夕刊:2020/12/04

週末の米雇用統計を控えて大阪金は小幅安。日経平均株価はまちまち。オイルは小幅高。

為替

午前中の為替市場はリスク回避のドル買いが優勢となっている。豪ドル/ドルは0.7425ドル近辺まで、NZドル/ドルは0.7056ドル近辺までじり安。日経平均株価が下げ幅を拡大していることに加え、一部報道で、新型コロナウイルスのワクチンの年内供給量が計画より縮小する見通しと伝えられたことも影響しているようだ。クロス円もおおむね円高傾向となっている。ドル円も中盤はドル買いが優勢となっている。序盤は本邦輸出企業の売りが朝方から断続的に観測され、103.74円近辺まで軟化したが、その後切り返し、序盤の下げを帳消しにしている。カナダ円が80円台後半で底堅く推移している。WTI(NY原油)が時間外取引で急伸しており、産油国通貨が選好されているもよう。石油輸出国機構(OPEC)と非OPEC主要産油国で構成する「OPECプラス」の会合が開かれ、合意に至ったことが好感されている。午後のドル円は103円90銭台での推移。昨日の海外市場で103円67銭まで値を落としたドル円は、その後103円台後半推移が続いている。東京午前の安値は103円74銭までとなっており、下値押しにやや慎重。午後はドルの買い戻しが入るも103円90銭台までにとどまっている。ユーロドルは1.2150前後での推移。朝からのレンジは15ポイントにとどまっている。ユーロ高ドル安基調が継続も、米雇用統計発表をこの後控えており、積極的な取引が手控えられた。ユーロ円は昨日のNY市場、今日の東京午前と二度126円ちょうど手前がサポートになったこともあり、午後は買い戻しが入って126円30銭前後での推移。EUとの自由貿易協定の協議の難航が懸念されているポンドは、ドル全面安の流れの中、昨日の海外市場で1.35ちょうど近くまで上昇し、その後調整が入って1.3440前後で東京朝を迎え、午前中のドル売りに1.3460台まで上昇も、その後は1.3450を挟んでのもみ合い。通商協議への警戒も、地合いは堅調で、上下ともに動きにくい展開に。

株式(日経平均)

本日の日経平均株価の終値は前日比58.13円安の26751.24円。前引けの日経平均株価は、前日比118円90銭安の2万6690円47銭と反落した。東証1部の売買高概算は5億6972万株で、売買代金概算は1兆1460億4800万円。値上がり銘柄数は680、値下がり銘柄数は1413、変わらずは82銘柄だった。週末要因から手仕舞い売りが出ていることに加えて、前日の米株式市場で、米ファイザーによるワクチン出荷量が計画した規模にはならないと伝わったことでダウ平均株価が引けにかけて伸び悩み、ワクチン普及による世界経済正常化への期待が薄まったことが売りにつながった。なかで半導体関連株が売られ、東京エレクトロン<8035>、レーザーテック<6920>などの下げが目立ったほか、エムスリー<2413>、キーエンス<6861>なども下落。午後はマイナス圏でのもみ合いが続いた。マイナス圏で一進一退の動きが続いた。25日移動平均線のからのかい離率は5.19%前後に縮小しているものの、引き続き水準は高水準にある。安値圏からは戻したものの、プラス圏に転じるだけの強さはない。

貴金属

金先限帳入値6154円(前日比-13円)銀先限帳入値80.5円(前日比-0.7円)白金先限帳入値3461円(前日比+65円)パラジウム先限帳入値3716円(前日比+65円)金、銀は総じて反落。金は円高を受けて売り優勢で始まった。その後は、ドル建て現物相場の下落を受けて軟調となった。銀も円高を受けて売り優勢となった。金はドル安見通しが支援要因になった。英政府が米ファイザーの新型コロナウイルスのワクチンの緊急使用を承認し、ワクチン接種が開始されることや、米議会で追加刺激策の合意に対する期待感が出たことから、ドル安見通しが強く、金の支援要因になった。カナダ保健当局者は、米ファイザーの新型コロナウイルスワクチンが来週中、最長でも10日以内に承認される可能性があり、来年初旬に供給が始まる見通しと明らかにした。11月の米ISM非製造業総合指数(NMI)は55.9と、6カ月ぶりの低水準となった。事前予想の56.0を下回った。新型コロナウイルス感染拡大を抑えるために導入された広範な事業規制が背景で、景気後退(リセッション)からの持ち直しが勢いを失っているとの見方を後押しした。景気の先行き懸念が出ると、リスク選好の動きが一服し、金の圧迫要因になる。一方、米新規失業保険申請件数は71万2000件と、前週の78万7000件から減少した。事前予想は77万5000件。新型コロナウイルスの感染拡大が継続し、政府の財政支援策に欠くなか、申請件数は引き続き高止まりしている。今夜は11月の米雇用統計の発表がある。事前予想は非農業部門雇用者数が46万9000人増と前月の63万8000人増から鈍化するとみられている。午後に入ると、ドル建て現物相場の押し目を買われたことや円高一服を受けて下げ一服となったが、戻りは売られた。銀も円高を受けて売り優勢となった。前営業日比は、金標準、金ミニが16~9円安、ゴールドスポットが10円安、銀が3.0円安~変わらず。

石油

原油先限帳入値31500円(前日比+640円)ガソリン先限帳入値43490円(前日比+580円)灯油先限帳入値46830円(前日比+540円)東京石油市場は上昇。石油輸出国機構(OPEC)加盟国を中心とした産油国が来年1月からの日量50万バレルの増産で合意し、従来の同200万バレルの増産計画を修正したことが相場を押し上げている。2月以降の生産枠については次回の会合で決定される見通し。新型コロナウイルスのワクチン接種が来週から始まり、石油需要の回復が期待されているなかで、段階的に生産量を引き上げていく。時間外取引でニューヨーク原油は堅調で、前日高値を上回った。ただ、円相場は1ドル=103円後半で推移し、前日よりも円高推移していることは国内市場の圧迫要因。午後は続伸。為替は再び1ドル=103円台後半まで円高に振れたものの、前日の海外原油先物が続伸して、さらにこの日のアジアの時間帯の夜間取引で一段高となり、直近の高値を抜けてきたことに支援された。また、この日のドバイ原油の現物も上伸している。主要3油種では、原油、灯油は全限月、ガソリンは期近3本が一代高値を更新した。前営業日比は、ガソリンが510~690円高、灯油が540~1080円高、軽油は出来ずだが、名目値で500~600円高。原油が620~870円高。中京ガソリンは変わらず~1000円高、灯油は変わらず~500円高。

ゴム

ゴムRSS3号先限帳入値255.1円(前日比-10.9円)TSR20先限帳入値 出来ずRSS3号は、軒並み急反落。寄り付きは、上海夜間の急落を背景に、売りが先行した。その後、売り一巡後は、下げ幅を縮小する場面もみられたが、日中取引の上海ゴムがさらに地合いを緩めていることから、売り物がちの展開が続いている。午後は下げ幅を縮小する場面もみられたが、日中取引の上海ゴムが安値圏でのもみ合いとなったことから、ゴムRSS3号も今日の安値圏での取引が続いた。TSR20は出来ず。大引けのRSS3は、前営業日比は10.9~6.5円安、5月限は同10.9円安の255.1円。

とうもろこし・大豆

コーン先限帳入値は24750円(前日比+20円)とうもろこしは、期先2本が小幅高。夜間取引でシカゴ期近続伸から買い優勢。1ドル=103円台後半の円高から見送りムードが強く動意薄。日中取引は出合いがなく、商い成立せず。流動性の低下が示され、今後、新規売買が手控えられる中、手じまい売買が先行すると、最悪の場合、先物市場として機能しなくなる。この後も新規売買は少なく、小口の玉整理にとどまる展開か。午後は見送りムード。閑散商いで方向性欠くも先限は小幅高。前営業日比は40円安~50円高。先限は同10円高の2万4750円。


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