朝刊:2020/02/12

ダウはほぼ横ばいで市場では新たな材料待ちか。ゴールドは反落。オイルは三日ぶりに反発。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は5営業日ぶりに反発し、前日比25銭円高・ドル安の1ドル=109円70~80銭で取引を終えた。米株式市場で主要株価指数が下落し、相対的に低リスク通貨とされる円は買い優勢だった。米株が一時、最高値を更新し、ドル円も110円をうかがう動きを見せたものの、110円台にはなお慎重なようだ。中国の専門家から、あと数週間でウイルス感染拡大は落ち着くとの発言も伝わり、きょうの市場は懸念を一服させている。市場からは、中国経済への影響がどの程度になるのか、なお未知数な中、いまは目の前にある事実が市場をサポートしているとの声も聞かれる。底堅い米経済、堅調な米企業決算、そして、FRBのサポート姿勢の3点のようだ。 きょうはパウエルFRB議長の議会証言が下院で行われており、「見通しへのリスクは残り、中国のコロナウイルス感染の影響を注視している」と述べていた。ほほ市場の予想通りの内容ではあったが、この日伝わった他の米地区連銀総裁の発言でも、コロナウイルス感染の影響に言及しており、市場も意識したようだ。

NYダウ

米株式市場でダウ工業株30種平均はほぼ横ばいで推移している。15時現在、前日比0ドル05セント安の2万9276ドル77セントで推移している。終値の前日比は、ダウ工業株30種平均が0.48ドル安の2万9276.34ドル、ナスダック総合指数が10.55高の9638.94、S&P500が5.66高の3357.75。序盤は買いが先行し、ダウ平均は一時最高値を更新した。中国のコロナウイルス感染で死者が1000人を超えるなど感染拡大は続いているものの、中国の医学顧問の第1人者が、数週間で感染拡大は落ち着き、4月までには収束を見せる可能性に言及したことで、市場はポジティブな反応を見せていた。しかし、中国を始め、世界経済への警戒感も根強い中、上値では戻り売りも活発に出て、ダウ平均は伸び悩んでいる。市場からは、中国経済への影響はな未知数だが、目の前にある事実が株式市場をサポートしているとの声も聞かれた。底堅い米経済、堅調な米企業決算、そして、FRBのサポート姿勢の3点のようだ。

NY貴金属

ニューヨーク金、銀は反落。終値の前日比は、金が9.6~9.1ドル安、中心限月の4月限が9.4ドル安、銀が19.4~18.5セント安、中心限月の3月限が18.8セント安。金4月限は反落。時間外取引では、中国の新型コロナウイルスの感染拡大を受けて押し目を買われた。日中取引では、新型肺炎の終息期待を受けて株高に振れたことから利食い売りなどが出て上げ一服となった。新型肺炎への懸念後退で、相対的に安全資産とされる金先物は売りが優勢だった。銀3月限は新型肺炎の終息期待から金の戻りが売られたことが圧迫要因になった。ニューヨーク金4月限は反落。時間外取引では1569.1~1576.4ドルのレンジで推移、前日比6.4ドル安の1573.1ドルとなった。4月限は、安寄りしたのち、ドル高などを受けて軟調となったが、中国の新型コロナウイルスの感染拡大を受けて押し目を買われた。立会時間は、1577.5ドルまで上昇したのち、新型肺炎の終息期待を受けて株高に振れたことから利食い売りなどが出て上げ一服となった。時間外取引の安値を割り込むと、テクニカル要因の売りが出て1565.2ドルまで下落した。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は3営業日ぶりに反発した。WTIで期近の3月物は前日比0.37ドル高の1バレル49.94ドルで取引を終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比0.37~0.39ドル高。その他の限月は0.41ドル安~0.43ドル高。中国で新型コロナウイルスの感染が広がり続けているものの、感染者数の拡大ペースが鈍化する兆候があることが事態の収束を期待させ、買い戻しが優勢となった。中国当局の専門家チームの一人が感染は今月でピークを迎えるという予想を示したことも相場を支えた。中国・武漢を中心に各都市の移動や経済活動が制限されているなか、中国国営の石油企業は2月の生産を日量94万バレル削減することを計画している。石油輸出国機構 (OPEC)の月報によると、2019年の中国の石油需要は日量1306万バレル。

シカゴコーン・大豆

シカゴコーンは期近が続落。終値の前営業日比は2.50セント安~0.25セント高。期近3月限は前日比2.00セント安の379.75セント。大豆は概ね小幅続伸。終値の前営業日比は変わらず~0.75セント高。期近3月限は前日比0.50セント高の884.75セント。米農務省(USDA)の月例需給報告ではエタノール生産量需要見通しの上方修正も輸出見通しの下方修正で相殺されたことに加え、中国発の新型コロナウイルスの感染拡大懸念も上値抑制要因となった。その一方では、エジプトによる他国産小麦購入を受けて小麦市場が下落したことが弱材料となり、前日の安値を下抜く場面も見られ、3月限は終値ベースで380セントを割り込んだが、1月30日以来の取引レンジ内にとどまっている。


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