朝刊:2020/01/27

コロナウィルスの感染拡大が懸念が市場に暗い影を落とす。ダウは前日比170ドル安。ゴールドは続伸。オイルは続落。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は続伸し、前日比25銭円高・ドル安の1ドル=109円20~30銭で取引を終えた。序盤は米株が力強く始まったことなどを受けて、109円60銭台を付けるなど比較的しっかりの展開が見られたが、その後リスク警戒感からの円買いが優勢となった。新型コロナウイルスの感染拡大懸念が重石。米疫病感染予防センター(CDC)が米国 内で二人目の感染者が見つかったことを発表したことなども、市場の警戒感を強める格好となった。120ドル超の上昇を見せていたダウ平均が、300ドル超の下げを一時記録するなど、リスク警戒感の動きが広がる中で、ドル円は109円17銭まで下落。安値から少し戻したものの109円30銭前後のドル安円高圏で週の取引を終える展開となっている。安全資産とされる米長期債に資金が流れ込む状況も見られ、米10年債利回りはロンドン市場の1.76%から1.66%台まで9BP超の低下(債券価格上昇)となり、ドル売り円買いに寄与する格好となった。クロス円も売りが優勢。ユーロ円はロンドン市場で英PMIの好結果を受けたポンドの買いに121円27銭を付けていたが、NY市場午後には120円42銭と、80銭以上ユーロ安円高が進行している。ユーロは対ドルでも1.1060台から1.1020前後まで下げる動きに。

NYダウ

米株式市場でダウ工業株30種平均は4日続落した。前日比170ドル36セント(0.6%)安の2万8989ドル73セントで終えた。新型肺炎に関連し、米疾病対策センター(CDC)が24日、米国で2人目の感染者が見つかったと発表した。ナスダックやS&P500もプラス圏で始まり、最初は買いが優勢となって、ナス ダックが史上最高値を更新する動きなどを見せながら、その後は値を落とす展開に。終値の前日比は、ナスダック総合指数が87.57安の9314.91、S&P500が30.07安の3295.47。 ダウ平均は下げ渋る場面もあった。航空機のボーイングが一段高となった。中国武漢市で発生した新型コロナウイルスの感染拡大懸念が重石。米疫病感染予防センター(CDC)は、シカゴで米国内では二例目となる感染者が見つかったことを公表。警戒感を誘った。ロンドン市場で109円60銭台を付けていたドル円が109円17銭まで値を落とすなど、市場はリスク警戒感が強まる展開に。

NY貴金属

ニューヨーク金は続伸。銀も堅調に推移した。終値の前日比は、金が6.4~7.1ドル高、中心限月の2月限が6.5ドル高、銀が27.7~28.4セント高、中心限月の3月限が28.4セント高。金2月限は続伸。中国を中心に新型コロナウイルスが感染拡大を続けているほか、春節の大移動によって世界各地で感染者が増えることが懸念されており、安全資産である金には買いが強まりつつある。金と同様に逃避的な資産である米国債も買われ、米10年債利回りは昨年10月以来の低水準となった。米株式市場では利益確定の売りが強 まった。 新型肺炎の感染拡大への警戒感から、相対的に安全資産とされる金先物にリスク回避目的の買いが入った。米疫病予防管理センター(CDC)は、米国内で二人目となる感染者を確認した。米国における二人目の感染者は60代の女性。昨年12月に中国・武漢を訪問し、先週帰国した。隔離されているものの、容態は安定しているという。このほか、CDCは感染の疑いがあるとして約60人を監視下に置いていることも明らかにした。新型ウイルスには2週間程度の潜伏期間がある。銀3月限は上昇。金相場に連動した。

NY原油

NYMEXで原油先物相場が続落した。WTIで期近の3月物は前日比1.40ドル安の1バレル54.19ドルで終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比1.41~1.40ドル安。その他の限月は1.43~0.51ドル安。中国の武漢を中心とした新型コロナウイルスの感染拡大が止まらず、石油需要の下振れが引き続き懸念されている。中国は世界最大の原油の輸入国であり、米国に次ぐ石油の消費大国。世界全体の約1割の石油を消費する。武漢など複数の都市ですでに移動が制限されており、ジェット燃料を中心とした石油需要の伸びは抑制される見通し。中国国家衛生健康委員会によると、23日時点の新型コロナウイルスによる死者は25人、感染者数は830人まで拡大している。米疫病予防管理センター(CDC)は、米国内で二人目となる感染者を確認した。春節の大移動によって、世界各地で感染者が増加することが警戒されている。英国やドイツ、ユーロ圏で1月の購買部担当景気指数(PMI)に回復の兆しがみられ、世界的な景気減速懸念をやや後退させた。第1弾の米中通商合意によって低迷する企業景況感には底打ちの兆しがあるものの、手がかりにはならず。時間外取引で3月限は買い戻しが優勢となる場面はあったが、高値は55.95ドルまでだった。通常取引開始後は売りが強まり、昨年10月31日以来の安値である53.85ドルまで下落した。改質ガソリンとヒーティングオイルは続落。新型コロナウイルスによる石油需要の下振れ懸念が重し。

シカゴコーン・大豆

シカゴコーンは反落。終値の前営業日比は6.50~1.50セント安。期近3月限は前日比6.50セント安の387.25セント。大豆は期近が続落。終値の前営業日比は8.50セント安~1.00セント高。期近3月限 は前日比7.50セント安の902.00セント。夜間取引から小反落。週間輸出成約高が前週より増加したが、大豆の下値模索を嫌気し、売り優勢となり、前日の上げ幅を上回る下落となった。3月限は393.25セントで取引を終えた後は緩やかに安価しながらも391セント割れには抵抗のある足取りを欧州の時間帯後半まで演じていたが、シカゴの時間帯を迎えると売り圧力が強まり、一気に390セントを割り込んだ。


掲載内容は情報提供を目的としております。情報につきましては細心の注意を払っておりますが、正確さを保証するものではありません。また、取引における判断はお客様ご自身で行って下さい。