朝刊:2020/01/14

ドル円は勢い止まらず。110円をうかがう展開か。ダウは週末比83ドル高。ゴールドは反落。オイルは5日続落。

NY為替

本日もNY為替市場でドル円は買い優勢の展開が続いており、大きな心理的節目である110円台をうかがう展開を見せている。イラク情勢への懸念がひとまず緩和しており、リスク選好のムードも見られる中、米国債利回りの上昇がドル円をサポートしている模様。一方、ロンドン外国為替市場で円相場は下落した。2019年5月下旬以来、約7カ月半ぶりの円安・ドル高水準だった。今週は中国の劉鶴副首相が訪米し、第1段階の米中合意への署名が予定されている。詳細はどのようなものか15日までは不明だが、市場では引き続きリスク選好のムードを高めているようだ。ただ、合意内容もさることなら、トランプ大統領は第2段階の交渉をすぐに始めるとも言及しており、未知数な部分も多い。なお、ブルームバーグが関係者の話として、合意に向けて「中国を為替操作国から外す計画」と伝えていた。先週の米雇用統計への反応も上値への自信を深めているのかもしれない。予想を下回る内容で、ドル円も戻り売りに押されたものの、109.50円水準がしっかりとサポートされていた。オプション絡みや、日本企業の想定為替レートからすれば、110円台での戻り売り圧力は相当強そうだが、回復すれば昨年5月以来となる。

NYダウ

米株式相場は反発した。ダウ工業株30種平均は前週末比83ドル28セント(0.3%)高の2万8907ドル05セントで終えた。終値の前日比は、ナスダック総合指数が95.07高の9273.93、S&P500が22.78高の3288.13。 先週は予想を下回る米雇用統計を受け上げが一服していたが、下押す動きまではなく、利益確定売りの範囲に留まっていた。最高値圏での推移が続く中、今週は中国の劉鶴副首相が訪米し、第1段階の米中合意に署名が行われる見通し。詳細は水曜日までわからないが市場では期待感をなお高めている模様。今週の大手銀を皮切りに10-12月期の決算発表が始まる。S&P500採用銘柄全体では0.6%減益と2四半期連続の減益が見込まれており、現在の最高値を更新している株価が正当化されるのか疑問の声も出ているようだ。ただ、いまのところ市場は今回の決算について、比較的楽観視しているようだ。大手銀については、悪いニュースよりも良いニュースのほうが期待できるとの指摘も聞かれる。

NY貴金属

ニューヨーク金、銀は反落。終値の前日比は、金が9.9~9.1ドル安、中心限月の2月限が9.5ドル安、銀が10.9~10.4セント安、中心限月の3月限が10.9セント安。金2月限は反落。時間外取引では、米中の通商合意の署名を控え、株高に振れたことを受けて軟調となった。日中取引ではドル安を受けて押し目を買われる場面も見られたが、株高を受けて戻りは売られた。中東の地政学リスクが後退に加え、15日に米中が貿易協議の第1段階の合意の署名式を控え、米中関係が修復するとの観測が広がった。リスク回避目的で買われやすい金の売りを促した。銀3月限は、金軟調につれ安となった。

NY原油

NYMEXで原油先物相場が5日続落した。WTIで期近の2月物は前週末比0.96ドル安の1バレル58.08ドルで終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比0.96~0.91ドル安。その他の限月は0.86ドル安~0.12ドル高。先週、米エネルギー情報局(EIA)が発表した週報で石油製品の需要は弱く、製品在庫が拡大していることから、原油在庫が積み上がることが警戒されている。精油マージンが弱含みで推移していることも原油在庫の増加が意識される背景。米製油所稼働率は上昇が一服気味。第1弾の米中通商合意の調印式を今週15日に控えているが、思惑含みの動きはみられない。関係筋の話として伝わったところによると、トランプ米政権は中国の為替操作国認定を解除する計画であるほか、今回の調印式で米中包括経済対話の再開が発表されるもよう。それぞれ米中関係の改善を示す報道ではあるものの、原油市場ではほとんど材料視されなかった。

シカゴコーン・大豆

シカゴコーンは概ね続伸。終値の前営業日比は変わらず~2.75セント高。3月限は前日比3.75セント高の389.50セント。シカゴ大豆は軒並み反落。終値の前営業日比は7.00~3.50セント安。3月限は3.75セント安の942.25セント。この日は後半にかけて値位置を切り上げる足取りを展開。米中間での通商協議第一段階合意への署名が、米国の対中農産物輸出量の拡大を促すとの見方が買いを支援した。前週末にUSDA月例需給報告を受けて大きく値を下げた後、反転したことから売り一巡感が強まっていたことも買いを支援する要因となった。終盤にかけて値位置を切り上げ、高値に近い水準での終了となっているが、この日の動きで前週の取引レンジを上抜いた形となっている。


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