朝刊:2020/03/02

ゴールドは大幅安。ダウ、オイルも大幅続落。円は買われて高い。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は大幅に続伸し、前日比1円50銭円高・ドル安の1ドル=108円00~10銭で取引を終えた。一時は107円51銭と2019年10月上旬以来4カ月半ぶりの円高・ドル安水準を付けた。ロンドン市場で下値を支えた108円台半ばでいったんは下落を抑えたが、その後割り込むと売りが加速。108円ちょうど近辺にも買いが入っていたが、戻りが鈍く大台を割り込むと、ストップを巻き込んでの売りが強まり、107円台半ば近くを付けた。米債利回りの低下が優勢でドル売りが強まる場面も米2年債、10年債の大きな下げが重石となった形に。米2年債は一時0.85%割れと、0.2%近く下げている。 米10年債も史上最低水準をはっきりと更新する流れ。新型コロナウイルスの感染拡大懸念が世界的に広がる中で安全資産の米債の買いが強まる展開となっている。パウエルFRB議長が新型コロナウイルスの感染拡大懸念での利下げの可能性を示したことも大きなドル売り材料となった。市場では3月のFOMCでの利下げを見込む動きが一気に広がっており短期金利市場ではほぼ織り込みが済むような格好となっている。

NYダウ

今日もNY株式市場は売りが続いた。ダウ平均は7営業日連続の下げに。S&P500は今週11%の下げと、リーマンショックの2008年10月以来の低下率に。 終値の前日比は、ダウ工業株30種平均が357.28ドル安の2万5409.36ドル、ナスダック総合指数が0.89高の8567.37、S&P500が24.54安の2954.22。28日の米株式市場は、新型コロナウイルス感染拡大懸念が強まる中で7営業日連続の続落となった。木曜日に1000ドルを超える下げとなった後を受けての金曜日のNY株式市場であったが、時間外取引で売りが出ていたこともあり、寄り付きから大幅な続落。その後一時下げ幅は1100ドル近いところまで広がり、節目の25000ドルを割り込んで24681.01ドルを付ける動きとなった。

NY貴金属

ニューヨーク金、銀は大幅安。終値の前日比は、金が79.8~75.8ドル安、中心限月の4月限が75.8ドル安、銀が130.5~127.0セント安、中心限月の5月限が127.8セント安。金4月限は大幅続落。中国発の新型コロナウイルスが世界中で蔓延する兆候があるなかで景気減速を懸念した資金が金に流入していたが、今週に入って金融市場はパニックに陥っており、金相場は現金を確保しようとする投資家の利益確定の売りを浴びた。2月の月足は上ヒゲの印象的な陰線となった。最近まで利益の出ていた金先物にも手じまい売りが広がった。株などの信用取引で担保価値が目減りした投資家が追加証拠金の差し入れを迫られ、金先物を売って手当てしているとの指摘もあった。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は大幅に続落した。WTIで期近の4月物は前日比2.33ドル安の1バレル44.76ドルで取引を終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比2.35~2.33ドル安。その他の限月は2.34~1.28ドル安。世界最大の石油の需要国である米国で新型コロナウイルスが流行する兆しがあり、感染を回避するため外出が手控えられることによる石油需要の減少が見通されている。外出が減り、米経済成長を支える消費が腰折れすることによる景気減速懸念も重し。今週の株価の暴落で資産効果が剥落し、消費全体が圧迫されることは避けられそうにない。サウジアラビアとロシアを中心とした石油輸出国機構(OPEC)プラスは日量100万バレルの追加減産を協議していると報道されている。需要見通しの悪化で従来の日量60万バレルの追加減産から規模が拡大される方向にあるものの、相場下支えには不十分であるとみなされている。

シカゴコーン・大豆

コーンは期近の主要限月は小幅反発。終値の前営業日比1.25セント安~2.00セント高。期近5月限は前日比0.25セント高の368.25セント。大豆は概ね反落。終値の前営業日比は5.50~2.25セント安。中心限月の5月限は前日比2.25セント安の892.75セント。引き続き新型コロナウイルスの中国外での感染拡大が続き、世界保健機関(WHO)が新型コロナウイルスの危険性を非常に高い、に引き上げたことで懸念が深まるなか、一時は前日の安値を割り込む水準まで下押されたが、売り警戒感や月末を兼ねた週末を迎えるなか月末の玉整理の買い戻しが膨らんだことから買い優勢となり、プラスサイドで取引を終えた。


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