朝刊:2020/01/30

米株式市場は横ばい。前日比11ドル高。ゴールド小反発。オイルは反落。

NY為替

きょうのNY為替市場、終盤になってドル円は伸び悩む動きが見られた。午後になってFOMCの結果が発表されたが、大方の予想通りに据え置きとなった。ただ、その後のパウエルFRB議長の会見で「ウイルスは深刻な問題で、中国や世界で経済活動の阻害要因になる」と述べたことで、米株が伸び悩んでいるほか、米国債利回りも下げ幅を拡大していることでドル円も戻り売りが出たようだ。円の対ユーロ相場も横ばいだった。前日と同水準の1ユーロ=120円ちょうど~10銭だった。ただ、109円台はかろうじて維持。中国のコロナウイルス感染への懸念は依然として根強いものの、米株の買い戻しが続いており、109円台がサポートされている。米株については企業決算への期待感がウイルス感染への懸念を相殺しているようだ。中国のウイルス感染に関しては、中国での死者が132人に拡大し、感染は前日時点で5974件、疑いが9239件と、2003年のSARSを上回っている。きょうは中国の習国家主席が世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長と面会し、「中国はこの悪魔との戦いに勝つ自信があると」述べていたが、中国当局の対応への不信感は根強く、市場の警戒感の強さに変化はない。

NYダウ

米株式相場は続伸し、ダウ工業株30種平均は前日比11ドル60セント高の2万8734ドル45セントで終えた。終値の前日比は、ナスダック総合指数が5.48高の9275.16、S&P500が2.84安の3273.40。コロナウイルス感染への懸念は依然として根強いものの、前日引け後に発表になったアップルを始め、ボーイング、GEといった主要企業の決算がウイルス感染への懸念を相殺した。アップルは新型アイフォーン11への旺盛な需要が見られ、予想を上回る決算や見通しを発表していた。ただ、期待が高まっているアイクラウドなどのサービス部門の収入は予想を下回っていた。ボーイングは737MAX墜落事故に伴うコストを190億ドル近くとの想定を発表したが、予想よりも少ないとの見方が出ている。一方、中国のウイルス感染に関しては、中国での死者が132人に拡大し、感染は前日時点で5974件、疑いが9239件と、2003年のSARSを上回っている。きょうは中国の習国家主席が世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長と面会し、「中国はこの悪魔との戦いに勝つ自信があると」述べていたが、中国当局の対応への不信感は根強く、市場の警戒感は強いままの状況。

NY貴金属

ニューヨーク金、銀は小反発。終値の前日比は、金が0.2~1.3ドル高、中心限月の4月限が0.2ドル高、銀が2.9~3.0セント高、中心限月の3月限が2.9セント高。金4月限は小反発。時間外取引では、株高などを受けて軟調となったが、欧州時間に入ると、押し目を買われて下げ一服となった。日中取引では、米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えて小動きとなった。新型肺炎の広がりが、経済活動に影響し世界の景気を押し下げるとの思惑が広がった。ただ、金先物の取引時間中は外国為替市場でドルが主要国通貨に対して上げ、ドルの代替とされる金先物には売りが出やすく、上値を抑えた。 銀3月限は欧州時間の金の下げ一服につれ高となった。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は小幅に反落した。WTIで期近の3月物は前日比0.15ドル安の1バレル53.33ドルで取引を終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比0.15~0.11ドル安。その他の限月は0.14ドル安~0.04ドル高。中国国内で新型コロナウイルスの感染拡大が続き、石油需要を圧迫する見通しであることが重し。武漢から蔓延している新型肺炎の感染者は中国国内で6000人超に達し、死者は133人まで拡大した。英航空大手ブリティッシュ・エアウェイズは、英国と中国本土を結ぶ直行便をすべて休止すると発表するなど、感染拡大によって世界的にジェット燃料の需要が減少する公算。米エネルギー情報局(EIA)が発表した週報で、原油在庫が増加したことも売りを誘った。製油所稼働率は87.2%まで低下した。低下は4週連続。計画的・非計画的な定期改修に入る製油所が増加しているという。ヒーティングオイルを含む留出油の在庫は十分に確保されており、冬場の供給をまかなえる見通しであることが背景。米原油生産量は日量1300万バレルの過去最高水準を維持した。

シカゴコーン・大豆

シカゴコーンは軒並み反落。終値の前営業日比は2.75~0.75セント安。期近3月限は前日比2.25セント安の384.25セント。大豆は概ね続落。終値の前営業日比は、出来高が少ない期先2限月が1.75~2.00セント高となっている以外、2.00セント~0.75セント安。期近3月限は前日比2.00セント安の893.00セント。前日に反発した流れを受けて上昇する場面も見られたが、高値では利益確定のための転売が見られたうえ、小麦市場が大きく下落したことが弱材料となった。大豆市場の軟調な足取りも上値を抑制したが、輸出拡大期待が強く下げ幅は限られた。3月限は385.50セントで取引を開始した後に値位置を切り上げ、その後、底意の強い足取りを展開するなかで388.25セントの高値に何度か顔合わせする足取りを演じたが、欧州の時間帯に地合いが軟化し382.75セントの安値まで値を落とした。


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