朝刊:2020/03/11

オイル、ダウは大幅反発。ゴールドは続落。ドル円も急上昇。

NY為替

外国為替市場で円相場は反落し、前日比3円30銭円安・ドル高の1ドル=105円60~70銭で取引を終えた。新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、米政府が経済対策を提案したと伝わったことも低リスク通貨とされる円の売りにつながった。新型ウイルス感染に対するトランプ大統領の経済対策に市場は期待感を抱いている。大統領はきょう、上下両院の共和党議員と面談し、給与税を大統領選挙まで免除が望ましいと共和党議員らに打診したことが伝わると、期待感が盛り上がったようだ。FRBのゼロ金利に向けた利下げを市場はある程度織り込んでいる。それでも市場の動揺は収まらず、ウイルス感染を機にこのまま景気後退へと陥るのではとの警戒感も強まっいる。市場は次に、財政面での刺激策を求めている模様。いずれにしろ、新型ウイルス感染の経済への悪影響が、本格的な景気後退に陥らないか、財政刺激政策など、次の展開を見守りたいといった雰囲気もありそうだ。

NYダウ

米株式相場は4営業日ぶりに反発した。ダウ工業株30種平均は前日比1167ドル14セント(4.9%)高の2万5018ドル16セントで終えた。新型コロナウイルスによる景気下振れリスクに対応し、トランプ米大統領が給与減税などを含む包括的な経済支援策を10日夕にも発表すると伝わり、政策期待の買いが入った終値の前日比は、ナスダック総合指数が393.58高の8344.25、S&P500が135.67高の2882.23。前日は2000ドル超急落し、値ごろ感からの買い戻しが入っている。新型ウイルス感染に対するトランプ大統領の経済対策に市場は期待感を抱いている模様。ただ、依然として先行き懸念が根強い中、寄り付きの買いが一巡すると急速に伸び悩み、ダウ平均はマイナスに転じる場面も見られた。しかし、終盤になって急速に盛り返している。トランプ大統領が給与税を大統領選挙まで免除が望ましいと共和党議員らに打診したことが伝わると、期待感が再び盛り上がり、ダウ平均は本日の高値引けとなり、4桁の上げ幅で通常取引を終了した。

NY貴金属

ニューヨーク金は反落、銀は続落。終値の前日比は、金が15.5~14.6ドル安、中心限月の4月限が15.4ドル安、銀が11.6~9.4セント安、中心限月の5月限が9.9セント安。金4月限は反落。時間外取引では、米大統領が給与税減税を協議と伝えられ、ドル高に振れたことを受けて軟調となった。日中取引ではドル高や株高を受けて戻りを売られた。投資家のリスク回避姿勢がやや和らぎ、安全資産とされる金の売りが優勢となった。米長期金利の上昇も、金利が付かない資産である金の売り材料になった。 銀5月限は押し目を買われる場面も見られたが、ドル高や金軟調を受けて戻りを売られた。ニューヨーク金4月限は反落。時間外取引では1649.4~1681.3ドル のレンジで推移、前日比13.4ドル安の1662.3ドルとなった。4月限は、高寄りしたのち、米大統領が給与税減税を協議と伝えられ、ドル高に振れたことを受けて戻りを売られた。欧州時間に入ると、押し目を買われて下げ一服となった。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は大幅に5営業日ぶりに反発した。WTIで、期近の4月物は前日比3.23ドル(10.4%)高の1バレル34.36ドルで取引を終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比3.23~3.26ドル高。その他の限月は0.92~3.20ドル高。原油価格の大暴落を受けて、米エネルギー大手のオクシデンタル・ペトロリウムなど設備投資を削減すると発表したことで、過去最高水準にある米原油生産量が減少に向かうと期待され、供給過剰懸念が緩和した。米国は世界最大の産油国。先週、米エネルギー情報局(EIA)が発表した週報で、米原油生産量は日量1310万バレルまで拡大し、過去最高を更新している。中国発の新型肺炎が世界中で猛威を振るっており、石油需要は減少している一方、減産協議が決裂したサウジアラビアとロシアは増産を示唆しており、供給量は増加する見通しで、需給は悪化する方向にある。サウジ国営石油会社サウジアラムコは4月に日量1230万バレルまで増産すると発表している。1月のサウジの生産量は日量973万3000バレル。ロシアは最大で日量50万バレル増産する可能性がある。

シカゴコーン・大豆

コーンは軒並み反発。終値の前営業日比は1.00~5.75セント高。期近5月限は前日比4.75セント高の377.50セント。大豆は軒並み反発。終値の前営業日比は4.25~9.50セント高。中心限月の5月限は前日比6.25セント高の876.25セント。 新型コロナウイルスの感染拡大とこれに伴う経済への影響を懸念して米連邦準備制度理事会(FRB)が来週17、18日に予定している米連邦公開市場委員会(FOM C)において再度、大幅利下げを実施するのではないか、との観測が買いを支援した。5月限は一時は380セントに迫る動きを見せたが、高値では転売が入り上げ幅を縮小しての終了となった。


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