夕刊:2020/12/10

日経平均株価は小幅安。大阪金は前日安も安値からは大きく戻る。オイルは小幅高。

為替

午前中のポンドは序盤、朝方の急落後にリバウンドの基調となっていたが、中盤はその動きが一服。ポンド円、ポンドドルともに下げを取り戻せずに、再びポンド売り優勢の展開となっている。英国と欧州連合(EU)の通商協議に関しては年内に何らかの形で合意に至るとの楽観的な見方がある一方、ジョンソン英首相から「状況は依然として困難と認める」との発言が東京市場で伝えられている。豪ドルがしっかり。オセアニア市場ではポンドの急落に引っ張られる場面もみられたが、下げを取り戻し、東京中盤にかけて上昇が続いている。中国商務省から、12月11日より豪州産ワインの輸入に関税を課すとの制裁が公表されたが反応薄。ドル円は午前11時頃に104.38円近辺まで強含み、ユーロ円などクロス円もおおおむねしっかり。一部メディアにおいて、米国各州で新型コロナワクチン供給開始に向けて準備が進んでいると報じられたことが好感されているもよう。ファイザーなどが開発したワクチン使用について、10日にも米国食品医薬品局(FDA)の専門家委員会が開かれ、その結果を受けて、緊急使用を許可するか判断が示される見通しとされている。午後のドル円は104円台半ばを付けるなどしっかりの展開となった。日経平均が一時プラスに転じるなどの動きを見せたことがドル円の支えに。昨日海外以上の安値が104円05銭近辺までにとどまり、東京朝の下げは104円15銭前後と、短期的に安値が切りあがる堅調な地合いを見せたことで、ドル円は買いやすくなった面も。ユーロは1.2100ちょうど前後まで上昇。この後、今日明日と実施されるEU首脳会議において、7月に合意した7500送ユーロ規模の復興基金の配布について方針に反対していたポーランドとハンガリーが、議長国ドイツと合意に達したと報じられたことなどがユーロ買いにつながっている。朝方急落したポンドは、午前中の買い戻しを経て、少しポンド安水準でもみ合いに。EUとの通商協議で合意に達せず継続協議となったことが売りを誘ったが、その後下げ分のかなりの部分を解消する動きに。もっとも、急落前の水準には戻せず、少し値を落としてもみ合った。

株式(日経平均)

本日の日経平均株価の終値は前日比61.70円安の26756.24円。前引けの日経平均株価は前営業日比88円97銭安の2万6728円97銭と反落。東証1部の売買高概算は5億4130万株、売買代金概算は1兆1593億7000万円。値上がり銘柄数は878、対して値下がり銘柄数は1167、変わらずは131銘柄だった。きょう前場の東京株式市場は、前日の米国株市場で主要株指数が総じて安く、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数の下げがきつかったこともあり、半導体関連など輸出ハイテク株中心に売りに押された。主力株では日経平均寄与度の高いソフトバンクGが大きく上昇し日経平均を支える形になっている。あすにメジャーSQ算出を控え、全体は先物絡みで不安定な動き。一方、電気自動車(EV)関連及びその周辺の水素関連や電池関連株などに買われる銘柄が多く、個人投資家の物色意欲は旺盛。午後は米株安などを受けて売りが先行したが、売り一巡後は下げ渋りを見せた。マイナス圏でのもみ合いが続いて、一時プラス圏に転じた。ボリンジャーバンド+1σ付近でのもみ合いとなった。ボリンジャーバンドのバンド幅は縮小傾向にあり、次の方向性を探る動きとなっている。

貴金属

金先限帳入値6185円(前日比-55円)銀先限帳入値80.7円(前日比-1.0円)白金先限帳入値3344円(前日比-66円)パラジウム先限帳入値7670円(前日比-81円)金、銀は総じて続落。金はニューヨーク安を受けて売り優勢で始まった。その後は、ドル建て現物相場の小幅高が下支えになった。銀もニューヨーク安を受けて期先2本が売り優勢となった。英国と欧州連合(EU)の通商交渉について、アイルランドのマーティン首相が、悲観的に考えていると述べた。EU首脳は今週承認することはないとし、ドルが買い戻された。欧州委員長は英首相に姿勢転換を迫るが、好結果でも交渉再開が必要とみられている。欧州委員長と英首相は13日まで交渉を継続することで合意しており、まとまるかどうかを確認したい。今夜は欧州中央銀行(ECB)理事会があり、追加緩和の決定が見込まれている。米株価は経済対策の協議が行き詰まったことを受けて下落した。米経済対策協議で妥結を目指す超党派議員グループは、提案のより詳細な内容を明らかにした。ただ新型コロナウイルス関連の賠償請求訴訟から企業を守る免責条項と、州・地方自治体向け支援を巡る行き詰まりは依然解消されていない。米下院は、同対策を討議する時間を確保するため、連邦政府のつなぎ予算の1週間延長について採決を実施する。午後に入ると、ドル安を受けて下げ一服となった。銀もニューヨーク安を受けて期先2本が売り優勢となった。前営業日比は、金標準、金ミニが62~45円安、ゴールドスポットが42円安、銀が1.2円安~変わらず。

石油

原油先限帳入値31350円(前日比+150円)ガソリン先限帳入値43430円(前日比+170円)灯油先限帳入値46580円(前日比+100円)東京石油市場は小幅高。本日、米食品医薬品局(FDA)が米ファイザーと独ビオンテックが共同開発した新型肺炎のワクチン使用を承認し、明日から接種が開始される見通しであることが相場を支えている。米国では新型コロナウイルスが引き続き大流行しており、感染拡大の抑制が急務となっている。時間外取引でニューヨーク原油は堅調。米新規失業保険申請件数が発表される。本件数の改善傾向は足元でほぼ停滞しており、雇用環境の改善が続いていない。新型コロナウイルスの流行が一段と拡大していることで米経済の回復は腰折れする可能性が高い。今週からワクチン接種が開始されるにしても、一般市民に広く行き渡るのは来年以降であり、来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えて追加緩和の思惑が高まるだろう。石油市場は総じて小幅続伸。為替が1ドル=104円台半ばまでやや円安に振れるなか、前日の海外原油先物は下振れ後に戻して総じて小幅安となり、この日のアジアの時間帯の夜間取引は堅調に推移していることで、小幅ながらプラス引けする限月が多くなった。また、この日のアジアの時間帯のドバイ原油の現物も小幅高で推移している。主要3油種は、前日同様、ガソリンの3月限を除き小幅高で引けた。また、引き続き原油は期先2本にETF絡みとみられる限月移行の商いで出来高が膨らんだ。前営業日比は、ガソリンが40円安~200円高、灯油が90~210円高、軽油は出来ずだが、名目値で200~400円高。原油が20~260円高。中京ガソリンは出来ず、灯油は20円安~1000円高。

ゴム

ゴムRSS3号先限帳入値233.2円(前日比-1.0円)TSR20先限帳入値 出来ず。RSS3号は、総じて軟調。寄り付きは、上海夜間が小動きとなるなか、自律反発場面となった前日の夜間取引と同値圏でのもみ合いとなった。だが、日中取引の上海ゴムが地合いを緩めると、売りが優勢となり、マイナスサイドに沈む限月が目立っている。上海ゴム主導の下げ相場が続いている。中心限月の5月限は、1万4295元まで水準を引き下げており、節目の1万4000元割れを試す展開となってきた。同水準を下抜くと、11月10日の安値1万3830元が次のチャートポイントであり、この水準も割るようなら、チャート的には1万3000元まで目立った支持は見当たらない。取引後半には日中取引の上海ゴムが地合いを緩めると、売りが優勢となり、マイナスサイドに沈む限月が目立つ展開となった。午後も薄商いのなか、小安く推移する限月が目立つ展開となった。TSR20は出来ず。大引けのRSS3は、前営業日比は1.9円安~0.4円高、5月限は同1.0円安の233.2円

とうもろこし・大豆

コーン先限帳入値は24580円(前日比+60円)とうもろこしは、期先2本が上昇。シカゴコーンが前日の上昇に続き、夜間取引も小高く推移から堅調。日中取引で先限は2万4580円で買い拾われ、2万6650円までジリ高。期先2本が買い優勢だが、今夜、米農務省(USDA)からの需給報告の発表を控え、見送りムードで閑散商い。午後は上げ幅を拡大し、2万4700円まで上昇。しかし終盤に高値を離れ、2万4600円台を維持できず、60円高で引けた。期近1月限は出来ず。前営業日比は480円安~60円高。先限は同60円高の2万4580円。


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