朝刊:2020/02/06

ダウは力強く続伸。前日比483ドル高。三日連続続伸。ゴールドも反発。オイルは六日ぶりに反発。

NY為替

本日のNY為替市場はリスク選好の雰囲気が強まっており、ドル円は買いを強めている。110円にはなお慎重だが、109.85付近まで一時上昇。きょうはコロナウイルスのワクチン開発のニュースがリスク選好の雰囲気を醸し出している。中国の浙江大学のチームが生体外細胞実験でウイルスを阻害する可能性のあるいくつかの薬を発見したといったニュースや、英スカイが、英国のワクチン開発チームが通常2年から3年かかる開発過程の一部を14日間に短縮する技術で重大な突破口を見出したと伝えた。早ければ、来週にも動物実験を開始できる段階にあり、資金が確保できれば、夏にも人体への臨床試験を行えるという。一方、ユーロは対ドルで3日続落した。前日16時時点に比べ0.0030ドルのユーロ安・ドル高の1ユーロ=1.1000~10ドルだった。ISM指標の発表後に一時1週間ぶりのユーロ安・ドル高水準となる1.0997ドル付近まで下げた。世界保険機構(WHO)はワクチンについては承知していないと否定しており、どれも決め手に欠けるような材料ではあるが、市場のムードを高めるには十分なようだ。この日のADP雇用統計やISM非製造業景気指数が米経済の底堅さを示したこともサポート。

NYダウ

米株式市場でダウ工業株30種平均は3日続伸し、前日比483ドル22セント(1.7%)高の2万9290ドル85セントで終えた。過去3日間の上昇幅は1034ドルに達した。終値の前日比は、ダウ工業株30種平均が483.22ドル高の2万9290.85ドル、ナスダック総合指数が40.71高の9508.68、S&P500が37.10高の3334.69。市場はリスク選好のムードを強める中、きょうはコロナウイルスのワクチン開発への期待感が買いを呼び込んだ。特に英スカイの報道に敏感に反応した模様。英国のワクチン開発チームが通常2年から3年かかる開発過程の一部を14日間に短縮する技術で大きな突破口を見出したと伝えている。インペリアル・カレッジ・ロンドンのシャトック教授が、早ければ、来週にも動物実験を開始できる段階にあり、十分な資金が確保できれば、夏にも人体への臨床試験を行えるとインタビューに答えたという。特効薬ができるとしても、まだ先のようだが、市場の楽観的なムードを後押しするには十分だったようだ。この日発表のADP雇用統計やISM非製造業景気指数は好調な内容だったこともサポート。

NY貴金属

ニューヨーク金、銀は反発。終値の前日比は、金が7.1~7.4ドル高、中心限月の4月限が7.3ドル高、銀が4.1~5.4セント高、中心限月の3月限が4.1セント高。金4月限は反発。時間外取引では、中国で新型コロナウイルスの感染拡大が続くなか、押し目を買われて堅調となった。その後は、中国で有効な治療薬を発見したと報じられたことを受けて戻りを売られた。日中取引では、「効果があるかは不明」との見方を受けて押し目を買われた。4日に3週間ぶりの水準まで下落しており、自律反発狙いの買いが入った。もっとも、新型肺炎に対する懸念が和らぐなか、安全資産とされる金先物への買いの勢いは限られた。銀は金堅調につれ高となって押し目を買われた。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は6営業日ぶりに反発した。WTIで期近の3月物は前日比1.14ドル高の1バレル50.75ドルで取引を終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比1.12~1.14ドル高。その他の限月は横ばい~1.12ドル高。中国で蔓延する新型コロナウイルスについて、英国でワクチン開発に大きな進展があったと伝わったほか、中国の浙江大学が有効な治療薬を発見したと報道されたことが感染拡大の収束を期待させ、石油需要の下振れ見通しを和らげた。ただ、世界保健機関(WHO)はワクチン開発に関する報道について、効果があるのか不明であるとの認識を示した。サウジアラビアやロシアを中心とする石油輸出国機構(OPEC)プラスが追加減産で合意すると想定されていることも支援要因だが、ロシアが減産目標の拡大を支持せず、ウィーンで行われた共同技術委員会(JTC)が予定の2日間で終了せず、3日目も行われるもよう。ロイター通信が伝えた。これまでの報道では2月4~5日の日程 だった。ロシアはサウジが要求する追加減産には同意していないものの、現行の協調減産の延長については前向きなようだ。昨年末、OPECプラスは日量170万バレルの協調減産を3月末まで行うことで合意している。

シカゴコーン・大豆

シカゴコーンは総じて反落。終値の前営業日比は2.00~0.25セント安。期近3月限は前日比1.50セント安の380.75セント。大豆は新型コロナウィルスのワクチン開発期待と欧米株式市場の堅調を受け小幅続伸。全体的に様子見ムードが強いなか、新型コロナウィルスのワクチン開発期待を受けた欧米株式市場の堅調な足取りに伴うドル高が重石となった。ただ、週間エタノール生産量が増加する一方で在庫が減少していたうえ、翌日に米農務省(USDA)週間純輸出成約高の発表を控えるなか、輸出拡大が期待されていることが支援要因となったため、下げ幅は限られた。


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