夕刊:2020/12/28

今年最後の週の出だしは日経平均株価、ゴールドともに上昇してスタート。オイルはまちまち。

為替

前場はポンドの上値がやや重い。週末の英サンデータイムズ紙において、新型コロナウイルスの変異種による影響拡大で、英国中央銀行(BOE)がマイナス金利導入を迫られる可能性があると報じられたことが材料視されているもよう。材料難かつ年末で市場参加者が限られる中、全般に株価にらみの展開となっている。東京序盤は日経平均株価の伸び悩みを受けてドル高、円高気味に推移する場面が見られた。その後、トランプ米大統領が経済対策法案に署名と報じられると日経平均が持ち直し、時間外取引の米国株先物も上げ幅を広げたため、ややドル安、円安傾向で推移している。午後の為替市場は全般に序盤から中盤にかけては日経平均株価や時間外取引の米国株先物の動向につれて上下に振れる展開となっていたが、昼ごろからは小動きになっているものが目立つ。トランプ米大統領が経済対策法案に署名したことを好感し、日米の株価指数やアジア株は上昇しているが、年末で市場参加者が限られる中、為替市場では動意薄となったようだ。ポンドのリバウンドも一服している。序盤は英国紙が英中銀(BOE)のマイナス金利導入の可能性を報じたことでポンド売りが優勢となっていたが、中盤は買い戻しがみられた。ただ、終盤はその動きも一服。

株式(日経平均)

本日の日経平均株価の終値は前日比197.42円高の26854.03円。前引けの日経平均株価は前営業日比114円42銭高の2万6771円03銭と反発。東証1部の売買高概算は4億7748万株、売買代金概算は8523億4000万円。値上がり銘柄数は891、対して値下がり銘柄数は1171、変わらずは121銘柄だった。きょう前場の東京株式市場は、朝方はやや買い優勢も売り買いを交錯させていたが、その後は上昇指向に。手掛かり材料が少なく、薄商いのなかで上値を積極的に買う動きは見られなかったものの、売り圧力の乏しさが全体指数に浮揚力を与える形となった。新型コロナウイルスの感染拡大は懸念材料ながら、各国政府の財政出動や中央銀行による金融緩和政策を拠りどころに利益確定売り圧力は限定的。半導体関連株などに物色の矛先が向いている。前引け時点の売買代金は8500億円強にとどまった。午後はプラス圏で堅調な推移を見せて、陽線で引けた。高寄り後はプラス圏で堅調な動きとなった。25日移動平均線は上向きで、このところは同線をサポートに底堅い動きを見せている。もっとも26,800円超の水準では上値を抑えられやすくなる展開が見込まれる。

貴金属

金先限帳入値6301円(前日比+21円)銀先限帳入値89.5円(前日比+0.5円)白金先限帳入値3460円(前日比+23円)パラジウム先限帳入値 出来ず金、銀は続伸。金はドル建て現物相場の上昇を受けて買い優勢で始まった。その後は、上げ一服となったが、押し目は買われて上値を伸ばした。銀は金堅調につれ高となった。英国と欧州連合(EU)の通商協議で合意し、英国が合意文書を発表した。今回の協定により、英国とEU間のモノの貿易で関税ゼロが維持され、割当枠も設定されない。銀行業など英経済の80%を占めるサービス業については、「双方間の貿易・投資の発展に向けて好ましい環境の構築を目指す」とするにとどめた。EUは、「暫定適用」で欧州議会の承認なしに合意を発効させる。欧州議会は年明けに承認する見通しだが、EU首脳らは、今回の合意でブレグジット問題に決着がついたとみている。トランプ米大統領が追加経済対策法案に署名しないため、失業保険給付の特例措置が26日に失効した。米下院では今夜、民主党の新たな法案を採決する予定だった。また米大統領が国防権限法案に拒否権を行使したが、これを覆す採決も予定していた。しかし、米大統領は27日、追加経済対策で「良いニュース」があるとツイートし、追加経済対策法案と歳出法案に署名した。リスク選好の動きが金の支援要因になった。英国では新型コロナウイルスの変異種が確認され、ロックダウン(都市封鎖)が再導入された。ただ英アストラゼネカとオックスフォード大学が共同開発したワクチンが近く認められ、来年1月4日から接種が開始される見通しであることから、ロックダウンは2月末には緩和される可能性があるという。午後に入ると、ドル建て現物相場の上げ一服に上値を抑えられた。銀は金堅調につれ高となった。前営業日比は、金標準、金ミニが19~28円高、ゴールドスポットが29円高、銀が変わらず~3.2円高。

石油

原油先限帳入値32450円(前日比-150円)ガソリン先限帳入値44290円(前日比-円)灯油先限帳入値47540円(前日比-円)東京石油市場は売り買い交錯。新型コロナウイルスのワクチン接種が始まっていることで経済活動の正常化期待が高まっている一方、ワクチン頼みの不安感もあってクリスマス明けの相場の動意は限定的。本日もロンドン市場が休場であることは値動きを抑制している。売りが先行したニューヨーク時間外取引は前日終値を挟んで小動きとなっている。円相場は1ドル=103円半ばで推移。イラク政府は同国南部からの輸出能力の拡大を計画しており、現在の日量350万バレル規模から同600万バレルまで増やす。輸出港付近の備蓄能力も強化する予定。ただ、増強は2023年以降となる見通し。午後は油種間でまちまち。原油は総じて小幅続落、ガソリンは小幅まちまち、灯油は期先が小幅安。為替が1ドル=103円台半ばでのもみ合いとなるなか、クリスマス休暇明けのこの日のアジアの時間帯の海外原油先物の夜間取引がおおむね軟調に推移したことに圧迫された。また、この日のドバイ原油の現物取引も軟調に推移している。主要3油種では、ガソリン、灯油はこの日発会した新甫7月限がこの日の安値で引けるなか、ガソリンは期中2本が小幅高となり全体としてはまちまち、灯油は約定した期先3本が軟調だった。前営業日比は、ガソリンが40円安~150円高、灯油が190円安~変わらず、軽油は出来ずだが、名目値で100~200円高。原油が350円安~180円高。中京ガソリンは出来ずだが、名目値で1700円安~900円高。灯油は出来ずだが、名目値で変わらず~600円高。

ゴム

RSS3号先限帳入値227.1円(前日比-7.9円)TSR20先限帳入値 出来ずRSS3号は、総じて下落。25日夜間のゴムRSS3号が軟調に推移したうえ、日中取引の上海ゴムが売り優勢となったことから、期先3本が軟調な展開となっている。一方、期近3本は、薄商いの中、しっかりと推移している。TSR20は出来ず。RSS3号先限は、230円前後のもみ合いとなっている。先週23日から反発場面となったが、25日は十字線を付け、今日は反落している。チャート的には、11日の安値226.0円と23日の安値226.6円でダブルボトムとなっており、226円割れとなれば、売り圧力が強まり、11月18日の安値220.9円を目指すことになる。午後は終盤に226.2円まで下落し、今月23日の安値226.6円をわずかに割り込んだ。戻り鈍く今日の安値圏で引けた。TSR20は出来ず。大引けのRSS3は、前営業日比は7.9円安~6.4円高、6月限は同7.9円安の227.1円。

とうもろこし・大豆

コーン先限帳入値は25490円(前日比+20円)とうもろこしは、まちまち。25日のシカゴコーンがクリスマスのため休場、円相場が1ドル=103。50円台でこう着状態となり、新規材料不足で閑散商い。期近5月限が170円高に続き、期中7月限も120円高に上昇。しかし先限はプラスサイドに浮上できず、小幅安でもちあいで推移に続き、期先11月限も小安くなっている。午後は先限は2万5500円が抵抗線として意識され、2万5490円で頭打ちとなり、2ケタ高にとどまった。期中7、9月限が一代高値を更新。前営業日比は20~300円高。先限は同20円高の2万5490円。


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