朝刊:2020/02/10

五日ぶりにダウは反落。前日比269ドル安。一方ゴールドは続伸。オイルは三日ぶりに反落。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は5営業日ぶりに反発し、前日比25銭円高・ドル安の1ドル=109円70~80銭で取引を終えた。米株式市場で主要株価指数が下落し、相対的に低リスク通貨とされる円は買い優勢だった。米株式市場でダウ平均が5日ぶりに反落しており、ドル円も追随する動きとなっている。ストップを巻き込んで一時109.55円近辺まで下落する場面も見られた。この日は米雇用統計が発表になっていたが、予想を上回る強い内容となった。ただ、市場は反応を見せず、ドル円も発表直後こそ110円台に上昇したものの、すぐに戻り売りに押される動き。 ただ、米雇用統計は、力強い労働市場とのパウエルFRB議長の見方に変化を与える内容ではないであろう。失業率は悪化していたものの、労働参加率の上昇によるところが大きいように思われる。平均賃金も前年比では予想以上に伸びていた。1月の暖冬で建設業の季節的なレイオフが先延ばしになったとの見方や、製造業は相変わらず弱いといった指摘も出ており、文句のつけどころはあるものの、概ね力強い内容だったように思われる。

NYダウ

米株式市場でダウ工業株30種平均は5営業日ぶりに反落し、15時現在は前日比269ドル16セント安の2万9110ドル61セントで推移している。終値の前日比は、ナスダック総合指数が51.64安の9520.51、S&P500が18.07安の3327.71。ダウ平均は今週、4%上昇し最高値更新している。中国のコロナウイルス感染の経済への影響に警戒感は根強いものの、足元の米経済指標や決算が好調で、市場はウイルス感染への警戒感を棚上げしていたようだ。しかし、ウイルス感染拡大は日々続いており、中国当局の発表によると、感染者数は3万1131人、死亡者数は636人に達した。日本でも横浜のクルーズ船で、新たに41人の感染者が確認されており、パンデミックへの懸念は強い。そのような中、きょうは週末ということもあり、利益確定売りが優勢となったようだ。WHOも感染拡大がピークに達したと言うには時期尚早と述べていた。

NY貴金属

ニューヨーク金は続伸、銀は反落。終値の前日比は、金が3.3~3.5ドル高、中心限月の4月限が3.4ドル高、銀が13.0~12.4セント安、中心限月の3月限が12.6セント安。金4月限は続伸。時間外取引では、クルーズ船での新型コロナウイルスの集団感染などを受けて上昇したが、買い一巡後は上げ一服となった。日中取引では、感染拡大に対する懸念から株安となったことを受けて堅調となった。米株式相場が下げ幅を広げ、リスク回避の際の資金の逃避先となりやすい金が買われた。金は下げる場面もあった。7日朝発表の1月の米雇用統計で非農業部門の雇用者数の増加幅が市場予想を大幅に上回った。米景気の底堅さが意識され、リスク回避時に上昇しやすい金が売られる場面がった。銀はドル高を受けて戻りを売られて軟調となった。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は3日ぶりに反落した。WTIで期近の3月物は前日比0.63ドル安の1バレル50.32ドルで取引を終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比0.63~0.59ドル安。その他の限月は0.55ドル安~0.33ドル高。 クルーズ船での新型コロナウイルスの集団感染や新型肺炎で自動車業界のサプライチェーンに対する懸念が出たことなどを受けて軟調となった。通常取引で押し目を買われる場面も見られたが、感染拡大に対する懸念から株安となったことを受けて戻りを売られた。トランプ大統領が中国の習近平国家首席と新型ウイルスを巡り電話会談し、第1段階の通商合意で交わしたコミットメントを堅持すると表明したことを明らかにしたが、株安を受けて原油の戻りは売られた。通常取引で3月限は50.09ドルまで下落したのち、押し目を買われて51.04ドルまで戻したが、株安を受けて戻りを売られ、マイナスサイドで引けた。改質ガソリンは続伸、ヒーティングオイルは反落。ガソリンは買い戻しなどが入ると、テクニカル要因の買いを巻き込んで上昇したが、ヒーティングオイルは原油安につれ安となって軟調となった。

シカゴコーン・大豆

シカゴコーンは揃って反発。終値の前営業日比は0.25~4.25セント高。期近3月限は前日比4.25セント高の383.50セント。大豆は期近の中心限月が続伸。終値の前営業日比は、4.50セント安~1.00セント高。期近3月限は前日比1.00セント高の882.00セント。 前日に売られた後で売り修正のための買い戻しが見られた。ドル高に一巡感が強まるなか、前日に発表された米農務省(USDA)の週間純輸出成約高が前週に続き100万トン台の大台を記録する強気な内容だったことに対する意識が高まり、今後の輸出に楽観的な見方が広がったことも買いを支援する要因になり、3月限は終値で380セント台を回復した。


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