がさらに続騰したことに支援された。この日のアジアの時間帯の海外原油の夜間取引は朝高後軟化する場面もあったが、すぐに戻す展開となっている。また、この日のドバイ原油の現物も急伸している。主要3油種は全限月が4ケタ高となり、原油は先限、ガソリン、灯油は期先2本が一代高値を更新した。また、原油はこの日も期先2本の出来高が膨らみ、引き続きETF絡みのポジションの限月移行の商いが入ったとみられる。前営業日比は、ガソリンが1230~1400円高、灯油が1220~2830円高、軽油は出来ずだが、名目値で1000円高。原油が1010~1380円高。中京ガソリンは変わらず~2100円高、灯油は変わらず~1000円高。

ゴム

ゴムRSS3号先限帳入値219.9円(前日比+9.3円)TSR20先限帳入値 出来ずRSS3号は、急反発。寄り付きでは、上海夜間安を背景に、前日の夜間取引の上げ幅を削る展開となった。だが、日中取引の上海ゴムが買い優勢となると、ゴムRSS3号も地合いを引き締めた。タイオファーは、62.92バーツとなり、9日の61.78バーツから水準を引き上げた。11月に入り、連日、水準を引き下げていたタイオファーだが、ようやく反発となった。現状、60バーツ前後が支持線になっている。今年の産地は、ラニーニャ現象の影響から、年末にかけて降雨が多く、樹液採取作業(タッピング)に支障が出るとみられる。午後の取引は、いったん午前中につけた高値から離れたが、終盤に再上昇し、期中1月限を除き、9円超の上げ幅を維持して引けた。TSR20は出来ず。大引けのRSS3は、前営業日比は8.0~10.0円高、4月限は同9.3円高の219.9円。

とうもろこし・大豆

コーン先限帳入値は24900円(前日比+300円)とうもろこしは、出合いのない期近1月限を除き続伸。前日のシカゴ大幅高、朝方の円小幅安から買い優勢となり、3ケタ高で堅調に推移。先限は序盤で2万4940円の高値をつけた。先月28日の高値2万4990円が抵抗線となり、2万5000円超えには至らず。2万4900円割れで買い拾われ、今日の高値圏で推移。農務省(USDA)から発表された需給報告によると、米国産コーンの新穀20/21年度の期末在庫率は、前月の14.9%から11.5%まで大幅に低下した。前日の当欄で期末在庫率が前月の13%台まで低下となれば、期近12月限は今月5日の高値417.25セント超えが期待できるとの見解を示した。だが予想をはるかに上回る強気の数字となり、427.25セントまで暴騰した。11日の夜間取引は小幅続伸で推移。大豆が危機的なぐらいの低在庫であり、大豆が大幅続伸で推移に支援されている。先限は正午に2万4950円の高値をつけた。先月28日の高値2万4990円、2万5000円の節目が抵抗線となったが堅調に引けた。前営業日比は80円安~750円高。先限は同300円高の2万4900円。


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