朝刊:2020/02/19

ゴールドはコロナの感染拡大懸念から大幅高。ダウは反比例して前日比165ドル安。オイルはほぼ横ばい。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は小幅に3営業日ぶりに反落し、前週末比10銭円安・ドル高の1ドル=109円80~90銭で取引を終えた。アップルが中国でのコロナウイルス感染拡大に伴う業務の遅れと需要減を理由に、1-3月期の売上高予想を達成できない見通しを明らかにしたことでリスク回避の雰囲気が再燃。市場では予想されていたリスクではあったが、改めて感染拡大によるサプライチェーンへの懸念を強めているようだ。きょうのドル円は109.65円近辺まで下落していたが、NY時間に入って発表されたNY連銀景気指数が予想外に強かったことで買い戻しが加速し、110円を再びうかがう動きも見られた。ただ、ダウ平均が一時200ドル超下落する中、110円の上値抵抗は強い。ユーロドルは指標発表後に売りが加速し、1.08ドルを割り込んでいる。2017年4月以来の安値水準。ユーロドルは下げが止まらず、浮上のきっかけが掴めないでいる。この日発表の2月のドイツZEW景況感指数が予想を下回るなど、中国のコロナウイルス感染が拡大する中で、ドイツ製造業のセンチメントは依然として盛り上がらない状況が続いている。

NYダウ

米株式市場でダウ工業株30種平均は3日続落した。連休前の14日に比べ165ドル89セント(0.6%)安の2万9232ドル19セントで終えた。終値の前日比は、ナスダック総合指数が1.57高の9732.74、S&P500が9.87安の3370.29。アップルの下げが市場の雰囲気を圧迫した。同社はきのう、1-3月期の売上高予想を達成できない見通しを明らかにした。中国でのコロナウイルス感染拡大に伴う業務の遅れと需要減を理由に挙げている。「中国での業務が再開され始めているが、当初予想よりも戻りが遅いと判断。アイフォーンの供給が一時的に抑制される」との見通しを示した。ウイルス感染がアイフォーン供給に著しく影響を与えているという懸念を裏付けた格好。ただ、中国域内のアイフォーン製造工場は全て操業を再開しているとも説明した。

NY貴金属

ニューヨーク金、銀は大幅続伸。終値の前日比は、金が16.8~17.4ドル高、中心限月の4月限が17.2ドル高、銀が41.6~41.9セント高、中心限月の3月限が41.6セント高。金4月限は大幅続伸。時間外取引では、新型コロナウイルスの感染拡大でアジア株が軟調に推移から買い優勢。ただし1590ドル台では売り圧力が感じられた。日中取引開始後はプレジデンツデー明けでトレーダーらが市場に戻るなか、コロナウイルス感染により企業業績悪化懸念で米国株が序盤から売り優勢となるとニューヨーク時間の午前10時過ぎから上げ幅を拡大した。1590ドル台での売りを吸収し、1600ドル超えとなり、1600ドル台を維持して引けた。新型肺炎の影響による世界景気の先行き不透明感が高まるなか、安全資産とされる金先物への買いの勢いが強まった。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は横ばいで終えた。WTIで期近の3月物は前週末と同じ1バレル52.05ドルで取引を終えた。新型肺炎の影響による景気減速が長引くとの懸念から売りが先行した。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比0.03ドル安~横ばい。その他の限月は0.02ドル安~0.66ドル高。中国で新型コロナウイルスの感染拡大が収束していないことから石油需要が一段と減少する可能性があるほか、石油輸出国機構(OPEC)プラスの追加減産についてロシアが支持表明を引き続き見送っていることが重しとなった。今月の共同技術委員会(JTC)でOPECプラスに対して日量60万バレルの追加減産が勧告されたが、ロシアは態度を明らかにしていない。OPEC加盟国はロシアの説得を試みており、ロシア政府は数日中に方針を開示すると発表している。また、露エネルギー省の高官は来月のOPECプラスの会合は前倒しされることなく、従来の日程から変更がないとの見通しを示した。

シカゴコーン・大豆

シカゴコーンは軒並み反発。終値の前営業日比1.25~5.50セント高。期近3月限は前日比5.25セント高の383.00セント。大豆は総じて続落。終値の前営業日比は2.25セント~1.00セント安。期近3月限は前日比1.50セント安の892.25セント。米農務省(USDA)発表の輸出検証高が事前予想の上限に近かったことが好感されたうえ、小麦市場が堅調となったことが強気要因となった。3月限は一時は2月12日以来の高値まで上昇し、383セント台を維持して取引を終えるなど高値圏で引けを迎えたが、依然として1月30日以来の取引レンジ内での取引にとどまっている。


掲載内容は情報提供を目的としております。情報につきましては細心の注意を払っておりますが、正確さを保証するものではありません。また、取引における判断はお客様ご自身で行って下さい。