朝刊:2020/02/03

新型ウィルスの猛威が市場に暗い影を落とし、ダウは大幅反落。前日比603ドル安。ゴールドは小反落。オイルは三日続落。ドル円も続落。

NY為替

本日のNY為替市場でドル円は戻り売りが加速しており、一時108.30円近辺まで下落した。きょうの市場はリスク回避の雰囲気が強まっており、米株式市場も米国債利回りも大きく下落する中、ドル円も戻り売りが加速。ただ、円高というよりもドル売りがドル円を押し下げている面も強い。月末ということもあり、年初から積み上げたドルロングを巻き戻しているのかもしれない。円の対ユーロ相場も上昇した。10銭円高・ユーロ安の1ユーロ=119円90銭~120円ちょうどだった。市場は来週の中国金融市場の再開を前に、コロナウイルス感染の影響を再認識している面も強いようだ。前日は、世界保健機構(WHO)が緊急事態を宣言したものの、貿易や渡航制限までは推奨しないとし、テドロス事務局長も「脅威ではない」と述べていたことで、ひとまず安心感に繋がっていた。ドル円も終盤に急速に買い戻され109円台を回復。しかし、中国での死亡者数が213人まで増え、肺炎患者数は9692人に達している。2003年の「SARS」の患者数8096人を超えている。また、来週再開の中国市場への警戒感もあるのかもしれない。また、ウイルス感染は1-3月の米GDPを0.4ポイント押し下げるとのレポートも流れていた。

NYダウ

米株式市場でダウ工業株30種平均は4日ぶりに反落し、前日比603ドル41セント(2.1%)安の2万8256ドル03セントと約1カ月ぶりの安値で終えた。終値の前日比は、ナスダック総合指数が148.00安の9150.94、S&P500が58.14安の3225.52。幅広い銘柄が売られ、ダウ平均の下げ幅は600ドルを超えた。月末を向かえ市場は、中国のコロナウイルス感染の影響を再認識しているようだ。前日は世界保健機構(WHO)が緊急事態を宣言したものの、貿易や渡航制限は推奨しないとし、テドロスWHO事務局長も「脅威ではないと述べていたことで、ひとまず安心感に繋がっていた。しかし、中国での死亡者数が213人まで増え、感染者数は9692人に達し、2003年の「SARS」の患者数8096人を超えている。また、来週再開される中国市場への警戒感も強い中、月末ということで、年初から積み上がったロングポジションの調整も出たようだ。ウイルス感染は1-3月の米GDPを0.4ポイント押し下げるとのレポートも流れる中、前日までの決算を受けた楽観的なムードは後退している。

NY貴金属

ニューヨーク金は小反落、銀は小幅続伸。終値の前日比は、金が1.6~0.6ドル安、中心限月の4月限が1.3ドル安、銀が1.6~2.0セント高、中心限月の3月限が2.0セント高。金4月限は小反落。時間外取引では、中国の新型コロナウイルスの感染拡大による株安、ドルの弱含みにも月末最終取引で利食い売りの動きから小幅安で推移。日中取引では米株が大幅安となったこと、ドル安から前半、プラスサイドに浮上する場面があった。しかし後半から終盤に再度、売り優勢となり、小安く引けた。1594.3ドルで上値を抑えられ、27日の高値1594.7ドルを上抜けなかったことも利食い売りが先行した要因。1月に入り上昇基調が続いていたため、月末とあって持ち高調整の売りが出た。新型肺炎の感染拡大を懸念し、リスク選好姿勢を弱めた投資家の買いが入り下値を支えた。 米株が中盤から下げ幅を拡大したが、金は月末最終商いのため、利益確定の動きも あったもよう。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は3日続落した。WTIで期近の3月物は前日比0.58ドル安の1バレル51.56ドルで取引を終えた。一時は50.97ドルを付け期近物としては2019年8月上旬以来、ほぼ半年ぶりの水準に低下した。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比0.58~0.55ドル安。その他の限月は0.50~0.04ドル安。引き続き中国発の新型コロナウイルスの感染拡大懸念に圧迫されて、米株が大幅安となるなか、リスクオフの動きが下落を主導した。また、下落場面では今週の米エネルギー情報局(EIA)の週報での原油在庫の増加も売り材料となった。さらに直近安値を更新する展開となり、チャート面からも売られやすくなった。 3月限は、アジアの時間帯~欧州の時間帯の時間外取引では堅調に推移して、52ドル台後半から53ドル台前半まで値を伸ばした。この日の高値はその時の53.36ドルだった。米国の時間帯に入ると、一時的な乱高下はあったものの、おおむね右肩下がりの展開が続き、米国の時間帯の後半にこの日の安値となる50.97ドルを付けた。しかし、帳入れ後は51ドル台半ばまで戻している。これで1月の下落率は約16%となり、月間の下落率としては、昨年5月以来の高水準となった。

シカゴコーン・大豆

シカゴコーンは総じて小反発。終値の前営業日比は変わらず~2.00セント高。期近3月限は前日比1.75セント高の381.25セント。大豆は続落。終値の前営業日比は、4.25~2.50セント安。期近3月限は前日比3.75セント安の872.50セント。再び中国発の新型コロナウィルスの感染拡大懸念で、米株が急落するなど、リスクオフの動きとなったことに上値が抑えられたものの、仕入れ地選択権付きながら、韓国向けに13万4000トンの大口輸出成約が報じられたことや、欧州委員会が2019/20年度のコーン輸入見通しを上方修正したことなとが好感された。軟調だった大豆やコーンに比べると基調が相対的に強くなった。


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