朝刊:2020/01/22

ダウは上昇一服で前日比152ドル安。ゴールドは反落。オイルも小幅に反落。

NY為替

本日のNY為替市場は中国湖北省武漢で発生し、中国国内では死者も出ている新型コロナウイルスへの警戒感が広がる展開となった。同問題を受けて東京市場からドル類円買いが優勢となる場面が見られたが、NY市場でも株安の動きなどを伴ってドル売り円買いに。米疾病予防管理センター(CDC)がシアトルで米国内初の感染者を確認と公表。中国からの旅行者ということで、今週末の春節からさらに旅行者が増える時期ということもあって、警戒感が一気に加速した。円の対ユーロ相場は小幅ながら3日続伸した。10銭円高・ユーロ安の1ユーロ=121円90銭~122円ちょうどだった。ロンドン市場の流れもあってNY朝に110円10銭台を回復していたドル円は東京午前の安値を下回り109円76銭まで下落。その後も109円80銭前後の安値圏での推移に。独ZEW景況感調査の好結果などからロンドン市場で買いが入り、NY朝にはユーロ円で122円38銭、ユーロドルで1.1118を付けていたユーロは、対円でのリスク警戒の円買いに押される形に。ユーロ円は121円73銭まで大きく下落。ユーロドルも上昇分を打ち消して下を試す展開で1.1081を付ける動きに。 午後に入ってのリスク警戒感拡大で、ダウ平均が下げ幅を広げるなど冴えない動き、米債券利回りも低下し、ドル売り円買いの流れに寄与する形となった。

NYダウ

きょうのNY株式市場でダウ平均は反落した。中国武漢を中心に広がる新型コロナウイルスへの警戒感が広がっており、世界的にリスク警戒感の動きが強まっていた。ナスダックが一時プラスに転じるなど、堅調地合いを維持する局面も見られたが、米国内で初となる同ウイルス感染者が確認されたと米疾病予防管理センター(CDC)が公表したことで再び懸念が強まり、午後にかけて主要指数は下げ幅をやや広げる動きとなった。終値の前日比は、ダウ工業株30種平均が152.06ドル安の2万9196.04ドル、ナスダック総合指数が18.14安の9370.81、S&P500が8.83安の3320.79。ダウ採用銘柄では、朝から医薬品大手メルクなどに売りが入る展開。薬局チェーン大手のウォルグリーンなども売られており、心理的な影響が見られる展開に。その他の銘柄では抗ウイルス関連でノババックスが70%を超える上昇を見せるなど、関連株の買いも入っていた。

NY貴金属

ニューヨーク金、銀は反落。終値の前日比は、金が2.8~2.4ドル安、中心限月の2月限が2.4ドル安、銀が27.1~26.2セント安、中心限月の3月限が26.5セント安。金2月限は小反落。時間外取引では、中国で発生した新型コロナウイルスによる肺炎の拡大を嫌気したアジア株の下落から買い優勢となった。しかし欧州時間での取引が開始となると、上げ幅を削る展開となった。世界経済フォーラムの年次総会(ダボス会議)の演説でトランプ米大統領が「米国は今までに見たことのないような好景気の真っただ中にある」、「米中通商協議の第2段階の交渉はまもなく始まる」などと述べたことから売り圧力が強まった。日中取引開始後、売り優勢となり、下げ幅を拡大した。しかし欧米の株価の上値の重さ、ドル小幅安から押し目買いは根強く、下げ幅を縮小して引けた。米10年債利回りの低下も支援材料となった。また春節に入る中国人の金買い需要が鈍るとの見方から売りが出た。もっとも、米株下落で相対的に安全資産とされる金先物にはリスク回避の買いが入り、下げは限られた。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は小幅に反落した。WTIで期近の2月物は前週末比0.20ドル安の1バレル58.34ドルで取引を終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比0.20ドル安。その他の限月は0.17ドル安~0.34ドル高。内戦が続くリビアで、国土の大半を支配するハフタル司令官がパイプラインを閉鎖したことやイラクで反政府デモが続いていることが相場を押し上げる場面があったが、買いは続かなかった。リビアの減産分は他の産油国の増産で埋め合わせることが可能であるほか、イラクで生産障害は今のところ発生していない。石油輸出国機構(OPEC)のなかで、イラクはサウジアラビアに次ぐ産油大国だが、石油から得られる富が行き渡っておらず、水道や電力などのインフラの整備が進んでいないことが市民の怒りにつながっている。

シカゴコーン・大豆

シカゴコーンは小幅反落。終値の前営業日比は1.75~0.75セント安。期近3月限は前日比1.75セント安の387.50セント。シカゴ大豆は反落。終値の前営業日比は13.75~5.75セント安。3月限は13.75セント安の916.0セント。前週末の急反発にもかかわらず、大豆安に追随しての軟調な足取りを展開。米国と中国との間で第一段階合意への署名が行われながらも正式な中国向けの穀物輸出成約が発表されていないことが弱材料。米農務省(USDA)発表の輸出検証高報告が前週を下回る弱気な内容だったことも弱気ムードを後押しした。


掲載内容は情報提供を目的としております。情報につきましては細心の注意を払っておりますが、正確さを保証するものではありません。また、取引における判断はお客様ご自身で行って下さい。