朝刊:2020/02/14

ゴールドはコロナ感染者の数の過少報告懸念から続伸。ダウは反落。オイルは三日続伸。

NY為替

本日のNY為替市場でドル円は下げ渋ったものの、上値は重い展開が見られた。中国のコロナウイルス感染について前日は、感染者数は増えているものの、増え方が鈍化しており、ピークが近づいているとの期待が出ていた。米株も最高値更新し、ドル円も110円台を回復していた。しかし、中国当局が確認基準を変更し今度は、感染者数が12日に1万4840人増と急増したことを明らかにし、きのうの楽観ムードは一気に冷めている。また、FOXニュースが、「中国当局はコロナウイルス感染を少なくとも10万人過少報告している」と伝えたこともドル円を押し下げた。一方、ユーロは対ドルで9日続落した。前日の16時時点に比べ0.0050ドルのユーロ安・ドル高の1ユーロ=1.0840~50ドルだった。ドイツの政治や景気の先行き不透明感がユーロ売りにつながった。午後に一時は1.0834ドル近辺と17年4月以来ほぼ2年10カ月ぶりのユーロ安水準をつけた。ドル円は109.65円近辺まで下落していたが、米株が下げ渋ったことで、ドル円も下げ渋っている。中国当局が症例を過少報告しているというリスクは、以前から意識されていたこともあり、ニュースの割には下押しする動きも限定的な印象もある。ドル円は今年に入って、110円台乗せに2度失敗しており、早期に戻せるか注目される。21日線が109.55円付近に来ており、目先の下値サポートとして意識。

NYダウ

米株式市場ではダウ工業株30種平均が反落し、前日比128ドル11セント(0.4%)安の2万9423ドル31セントで終えた。新型肺炎の感染認定基準の変更で、中国の感染者数が急増したことが分かった。終値の前日比は、ナスダック総合指数が13.99安の9711.97、S&P500が5.51安の3373.94。前日は、中国のコロナウイルス感染について、感染者数は増えているが、増え方が鈍化しており、ピークに接近しているとの期待から米株式市場も最高値を更新していた。しかし、中国当局が確認基準を変更し今度は、感染者数が12日に1万4840人急増したことを明らかにし、前日の楽観ムードは後退している。また、「中国当局はコロナウイルス感染を少なくとも10万人過少報告している」との報道が伝わったこともあり、ダウ平均は一時205ドル安まで下落。しかし、ダウ平均は序盤の下落後に下げ渋る動きとなっている。中国当局が症例を過少報告しているというリスクは、以前から噂されていたこともあり、ニュースの割には下げは限定的な印象もある。下値では押し目買いも活発に出ていたようだ。

NY貴金属

ニューヨーク金は続伸、銀は反発。終値の前日比は、金が7.1~7.7ドル高、中心限月の4月限が7.2ドル高、銀が12.2~12.3セント高、中心限月の3月限が12.2セント高。新型肺炎の感染拡大で世界景気に悪影響が及ぶとの見方が強まり、相対的に安全資産とされる金先物に買いが入った。金4月限は続伸。時間外取引では、中国の湖北省での新型コロナウイルスの感染急増を受けて堅調となった。日中取引では、株安などを受けて堅調となった。銀3月限は金堅調につれ高となった。

NY原油

NYMEXで原油先物相場が3日続伸した。WTIで期近の3月物は前日比0.25ドル高の1バレル51.42ドルで終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比0.25ドル高。その他の限月は0.50ドル安~0.25ドル高。中国で新型コロナウイルスの感染が一段と広がっており、当局の発表する感染者数の数字などに不信感が高まっているものの、サウジアラビアとロシアを中心とした石油輸出国機構(OPEC)プラスの追加減産期待を背景に買い戻しが優勢だった。需要減少を背景に中国化工集団有限公司(CNCC)は日量10万バレルの石油関連施設を一時停止すると発表したほか、ロイター通信の調査によると中国国内の製油所はこの2週間程度で日量で約150万バレルの減産を強いられている。中国では過剰な原油在庫が積み上がっており、沿岸部では荷揚げできない石油タンカーが立ち往生しているという。先週のOPECプラスの共同技術委員会(JTC)は日量60万バレルの追加減産を勧告した。ただ、ロシアが追加減産に対する支持を表明しておらず、合意するための会合を前倒しすることも決まっていない。ノバク露エネルギー相は今週にも態度を明らかにすると述べていたが、週末に至ってもまだ正式な発表はない。

シカゴコーン・大豆

シカゴコーンは反落。終値の前営業日比3.50セント安~変わらず。期近3月限前日比3.50セント安の379.50セント。大豆は総じて続伸。終値の前営業日比は1.50セント~3.75セント高。期近3月限は前日比3.75セント高の896.25セント。中国での新型コロナウイルス感染に対する終息期待はあるが、米農務省(USDA)発表の週間純輸出成約高が前週を下回ったことが弱材料となった。また、アルゼンチンでは19/20年度のコーン生産量予測が上方修正されたことも上値を抑制する要因となった。ただ、この日の軟調な足取りにもかかわらず、取引レンジ自体は1月30日以降、変化は見られていない。


掲載内容は情報提供を目的としております。情報につきましては細心の注意を払っておりますが、正確さを保証するものではありません。また、取引における判断はお客様ご自身で行って下さい。