朝刊:2020/03/05

ダウは吹き上げ大暴騰。ゴールドは反落。オイルも反落。先月よりも各市場のボラティリティは大きくなってきている。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は反落し、前日比40銭円安・ドル高の1ドル=107円50~60銭で取引を終えた。米株式相場が急反発し、相対的に安全通貨とされる円は売り優勢になった。各国の株式市場が反発するなどリスク回避の雰囲気は一服していたものの、ドル円の上値は重い印象。このところの急速な下げで過熱感も高まっており、下値では押し目買いが見られているものの、本格的なリバウンドを試す動きまでは見られていない。きょうもNYやロサンゼルスで新型ウイルス感染者が報告されており、米国内では拡大が続いている。前日はFRBが緊急の大幅利下げを実施したものの警戒感は依然として根強く、年内の追加利下げ期待も高まっている。ドルの上値が依然として重く、ドル円の上値を慎重にさせていたようだ。きょうはユーロの売りが優勢となり、ユーロドルは1.11ドル台前半に下落。欧州委員会が、新型ウイルス感染の影響で、イタリアとフランスが第1四半期に、リセッションに陥るリスクがあると言及した。イタリアでは3月15日までの学校閉鎖を発表するなど、新型ウイルス感染の影響が欧州でも具体化してきていることが改めてユーロを圧迫していた模様。200日線が1.11ドルちょうど付近に来ており、目先の下値メドとして意識される

NYダウ

米株式相場は急反発した。ダウ工業株30種平均は前日比1173ドル45セント(4.5%)高の2万7090ドル86セントで終えた。米大統領選の民主党候補者争いでバイデン前副大統領が首位に立った。上げ幅は1000ドルを超えた。終値の前日比は、ナスダック総合指数が334.00高の9018.09、S&P500が126.75高の3130.12。前日はFRBの0.5%の大幅な緊急利下げにもかかわらず、新型ウイルス感染への脅威は払拭できずに売りが強まっていた。しかし、売られ過ぎとの見方もある中、きょうは買い戻しが強まったようだ。米大統領選挙の民主党候補者を決めるための投票がきのう、テキサスやカリフォルニアなど14州で一斉に行われた。いわゆる「スーパー・チューズデー」。この投票で劣勢が伝えられていたバイデン前副大統領が9つの州で勝利し、一気に1位に返り咲いている。国民皆保険を主張するサンダース氏が2位に失速したことで、ヘルスケア株を中心に買い戻しが膨らみ、相場をサポートしている面も指摘されている。ダウ採用銘柄ではユナイテッドヘルスが大幅高となっており、ダウ平均を190ポイント押し上げている。

NY貴金属

ニューヨーク金は反落、銀は続伸。終値の前日比は、金が3.1~1.0ドル安、中心限月の4月限が1.4ドル安、銀が3.5~5.8セント高、金4月限は反落。時間外取引では、中国の景気減速懸念などを受けて堅調となった が、欧州時間に入ると、ドル安一服を受けて上げ一服となった。日中取引では、押し目を買われたが、株高に上値を抑えられて上げ一服となった。銀5月限は押し目買いなどが入って小幅高となった。米連邦準備理事会(FRB)の緊急利下げを受けて前日に大幅上昇した反動で、利益確定売りが優勢だった。もっとも、金利低下で金利がつかない資産である金の投資妙味が増すとの見方が多い。4日も米長期金利が1%を割り込み、金先物が前日終値を上回る画面もあった。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は反落した。WTIで期近の4月物は前日比0.40ドル安の1バレル46.78ドルで取引を終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比0.40~0.38ドル安。その他の限月は0.34ドル安~0.14ドル高。新型コロナウイルスが米国でも流行しつつあり、人々が外出を手控え石油需要が減少する見通しであることが重しとなった。ただ、米エネルギー情報局(EIA)が発表した週報で需要は強く、石油製品の在庫は取り崩された。季節的な定期改修もあって、製油所稼働率は86.9%まで低下しており、石油製品の供給は減少している。原油在庫は増えたが、原油輸出が日量415万4000バレルまで拡大したことで、増加幅は限定的だった。石油輸出国機構(OPEC)など主要な産油国が協調減産を行っているなかで、米国の原油輸出は拡大を続けている。米原油生産量は日量1310万バレルまで増加し、過去最高水準を更新した。OPEC加盟国を中心とした産油国による会合が5日から始まるなか、予備協議でロシアが追加減産に否定的であるとあらためて伝わったことも圧迫要因。ロシアは現行の日量170万バレルの減産目標を6月まで継続することを提案したという。

シカゴコーン・大豆

コーンは期近の主要限月が続伸。終値の前営業日比は0.50セント安~5.25セント高。期近5月限は前日比3.75セント高の385.00セント。大豆は期近の中心限月が続伸。終値の前営業日比は6.75セント安~5.75セント高。中心限月の5月限は前日比3.75セント高の907.25セント。 中国がモロコシ(穀物の一種のソルガム)を大量購入したことを受けて、中国からの需要拡大が意識されたうえ、大豆市場の堅調な足取りが手掛かりとなって買い優勢で運ばれた。5月限は一時は2月19日以来の高値まで上昇。米国内の供給は潤沢との見方が重石となり、380セント台後半に入ると伸び悩んだが、大きな値崩れは無く高値圏で終了。


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