朝刊:2020/03/10

ダウは大幅続落。オイルも破壊的な下げ。ゴールドも下げ全部安の展開。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は急伸し、前週末比3円ちょうど円高・ドル安の1ドル=102円30~40銭で取引を終えた。一時は101円18銭とほぼ3年5カ月ぶりの高値を付けた。本日の市場は新型ウイルス感染の拡大のほか、原油が急落しており、それに伴って市場に動揺が 走った。リスク回避の雰囲気が強まる中、この日の米株式市場の動きが警戒されたが、急落して始まったことから、ドル円は東京時間の安値更新し、一時101.20円近辺まで下げ幅を拡大した。その後、NY株式市場でサーキットブレーカーが発動し、15分間取引が停止されたが、その間にドル円が急速に買い戻された。僅か数分の間に101.20円から102.50円付近まで一気に上昇。発言や介入など特段のニュースは流れていない。その後、NY株式市場が取引を再開し、ダウ平均は一時2000ドル超下落したものの、下げ渋る動きも見せたことから、ドル円は102円台半ばで安定していた。ただ、米株の上値は依然として重く、ドル円も同様の動きを見せ、再び101円台に下落する場面も見られた。市場では景気の先行き不透明感が高まっており、米株が下げ止まらない中、ドル円は下げは一服したものの浮上する気配までは出ていない。

NYダウ

米株式市場でダウ工業株30種平均は3日続落した。前週末比2013ドル76セント(7.8%)安の2万3851ドル02セントで終えた。下げ幅は過去最大で、2019年1月上旬以来の安値。新型コロナウイルスの世界的な感染拡大に加え、原油先物相場の急落で米エネルギー企業の業績悪化懸念が広がった。前日比は、ナスダック総合指数が624.94安の7950.68、S&P500が225.81安の2746.56。市場は新型ウイルス感染の経済への影響に警戒感をさらに強めている。また、本日の原油相場の急落が雰囲気をネガティブにしたようだ。アジア時間にWTIは27ドル台前半まで急落していた。サウジの国営石油会社サウジアラムコが4月の極東と米国、欧州向け代表油種の公式販売価格(OSP)について、少なくとも過去20年で最大の値下げに踏み切る。サウジ当局者はさらに、必要な場合には大幅な増産が可能であり、過去最大の日量1200万バレルまで増やすこともできると非公式に打診したという。一方、ロシアも石油企業が可能な限りの量の生産を自由に行うことができるとの立場を示しており、産油国の価格引き下げ競争が激化するのではとの懸念につながっている。

NY貴金属

ニューヨーク金は期近が続伸、銀は続落。終値の前日比は、金が0.7ドル安~3.7ドル高、中心限月の4月限が3.3ドル高、銀が26.1~20.9セント安、中心限月の5月限が20.9セント安。金4月限は小幅続伸。時間外取引では、ドル安を受けて一代高値1704.3ドルを付けたのち、利食い売りなどが出て上げ一服となった。日中取引では、株価急落を受けて押し目を買われた。銀5月限はドル安などを受けて2月28日以来の高値1761.5セントを付けたのち、金反落につれ安となった。上値は重かった。8日の時間外取引で一時1704.3ドルと中心限月として12年12月以来の高値を付け、利益確定売りを誘った。世界的な株安を受け、信用取引で担保価値が目減りした投資家が追加証拠金の差し入れのために金先物を売って手当てしているとの指摘もあった。ニューヨーク金4月限は小幅続伸。時間外取引では1658.0~1704.3ドルのレンジで推移、前日比4.2ドル高の1676.6ドルとなった。4月限は、高寄りしたのち、一代高値1704.3ドルを付けた。米ニューヨーク州が新型コロナウイルスの感染拡大で非常事態を宣言し、リスク回避の動きとなったことが支援要因になった。ただドル安が一服すると、利食い売りなどが出て急落した。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は急落した。WTIで、期近の4月物は前週末比10.15ドル(24.6%)安の1バレル31.13ドルで取引を終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比 10.15~10.04ドル安。その他の限月は9.83~2.83ドル安。先週、石油輸出国機構(OPEC)プラスの追加減産協議が決裂した後、カルテルの舵取り役だったロシアとサウジアラビアが需要が減少しているにも関わらず増産を示唆した。新型コロナウイルスを背景とした需要減少と、2大産油国の増産見通しが相まって大暴落している。 サウジは顧客に対して販売価格の大幅値引きをすでに通知しており、熾烈な安売り競争が始まることが警戒されている。関係筋によると、サウジアラビアは4月に日量1000万バレル超の水準まで増産することを計画している。現行のOPECプラスの協調減産は3月末で終了する。4月以降は各国が自由に生産量を決定する見通し。ロシア財務省はサウジとの価格戦争を背景とした原油安に最大10年間は耐えることが可能であるとの見通しを示した。政府の安定基金から資金の流用が可能であり、財政は当面安泰であるという。9日、ノバク露エネルギー相は「ロシアの石油セクターには資源と資金があり、想定された価格内で競争力やシェアを維持することが可能である」と述べた。

シカゴコーン・大豆

コーンは期近の主要限月が続落。終値の前営業日比は5.25セント~1.00セント安。期近5月限は前日比3.25セント安の372.75セント。大豆は暴落。終値の前営業日比は21.25~4.00セント安。中心限月の5月限は前日比21.25セント安の870.00セント。 新型コロナウイルスの感染拡大に対する懸念の深まりに加え、原油価格の暴落、欧米株式市場の大幅安が嫌気された。シカゴ穀物市場でも引き続きリスクオフの動きが見られたことも価格を下押す要因となったが、米国の輸出は比較的安定していることが好感され、大豆の暴落にもかかわらず下げ幅は限られた。


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