朝刊:2020/03/12

ダウは再び大暴落。ゴールドも大幅安。オイルも大幅反落。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は反発し、前日比1円15銭円高・ドル安の1ドル=104円45~55銭で取引を終えた。ドル円は上値こそなお重いものの、一時105円台まで買い戻される場面も見られた。週初までとは違った印象も見受けられる。前日は、トランプ大統領の新型ウイルス感染への経済対策への期待が高まり、ドル円も106円近くまで買い戻される場面が見られた。大統領は11月の大統領選挙までの給与税の免除を共和党議員に打診していた。しかし、きのう予定していた会見に大統領は姿を見せず、具体的なアナウンスも無かったことから、市場は再び失望感に包まれ た。ドル円も戻り売りに押されたが、下値が固くなって来ているのか、買い戻しの動きが見られた。米株式市場はダウ平均が一時1600ドル超の急落し、目まぐるしい値動きが続いているが、米国債利回りは上昇し、全体的にドルがしっかりとしていることか ら、ドル円は下値をサポートされている。ポジションがだいぶ整理されたのか、週初とは違い底堅さも見せ始めているのかもしれない。

NYダウ

米株式相場は大幅に反落した。ダウ工業株30種平均は前日比1464ドル94セント(5.9%)安の2万3553ドル22セントで終えた。2月12日に付けた最高値からの下落率は20%を超え「弱気相場入り」した。終値の前日比は、ナスダック総合指数が392.20安の7952.05、S&P500が140.85安の2741.38。株式市場は再び、売りが売り呼ぶ展開となっているようだ。前日はトランプ大統領の新型ウイルス感染への経済対策への期待で買い戻しが強まっていた。大統領は11月の大統領選挙までの給与税の免除を共和党議員に打診している。しかし、きのう予定していた会見に大統領は姿を見せず、具体的なアナウンスも無かったことから、市場は再び失望感に包まれている。免除に伴う予算でまとまらなかったとの見方も出ている。 きょうは英中銀が大幅な緊急利下げを実施し、ジョンソン政権も本日の予算案で積極財政を打ち出している。FRBはすでに大幅利下げを始めており、ゼロ金利に向かっているようだが、中央銀行の行動はすでに市場も織り込んでおり、今度は米国をはじめとした各国からの財政刺激策を要求するフェーズ入って来ているのかもしれない。

NY貴金属

ニューヨーク金、銀は続落。終値の前日比は、金が18.3~17.7ドル安、中心限月の4月限が18.0ドル安、銀が19.9~17.7セント安、中心限月の5月限が17.9セント安。金4月限は続落。時間外取引では、米大統領が記者会見に現れず、株安に振れたことや英中銀の緊急利下げを受けて堅調となった。日中取引では、ドル高を受けて戻りを売られた。銀5月限はドル高や日中取引での金反落を受けて売り優勢となった。 ニューヨーク金4月限は続落。時間外取引では1649.2~1668.9ドルのレンジで推移、前日比6.0ドル高の1666.3ドルとなった。4月限は、安寄りしたのち、米大統領が記者会見に現れず、株安・ドル安となったことを受けて地合いを引き締めた。欧州時間に入ると、英中銀の緊急利下げを受けて上値を伸ばした。株安が止まらないなか、この日は利益の出ている金先物を手じまう売りが出た。長期金利が下げ止まり、金利が付かない資産である金先物の重荷となったとの見方もあった。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は反落した。WTIで期近の4月物は前日比1.38ドル安の1バレル32.98ドルで取引を終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比1.38~1.34ドル安。その他の限月は1.28ドル安~0.32ドル高。中国発の新型コロナウイルスの感染拡大が止まらず、世界中で感染者が拡大していることが一段と景気見通しを圧迫し、石油需要のさらなる減少を連想させた。世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は「新型ウイルスはパンデミックといえる」との認識を示した。乱高下を繰り返している米株価指数は大幅安で引けた。 サウジアラビアに続き、アラブ首長国連邦(UAE)が4月以降の生産量を引き上げる方針を示したことも圧迫要因。UAEの国営石油会社ADNOCは4月の生産量を日量400万バレル超に引き上げ、生産能力を同500万バレルに引き上げる計画を加速させると発表した。ロシアの反対によって石油輸出国機構(OPEC)加盟国と非加盟国の協議が決裂した後、シェア拡大を目指した価格戦争に突入する見通しが強まっている。

シカゴコーン・大豆

コーンは総じて反落。終値の前営業日比は4.50~0.75セント安。期近5月限は前日比3.00セント安の374.50セント。大豆は軒並み反落。終値の前営業日比は5.25~3.00セント安。中心限月の5月限は前日比3.00セント安の873.25セント。 新型コロナウイルスの感染拡大が続くなか、WHO事務局長がパンデミックを宣言し、これを受けて世界的な景気後退に対する懸念が深まり売り優勢となった。アジアに続いて欧米株式市場が軟調で運ばれたことも弱材料視された。なお、13日に納会を迎える3月限は小幅安にとどまった。


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