夕刊:2020/12/14

貴金属は終日軟調。日経平均株価は前場の上げ幅を削る。オイルは小幅高。ドル円は104円を挟んでの攻防。

為替

午前中はポンドは堅調地合いを維持しており、ポンドドルは1.33ドル台前半、ポンド円は138.50円前後で推移している。ジョンソン英首相と欧州連合(EU)のフォンデアライエン欧州委員長が13日の電話会談で、通商交渉を継続することで合意。交渉決裂への警戒感が強まっていたことから、安心感が広がっている。豪ドルが上げを帳消し。豪ドル/ドルは前週末からマドを空けながら上昇して今週の取引を開始したが、その後マドを埋め、一時0.7525ドル近辺まで弱含んだ。中国当局が石炭価格に上限を設けるよう要請し、鉄鉱石についても同様の制限を検討している公算と報じられたことが材料視されているもよう。中国向けに資源輸出を行うオーストラリアにマイナスとの見方が広がったようだ。東京株式市場は全面高の様相となっているが、為替市場におけるリスク回避の円安は限定的。ドル円は104.00円付近でもみ合いとなっている。外為市場終盤、ドル円は104円00銭台でのもみ合いに。朝方いったん103円86銭まで下落も、先週末海外市場での安値に届かず値を戻した。104円台を回復後の買いも目立たず、上下ともに動きにくい展開に。英国とEUとの通商協議をにらみ、先週末に値を落とした欧州通貨は、13日が期限となっていた協議を今後も延長して継続することが決まり、ポンドの買いが主導して欧州通貨買いに。ユーロドルは朝の1.2140台までの上昇からいったんは1.2112まで値を落としたが、その後1.2130台を回復してもみ合いに。さらにロンドン勢の本格参加を前に買いが強まり1.2140台まで。ユーロ円も126円30銭台まで上値を伸ばした。EUとの協議が延長されることとなり、週明けポンド買いが進んで始まったポンドドルは、いったん値を落とし午前中に1.3290前後を付けた後、1.33台まで回復。午後は1.3308-1.3330のレンジ内でもみ合った。 

株式(日経平均)

本日の日経平均株価の終値は前日比79.92円高の26732.44円。前引けの日経平均株価は前営業日比170円73銭高の2万6823円25銭と反発。東証1部の売買高概算は5億5615万株、売買代金概算は1兆1247億8000万円。値上がり銘柄数は1789、対して値下がり銘柄数は324、変わらずは64銘柄だった。きょう前場の東京株式市場は、前週末の米国株市場で主要株指数が高安まちまちの展開で、15~16日のFOMCを控え様子見ムードかと思われたが、寄り後日経平均は急速に水準を切り上げる展開となった。新型コロナウイルス感染拡大への警戒感は強いものの、米国での新型コロナワクチン接種開始で経済正常化に向けた期待が買い戻しを促している。米追加経済対策の成立が近づいているとの観測も市場心理を強気に傾けている。東証1部全体の8割強の銘柄が値上がりした。後場に入ると上げ幅を縮小した。午後は伸び悩みを見せたものの、最近のレンジ内でのもみ合いとなった。ここ数日と同様にボリンジャーバンド+1σ付近での推移を見せた。

貴金属

金先限帳入値6140円(前日比-4円)銀先限帳入値80.2円(前日比-円)白金先限帳入値3386円(前日比-31円)パラジウム先限帳入値7696円(前日比-1円)金は反発、銀は小幅続落。金は週明けのドル安を受けて買い優勢で始まった。その後は、ドル建て現物相場の上げ一服に上値を抑えられた。銀は円高やドル建て現物相場の戻りが売られたことを受けて小幅安となった。英国と欧州連合(EU)の通商交渉は週明けも継続されることになった。欧州委員長と英首相は13日の電話会談で交渉継続を決定した。ただ漁業や公正な競争条件でまとまらず、障害となっている。欧州委員会は10日、英国が12月31日までに通商協定を結ばずにEUを離脱した場合に備え、航空、道路、鉄道輸送、漁業への混乱を抑えるための短期的な措置を発表しており、合意できるのかどうかを確認したい。交渉継続を受けて週明けにポンドが急伸し、ドル安に振れており、金の支援要因である。米食品医薬品局(FDA)は11日、米ファイザーと独ビオンテックが共同開発した新型コロナウイルスワクチンの緊急使用を許可した。米国でも接種が開始され、景気回復期待が高まるとみられる。金ETF(上場投信)から投資資金が流出すると上値を抑える要因になる。午後に入ると、円高やドル建て現物相場の軟調を受け、まちまちとなった。銀は円高やドル建て現物相場の戻りが売られたことに上値を抑えられた。前営業日比は、金標準、金ミニが5円安~5円高、ゴールドスポットが8円高、銀が0.2円安~変わらず。

石油

原油先限帳入値31960円(前日比+120円)ガソリン先限帳入値44000円(前日比+10円)灯油先限帳入値47370円(前日比+320円)石油市場はまちまち。原油は期先が小幅高で推移も期近から期中が小安く推移。先限は前日の終値を挟んでもみあいで小動き。製品相場はガソリンが総じて上昇も灯油は期先が小幅まちまち。原油先限は、日中取引で3万1900円で上げつかえ、3万2000円台に乗せるだけの上伸力はなかった。NY時間外取引が小高いが反応は鈍く、閑散商い。今週から米国でワクチン接種の開始が予定されている。ワクチン接種により、新型コロナウイルス感染拡大収束がに向かい、経済が正常化する期待はあるが、楽観的なシナリオ通りに進むかは不透明。アジア株は韓国の代表的株価指数が史上最高値を更新しているが、中国株の代表的指数である上海総合指数は小安く推移し、市場は冷静さを保ち、リスクオンムードとは言い難い。上海ゴムが大幅高となっているが、原油市場に波及していない。午後は総じて小幅続伸。為替が1ドル=104円近辺でのもみ合いとなるなか、11日の海外原油先物は小反落となったが、週明けのアジアの時間帯の夜間取引で上昇していることで、東京石油もおおむね堅調に引けた。なお、週明けのドバイ原油の現物は軟調に推移している。主要3油種は、前週末の国内夜間取引の中盤にこの日安値を付けたあと、週明けの日中取引では小戻す展開となり、ガソリンの一部限月を除き、小幅にプラスサイドで引けた。前営業日比は、ガソリンが100円安~180円高、灯油が50~320円高、軽油は出来ず、原油が20~170円高。中京ガソリンは出来ず、灯油は200円安~変わらず。

ゴム

ゴムRSS3号先限帳入値239.9円(前日比+10.0円)TSR20先限帳入値 出来ずRSS3号は、軒並み反発。上海夜間が上昇したうえ、これまでの下落の反動から急反発となった。その後、上げ一服となる場面もあったが、日中取引の上海ゴムが一段高となると、騰勢を取り戻している。中国汽車工業協会(CAAM)が発表した11月の自動車販売台数は、前年同月比12.6%増の277万台となり、これで8カ月連続で前年同月を上回った。また、同協会の年次総会で今年の中国の自動車販売台数は2530万台に達するとの見方を示した。午後は堅調に推移。薄商いながら期先の上昇が目立つ展開となった。先限は終盤に再度、上げ幅を拡大し、10円高で引けた。TSR20は出来ず。大引けのRSS3は、前営業日比は6.3~10.0円高、5月限は同10.0円高の239.9円、

とうもろこし・大豆

コーン先限帳入値は24780円(前日比+130円)とうもろこしは、上昇。11日のシカゴ反発を受け、堅調。上げ幅は限月間で異っているが、期先2本は90~100円高。先限は100円高の2万4750円まで上昇後、上げ幅を削り、前日の終値を挟んでもみあい後、2万4700円台に再浮上。シカゴ夜間取引が一段高で推移が支援材料。先限は買い優勢。再度、2万4700円台に乗せている。シカゴ夜間取引が小幅続伸で推移、期中高にサヤ寄せ。先週、米農務省(USDA)から発表された需給報告が新穀、旧穀とも据え置きとなり、新規材料不足でシカゴコーンが方向性を見い出せない。それ故、とうもろこし市場も閑散商いを継続だが、先限は2万4700円台から一段高となり、2万4800円を目指すと強気ムードが再燃する。終盤に再上昇し、今日の高値引け。期中5、7月限の上昇が目立ち、330~500円高で引けた。期近1月限は出来ず。前営業日比は変わらず~500円高。先限は同130円高の2万4780円。


掲載内容は情報提供を目的としております。情報につきましては細心の注意を払っておりますが、正確さを保証するものではありません。また、取引における判断はお客様ご自身で行って下さい。