朝刊:2020/01/09

本格的な軍事衝突は免れそうという期待から、ダウは反発。ゴールドは急反落。オイルは大幅安。

NY為替

きょうのNY為替市場でドル円は買い戻しが強まり、109円台を回復。トランプ大統領がイランに関する声明を発表しており、ドル円は買い戻しが優勢となっている。大統領は「イランに経済上の追加制裁を発動する」と述べたものの、「米国人は全く傷つかなかった。イランは攻撃後に行動を抑制しているもよう」と述べていた。一方、ロンドン外国為替市場で英ポンドは対ドルで続落した。英国時間16時時点では、前日の同時点と比べて0.0020ドルのポンド安・ドル高の1ポンド=1.3090~3100ドルだった。本格的な軍事衝突に発展すれば、原油が急騰し、世界経済への悪影響も懸念されたが、大統領は軍事行動は回避することを示唆し、市場には安心感が広がった。東京時間の早朝にイランが弾道ミサイルでイラクにある米軍基地を攻撃し、市場はリスク回避の雰囲気が強まった。米国債利回りが急低下する中、ドル円もリスク回避が強まり、107.65円付近まで下落していた。東京時間の急落で、ある意味、ポジション調整が進んだのか、上値も、きのうよりは軽くなっているのか、一気に200日線を回復し、21日線へも到達している。

NYダウ

米株式相場は反発した。ダウ工業株30種平均は前日比161ドル41セント(0.6%)高の2万8745ドル09セントで終えた。終値の前日比は、ナスダック総合指数が60.66高の9129.24、S&P500が15.87高の3253.05。トランプ大統領がイランに関して声明を発表し、「イランには経済上の追加制裁を発動」としたものの、「米国人は全く傷つかなかった。イランは攻撃後に行動を抑制しているもよう」と述べていた。本格的な軍事衝突に発展すれば、原油が急騰し、世界経済への悪影響も懸念されていた中、大統領は今回は軍事行動は取らないことを示唆したことから、市場には安心感が広がった模様。

NY貴金属

ニューヨーク金、銀は反落。終値の前日比は、金が14.9~13.8ドル安、中心限月の2月限が14.1ドル安、銀が23.0~22.4セント安、中心限月の3月限が22.6セント安。金2月限は反落。時間外取引では、イランの米軍基地攻撃を受けて一代高値1613.3ドルを付けたのち、イランが戦争を求めていないとしたことなどを受けて上げ一服となった。日中取引では、米大統領が軍事力を行使する必要はないとしたことを受けて軟調となった。米国とイランの武力衝突の可能性が後退し、地政学リスクの高まりを背景に金先物を買っていた投資家からの売りが膨らんだ。銀3月限は、金主導の値動きとなるなか、昨年9月以来の高値1889.5セントを付けたのち、上げ一服となった。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は大幅に続落した。WTIで期近の2月物は前日比3.09ドル安の1バレル59.61ドルで取引を終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比3.09~3.05ドル安。その他の限月は2.98~0.40ドル安。イラン革命防衛隊のソレイマニ司令官らが米国の爆撃によって殺害され、イランはイラクの米軍基地に向けて弾道ミサイルを発射し報復攻撃を行ったことから相場は一時急騰した。ただ、イランは報復を一時中断し、米国が反撃しないようならば攻撃を中止するとした。イランのザリフ外相は「自衛のための相応の対応を実行した」、「戦争を求めていないが、いかなる武力攻撃に対しても自衛する」と述べた。これに対してトランプ米大統領は予告に反してイランに反撃しない方針を明らかにしたことから、中東情勢懸念や供給下振れリスクがほぼ払拭された。イランの攻撃で石油関連施設の被害は発生していない。

シカゴコーン・大豆

シカゴコーンはまちまち。終値の前営業日比は0.25セント安~1.00セント高。3月限は前日比0.25セント安の384.25セント。シカゴ大豆は総じて反発。終値の前営業日比は変わらず~3.25セント高。3月限は3.25セント高の947.25セント。新規の材料に乏しいうえ、10日の米農務省(USDA)月例需給報告発表待ちのなか、様子見ムードが強まり狭いレンジ内での往来にとどまった。ブラジル産地での降雨予測を受けて、一時は前日の安値を下抜き382.25セントまで軟化する動きも見られたものの、様子見ムードの強さから値位置をさらに切り下げるには至らなかった。前日に続き、6日のレンジ内での高下にとどまった。


掲載内容は情報提供を目的としております。情報につきましては細心の注意を払っておりますが、正確さを保証するものではありません。また、取引における判断はお客様ご自身で行って下さい。