朝刊:2020/01/08

中東情勢が依然として緊迫化していることから、ダウは反落。ゴールドは続伸。オイルは反落。

NY為替

本日のNY為替市場でドル円は買い優勢となり、200日線が控える108.65円近辺まで一時上昇。ロンドン時間に108円台前半に下落する場面も見られたが、一時的な動きに留まっている。 一方、ロンドン外国為替市場で英ポンドは対ドルで反落した。 先週末から下値攻めの動きが何度か見られるものの、108円を割り込むと買いも入り、底堅さを示す兆候も見られている。ただ、上値はなお重い印象が否めない。イランは米国によるイラン革命防衛隊のソレイマニ司令官の殺害への報復として13のシナリオを検討していると伝わっており、米国とイランの緊張がエスカレートすることへの懸念がドル円の上値を慎重にしているようだ。終盤には戻り売りが強まり序盤の上げを帳消しにしている。イラン情勢に関しては意外に冷静な反応も見られている。原油高には注目だが、両国が衝突したとしても、イランは対立の長期化に耐えられず、数週間でピークを迎えるとの楽観的な見方も出ているようだ。そのような中、ドル円は方向感を出せず、次のアクション待ちといった雰囲気に変化はない。

NYダウ

米株式相場は反落し、ダウ工業株30種平均は前日比119ドル70セント(0.4%)安の2万8583ドル68セントで終えた。米軍によるイラン革命防衛隊司令官の殺害に対し、イランが米国に報復する考えを示した。終値の前日比は、ナスダック総合指数が2.88安の9068.58、S&P500が9.10安の3237.18。中東情勢が依然として緊迫化しており、株式市場を圧迫している。イランは米国によるイラン革命防衛隊のソレイマニ司令官の殺害への報復として13のシナリオを検討していると伝わっていた。市場には両国の戦闘が本格化した場合の世界経済への悪影響を心配する声も多い一方、前日もそうだったが、意外に冷静な反応をしている印象もある。原油高や景気敏感株の動向には注意を払う必要があるが、両国が衝突したとしても、イランは対立の長期化に耐えられず、数週間でピークを迎えるとの楽観的な見方もあるようだ。

NY貴金属

ニューヨーク金、銀は続伸。終値の前日比は、金が5.2~5.6ドル高、中心限月の2月限が5.5ドル高、銀が21.3~21.9セント高、中心限月の3月限が21.4セント高。金2月限は続伸。時間外取引では、利食い売りなどが圧迫要因になったが、イラン外相の発言を背景に中東情勢に対する懸念から押し目を買われて地合いを引き締めた。日中取引では、ドル高となったが、イランの報復が警戒されるなか、堅調に推移した。中東の地政学リスクの高まりを受け、逃避資金の受け皿となりやすい金は買いがやや優勢となった。足元で相場が急ピッチで上昇した後で、目先の利益を確定する目的の売りも出て上値は重かった。 銀3月限は、金堅調につれ高となると、日中取引で時間外取引の高値を突破し、買い優勢となった。ニューヨーク金2月限は続伸。時間外取引では1557.0~1572.7ドルのレンジで推移、前日比1.9ドル安の1566.9ドルとなった。2月限は、安寄りしたのち、利食い売りなどが出て軟調となったが、イラン外相の発言を背景に中東情勢に対する懸念から押し目を買われて地合いを引き締めた。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は4営業日ぶりに反落した。WTIで、期近の2月物は前日比0.57ドル安の1バレル62.70ドルで取引を終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比0.57~0.53ドル安。その他の限月は0.48ドル安~0.35ドル高。イラン革命防衛隊のスレイマニ司令官が米国によって殺害された後、イランが今のところ報復行動を見送っていることから調整売りが優勢となった。イランのファルス通信がイラン最高安全保障委員会のシャムハニ事務局長の発言を伝えたところによると、報復には13のシナリオが検討されており、緊迫感は高止まりしている。シャムハニ事務局長は「もっとも穏やかなシナリオになったとしても、それは米国民にとって歴史的な悪夢になる」と述べた。米国は中東海域を航行する船舶にイランが行動を起こす可能性があると警告したもよう。AP通信が伝えた。ただ、攻撃を受けた船舶は今のところ確認されていない。ペルシャ湾の出口であるホルムズ海峡は石油輸送の要であり、各国が警戒を強めている。

シカゴコーン・大豆

シカゴコーンは期近の主要限月が小幅続落。終値の前営業日比は0.50セント安~0.25セント高。3月限は前日比0.25セント安の384.50セント。 シカゴ大豆は期近の主要限月は小反落。終値の前営業日比は1.25セント安~2.50セント高。3月限は0.75セント安セント高の944.00セント。10日に米農務省(USDA)月例需給報告の発表を控えるなか、様子見ムードが強まった。ブラジルでの降雨が弱材料視されたことで軟化したものの、3月限の取引レンジは前日のレンジ内にとどまり、様子見ムードの強まりを示す足取りとなった。


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