朝刊:2020/02/25

ゴールドは一時7年一か月ぶりの高値を付ける。ダウは1000ドルオーバー安の大幅安。オイルも大幅続落。

NY為替

NY為替市場はリスク回避の雰囲気が強まる中、円高も去ることながらドル安が強まり、ドル円は高値から100ポイント超下落した。米株式市場でダウ平均が1000ドル超急落する中、ドル円は戻り売りを強めた。イタリアや韓国、イランでもウイルス感染の急拡大が伝わるなど、世界各国に拡大している。午前は感染拡大懸念でユーロ売り・ドル買いが広がったが、午後にユーロは急速に下げ渋った。これまでの市場は、ウイルス感染の米経済への影響を過小評価し、米株高とともに為替市場はドル高の反応を見せていた。しかし、パンデミックの様相を強める中、さすがにきょうは米経済への影響も再認識されているようだ。先週のPMIのデータがかなり弱い内容で、米大手証券も第1四半期の米GDP見通しを下方修正している。市場では、これまで様子見姿勢を滲ませていたFRBが積極利下げに転じるのではとの見方も台頭しているようだ。ドル円は110.50円を割り込み、110.35円付近まで一時下落。先週の上げの75%以上を戻す展開を見せており、今後の動きが警戒される。

NYダウ

米株式相場は大幅に3日続落した。ダウ工業株30種平均は前週末比1031ドル61セント(3.6%)安の2万7960ドル80セントで終えた。終値の前日比は、ナスダック総合指数が355.31安の9221.28、S&P500が111.86安の3225.89。 きょうの市場は改めてウイルス感染の世界経済への影響に懸念を強めている。中国での新規感染者数は縮小傾向を示しているものの、きょうはイタリアやイラン、韓国での急速な感染拡大が伝わっており、パンデミックの様相を強めている。そのような中、アジア株や欧州株が急落しており、これまで楽観的だった米株式市場も改めて米経済への警戒感を強めたようだ。先週発表のPMIのデータが弱い内容だったが、米大手証券が第1四半期の米GDP見通しを下方修正するなど、懸念を強めている。一方で、これまで様子見姿勢を滲ませていたFRBが、積極利下げに転じるのではとの見方も出ていた。

NY貴金属

ニューヨーク金、銀は続伸。終値の前日比は、金が27.2~28.4ドル高、中心限月の4月限が27.8ドル高、銀が34.4~34.8セント高、中心限月の5月限が34.7セント高。金4月限は続伸。時間外取引では、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて堅調となり、一代高値1691.7ドルを付けた。日中取引では、ドル安・株安となったが、換金売りなどが出て上げ一服となった。銀5月限は時間外取引で金堅調につれ高となった。日中取引ではドル安を受けて昨年9月以来の高値1900.5セントを付けた。新型肺炎への警戒感から米欧株が急落し、リスク回避の際の受け皿となりやすい金市場に買いが集まった。年内の米利下げ観測が強まったことも利息が付かない資産である金の買いを誘った。ニューヨーク金4月限は続伸。時間外取引では1654.6~1691.7ドルのレンジで推移、前日比34.2ドル高の1683.0ドルとなった。4月限は、高寄りしたのち、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて堅調となり、一代高値1691.7ドルを付けた。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は大幅続落した。WTIで期近の4月物は前週末比1.95ドル安の1バレル51.43ドルで取引を終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比1.95~1.92ドル安。その他の限月は1.87~0.10ドル安。中国以外で新型コロナウイルスが広がりつつあり、石油需要が減少する見通し。韓国や日本、イタリアなどのほか、イランなど中東でも感染が拡大しており、これまで中国に限られていた渡航制限・自粛地域が広がることは石油製品需要を圧迫する。新型肺炎が世界経済の重しとして警戒感が強まるなかで、米株式市場は大幅安となった。 今月、共同技術委員会(JTC)が石油輸出国機構(OPEC)プラスに対して日量60万バレルの追加減産を勧告した後、ロシアの支持がなく減産合意が見送られていることは重し。来月予定されている会合が今月に前倒しされ、追加減産でまとまるとの見通しはあったものの、ブルームバーグの報道によるとOPECやOPECプラスの会合は従来の予定どおり来月5、6日に行われるようだ。

シカゴコーン・大豆

シカゴコーンは軒並み続落。終値の前営業日比4.75~0.50セント安。期近3月限は前日比4.75セント安の372.25セント。 大豆は総じて続落。終値の前営業日比は16.50セント安~変わらず。期近3月限は前日比16.25セント安の874.25セント。 週間輸出検証高は前週を上回る好調な内容だったが、新型コロナウイルスの中国以外の国々での感染者数の拡大を受け経済面への影響が懸念されたうえ、リスクオフムードが高まり、欧米株式市場が軟調に推移したことで売り優勢となった。3月限は、376.25セントで取引を開始した後は、374.25セントを下値支持線にしてのもちあい場面をアジアの時間帯は演じ、欧州の時間帯を迎えると373セント台に値を落としながらも下げ渋った。


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