朝刊:2020/02/26

連日のダウは暴落。流れの変化か。ゴールドも大幅安。オイルも安い。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は3日続伸し、前日比50銭円高・ドル安の1ドル=110円15~25銭で取引を終えた。新型コロナウイルスが米国でも広がるとの懸念から米株式相場が連日の急落となり、米長期金利も過去最低を更新した。米株式市場の下げが止まらず、ダウ平均は一時900ドル超下げ幅を拡大し、米国債利回りも過去最低を更新する中、市場のリスク回避の雰囲気は続いている。米市場は株式を中心に新型ウイルスの米経済への影響を過小評価していた面も見られていた。しかし、感染が依然として収束を見せず、世界各国に拡大する中、米経済への影響を改めて意識しているようだ。それに伴い、市場ではFRBによる早期利下げ期待が浮上しており、為替市場はドル売りを強めているものと思われる。もともとドルのバリュエーションの高さは不安材料となっていた。ただ、この日のクドロー米国家経済会議(NEC)委員長やクラリダFRB副議長の発言からは、まだ時期尚早と考えているようだ。ドル円は110円台を維持したものの、完全にブレイクするようであれば、先週の大幅高からの失望感は大きい。

NYダウ

米株式市場でダウ工業株30種平均は4日続落し、15時現在は前日比727ドル29セント安の2万7233ドル51セントで推移している。下げ幅は一時900ドルを超えた。新型コロナウイルスの感染が世界で広がるなか、米国でも感染者が増えるとの観測が強まった。終値の前日比は、ナスダック総合指数が255.67安の8965.61、S&P500が97.68安の3128.21。前日のダウ平均は1000ドル超急落していたことから、寄り付きは値ごろ感からの買い戻しが先行した。ただ、上値は重く、買い一巡後は戻り待ちの売りに押され失速している。新型ウイルス感染の各国への拡大が続いており、イランでは死者が16人に上った。このような中、米株式市場は新型ウイルス感染の米経済への影響を過小評価していた面もあり、世界各地に感染が拡大する中、影響を改めて意識しているものと思われる。なお、取引開始前までに発表になったホーム・デポやメーシーズ、HPの決算が好調だったことで安心感も広がっていたものの、一時的な動きに留まっている。このまま上昇相場が終了するとの見方までは出ていないようだが、底値を見つけにくい状況にはあるようだ。

NY貴金属

ニューヨーク金、銀は反落。終値の前日比は、金が27.1~25.5ドル安、中心限月の4月限が26.6ドル安、銀が69.4~68.5セント安、中心限月の5月限が69.2セント安。金4月限は反落。時間外取引では、新型コロナウイルスの感染拡大で押し目を買われる場面も見られたが、利食い売りなどが出て軟調となった。日中取引では、ドル安や株安を受けて下げ一服となった。銀5月限は金軟調につれ安となると、テクニカル要因の売りを巻き込んで軟調となった。取引の中心である4月物は前日比26.6ドル安の1トロイオンス1650.0ドルで取引を終えた。前日に7年1カ月ぶりの高値を付け、目先の利益を確定する売りが出た。ニューヨーク金4月限は反落。時間外取引では1635.1~1666.7ドルのレンジで推移、前日比26.9ドル安の1649.7ドルとなった。4月限は、安寄りしたのち、軟調となったが、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて押し目を買われた。その後は1661.0ドルで上値を抑えられると、利食い売りなどが出て下げ幅を拡大した。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は大幅に続落した。WTIで期近の4月物は、前日比1.53ドル安の1バレル49.90ドルで取引を終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比1.53~1.52ドル安。その他の限月は1.61~1.29ドル安。中国以外で新型コロナウイルスの感染者数が拡大していることが引き続き相場を圧迫した。人や物の移動が制限されるほか、外出を控えることが増えるため、石油需要は世界的に減少する方向にある。米疾病対策センター(CDC)は、米国での新型コロナウイルスの流行に備えるべきであると指摘した。米国内のコミュニティで感染拡大が起きるのは時間の問題であるという。米国は世界最大の石油の消費国であり、人々が移動を自粛すると需要は弱含む。中国と並ぶ世界経済の牽引役である米国の景気が腰折れするリスクも原油相場の重し。感染者が急増しているイタリアのロンバルディア州とベネト州の11の自治体は、他の自治体との往来が禁止された。米CDCは韓国への渡航警戒レベルを中国と同じレベルに引き上げ、不要不急の渡航を自粛するよう警告した。香港では学校閉鎖措置が延長されるもよう。イランでは保健省高官が新型肺炎に感染した。

シカゴコーン・大豆

コーンも総じて小反発。終値の前営業日比変わらず~2.25セント高。期近5月限は前日比0.25セント高の376.50セント。大豆は軒並み反発。終値の前営業日比は2.00~5.75セント高。期近5月限は前日比5.75セント高の888.25セント。 前日の取引で1月末以来の取引レンジを下抜いたことで売り警戒感が強まるなか、修正のための買い戻しが見られた。ただ、コロナウイルスの影響で中国からの需要が見られていないことが大豆市場の重石となっていることもあり戻りは限られ、わずかな上げ幅を記録するにとどまった。


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