朝刊:2020/02/28

ダウは過去最大級の下げ幅。ゴールドは小幅安。オイルは大幅続落。

NY為替

きょうも市場はリスク回避の雰囲気を強め、ドル円は110円を再び割り込んでいる。新型ウイルス感染の経済への影響を市場はより意識し始めたようだ。中国での新規感染者数の発生は鈍化しているものの、イタリアやイランなど中国以外の国での感染が急拡大しており、世界経済への懸念につながっている。更に米国疾病管理予防センター(CDC)が、旅行歴のない米国人のカリフォルニアでの感染を確認したことも重石となっている模様。円の対ユーロ相場は続落した。同70銭円安・ユーロ高の1ユーロ=120円80~90銭だった。この状況を受けエコノミストやアナリストからは、成長や企業収益の見通しの下方修正が相次いでおり、一部には金融危機以来の低水準に落ち込むとの見方も出ている。感染が予想以上に深刻であることに市場は気づき、経済に与える現実的な影響を織り込む動きを活発化させているとの声も聞かれる。これまでは、感染拡大にもかかわらず、好調な米経済指標や米企業決算を材料に楽観的な雰囲気もあったが、影響を再認識しているようだ。

NYダウ

米株式市場でダウ工業株30種平均は6日続落した。前日比1190ドル95セント(4.4%)安の2万5766ドル64セントで終え、2019年8月27日以来、半年ぶりに2万6000ドルを下回った。前日比はナスダック総合指数が414.29安の8566.48、S&P500が137.63安の2978.76。新型ウイルス感染の影響が引き続き懸念されており、投資家は資産防衛を活発化させているようだ。中国での新規感染者の発生は鈍化しているものの、イタリアやイランなど中国以外の国での感染が急拡大しており、世界経済への懸念につながっている。更に米国疾病管理予防センター(CDC)が、旅行歴のない米国人のカリフォルニアでの感染を確認したことも重石となっている模様

NY貴金属

ニューヨーク金、銀は続落。終値の前日比は、金が1.8ドル安~変わらず、中心限月の4月限が0.6ドル安、銀が18.6セント安~変わらず、中心限月の5月限が17.9セント安。金4月限は小幅続落。時間外取引では、米大統領の演説後のドル安や新型コロナウイルスの感染拡大に対する懸念を受けて堅調となった。日中取引では押し目を買われる場面も見られたが、株価急落を背景に換金売りが出て上げ一服となった。銀5月限は金堅調につれ高となる場面も見られたが、株安を受けて戻りを売られると、14日以来の安値1771.5セントを付けた。新型コロナの感染拡大への懸念から現物資産の裏付けがある金先物には買いが先行した。ただ、米債券市場で長期金利の指標である10年物国債利回りが朝方に過去最低を付けた後に低下幅を縮めると、金利のつかない資産である金の投資妙味が薄れるとして売りに押された。ニューヨーク金4月限は小幅続落。時間外取引では1640.2~1656.0ドルのレンジで推移、前日比12.5ドル高の1655.6ドルとなった。4月限は、安寄りしたのち、米大統領の演説後のドル安や新型コロナウイルスの感染拡大に対する懸念を受けて堅調となった。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は大幅に続落した。WTIで、期近の4月物は前日比1.64ドル(3.4%)安の1バレル47.09ドルで取引を終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比1.64~1.59ドル安。その他の限月は1.52ドル安~0.06ドル高。米カリフォルニア州で感染源が不明な新型肺炎の感染者が見つかったことで、すでに感染が拡大している可能性があることが意識された。この患者は感染が拡大している地域への渡航歴がなく、他の感染者との接触もないことから、市中感染が始まっている恐れがある。米カリフォルニア州のニューサム知事は、新型肺炎の感染が疑われる8400人の経過観察を行っているとも発表した。感染を回避するため外出が手控えられ、ガソリン需要は減少する見通し。

シカゴコーン・大豆

コーンは続落。終値の前営業日比6.50~0.75セント高。期近5月限は前日比6.50セント安の368.00セント。大豆は総じて続伸。終値の前営業日比は1.75セント安~5.25セント高。期近5月限は前日比3.00セント高の895.00セント。新型コロナウイルスの中国外での感染拡大が続くなか、世界経済への影響とこれに伴う需要の減少懸念が弱材料となった。また、米農務省(USDA)発表の週間輸出成約高の弱気な内容も売りを呼ぶ一因となり、5月限は一代の安値を更新。安値を買い戻されたが、終値ベースで370セント台回復には至らなかった。 アジアの時間帯から欧州の時間帯序盤にかけての時間帯は372.50セント割れに対する抵抗を見せていた5月限は、欧州の時間帯中盤には374.00セントの高値を付ける動きも見せていた。


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