朝刊:2020/01/24

ダウは一時200ドル近い下げも出るも前日比小幅安。ゴールドは反発。オイルは続落。

NY為替

本日のNY為替市場でドル円は109円27銭まで一時下げ幅を広げた。序盤は新型コロナウイルスの感染拡大懸念が強まる中でドル売り円買いの動きが優勢に。シンガポールで中国からの旅行者に感染者が見つかったことや、中国政府が武漢に続いて黄岡など周辺複数都市で公共交通機関停止、鉄道駅封鎖などの緊急対応を行っているとの報道が警戒感を誘った。 ユーロは対ドルで続落した。前日16時時点に比べ0.0030ドルのユーロ安・ドル高の1ユーロ=1.1040~50ドルだった。16時すぎに一時1.1036ドル付近と2019年12月上旬以来、約1カ月半ぶりのユーロ安・ドル高水準を付けた。 朝方は米株の下げや米長期債利回りの下げも厳しく、ダウ平均株価が200ドル近く値を落とす中で、ドル円の下げが強まった。しかし、午後に入って安値から値を戻す展開に。WHOが新型コロナウイルスについて緊急事態宣言を見送ったとの報道などが、過度な警戒感に対する一服感を誘った。ドル円は109円台半ばを回復。

NYダウ

米株式市場でダウ工業株30種平均は3日続落した。前日比26ドル18セント(0.1%)安の2万9160ドル09セントで終えた。中国武漢市を中心に広がる新型コロナウイルスの感染拡大懸念が強まる中で、朝から株安の動きが広がった。主要指数は軒並みのマイナス圏。ダウ平均株価は一時200ドル近い下げとなった。その後100ドル以上値を戻した後、再び安値圏を付けるなど、リスク警戒感の強い展開が午前中は続いたが、昼前ごろから買い戻しの動きが優勢となり、一時瞬間プラス圏に転じるなどの動きに。ナスダック、S&P500などもマイナス圏で始まり、その後売りが強まったが、ともにプラス圏を回復して引けている。終値の前日比は、ナスダック総合指数が18.71高の9402.48、S&P500が3.79高の3325.54。ダウ採用銘柄では、第4四半期の保険料収入が予想を下回ったトラベラーズが5%超の下げ。薬品大手メルク、エンタテイメントのディズニーなども大きく下げ、この辺りは新型コロナウイルス感染拡大懸念なども重石に。ボーイングが大きく上昇。インテルが連日の上昇。

NY貴金属

ニューヨーク金は反発、銀は小幅続伸。終値の前日比は、金が8.6~9.3ドル 安、中心限月の4月限が8.7ドル高、銀が0.3セント安~0.2セント高、中心限月の3月限が0.1セント高。金4月限は反発。時間外取引では、株安を受けて上昇する場面も見られたが、ユーロ安を受けて戻りを売られた。日中取引では、中国の新型肺炎拡大に対する懸念や欧州中央銀行(ECB)の緩和的な金融政策が続くとの見方から押し目を買われて堅調となった。新型肺炎で中国の金需要が減るとの見方があったうえ、外国為替市場で金の代替投資先とされるドルが対ユーロなどで買われたため、金は下げる場面もあった。銀3月限は、金の押し目が買われたことを受けて小幅高となった。ニューヨーク金4月限は反発。時間外取引では1557.5~1569.4ドルのレンジで推移、前日比2.1ドル安の1560.8ドルとなった。4月限は、高寄りしたのち、ユーロ安を受けて戻りを売られて軟調となった。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は続落した。WTIで期近の3月物は前日比1.15ドル安の1バレル55.59ドルで取引を終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比1.15ドル安。その他の限月は1.12~0.92ドル安。中国の武漢で発生した新型コロナウイルスの感染拡大が止まらず、石油需要の下振れ懸念から引き続き売られた。武漢市内から出発する公共交通機関は無期限で停止され、近接する黄岡も同様に封鎖されたが、懸念は収束していない。武漢のある湖北省だけでなく、河北省でも新型肺炎による死者が発生している。中国国内の死者は18人まで拡大。 米エネルギー情報局(EIA)が発表した週報で、原油在庫が減少したことは下支えとなった。ただ、ガソリン在庫が統計開始以来の最高水準まで拡大しており、内容的に強弱が対立した。米原油生産量は日量1300万バレルで前週と変わらず。米製油所稼働率は90.5%まで3週連続で低下した。石油製品在庫が積み上がっており、稼働率は今冬の最高水準からピークアウトしている。

シカゴコーン・大豆

シカゴコーンは期近が続伸。終値の前営業日比は0.75~5.00セント高。期近3月限は前日比5.00セント高の393.75セント。シカゴ大豆は期近の主要限月が続落。終値の前営業日比は4.25セント安~4.50セント高。3月限は4.25セント安の909.50セント。 米農務省(USDA)が2口の大口成約を発表したことが強気材料となった。また、現在、米国のコーン価格は他国産に比べて割安との見方が広がっていること、価格が廉価なため今後の輸出拡大が期待できることも買いを促す要因となった。期近3月限は、昨年11月8日以来の上値抵抗となっていた392.25セントを上抜き、最近の高値から大きく値を落とすこともなく、ほぼこの日の高値で取引を終えている。


掲載内容は情報提供を目的としております。情報につきましては細心の注意を払っておりますが、正確さを保証するものではありません。また、取引における判断はお客様ご自身で行って下さい。