朝刊:2020/03/13

ゴールド、ダウ、日経平均株価は大暴落。まさに暴力的な下げを展開。全部売りの模様。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は反落し、前日比15銭円安・ドル高の1ドル=104円60~70銭で取引を終えた。対ユーロなどでドル買いが進み、対円でも波及した。株式市場も不安定な動きが続く中、為替市場はリスク回避のドル買いが復活しているようだ。ドル円は買い戻しを強め、一時106円台まで上昇する場面も見られた。きょうはリスク回避の円高よりもドル高のほうが勝っていたようだ。 新型ウイルス感染拡大が依然として続く中、トランプ大統領がきのう、欧州から米国への30日間の渡航制限を行うと発表したことで、市場は景気後退への懸念を一層強めているようだ。的を絞った刺激策の欠如と、市場が広く期待していた11月の大統領選までの給与税免除を打ち出せていない中、今回の渡航制限の発表は更に、市場の雰囲気を悪化させている模様。金融危機以来の景気低迷が訪れるのではとの不安感から、ポジション整理が急速に進んでいる。ただ、ドル円は一足先にポジション整理が進んでいたことから、買い戻しを入れ易い状況になっているのかもしれない。

NYダウ

米株式相場の下落に歯止めがかからない。12日のダウ工業株30種平均は前日比2352ドル安と下げ幅が過去最大となり、下落率は10%とブラックマンデー以来32年ぶりの大きさだった。終値の前日比は、ナスダック総合指数が750.25安の7201.80、S&P500が260.74安の2480.64。終値ベースでも下落率は約10%となり、1987年以来の大幅安となった。依然として新型ウイルス感染の拡大が収束を見せない中、トランプ大統領がきのう、欧州から米国への30日間の渡航制限を行うと発表したことで、景気後退への懸念が一層強まっている。的を絞った刺激策の欠如と、市場が広く期待していた11月の大統領選までの給与税免除を打ち出せていない中、今回の渡航制限の発表はさらに、市場の雰囲気を悪化させたようだ。金融危機以来の景気低迷が訪れるのではとの不安感から、株式市場ではポジション整理が急速に進んでおり、売りが売りを呼ぶ展開が続いている。NY時間の終盤に入ってダウ平均は本日安値圏での推移となっている。NY連銀が最大5000億ドルの3ヵ月物レポを実施するとし、明日も1ヵ月物と3ヵ月物を5000億ドル実施する発表した。FRBの流動性供給の姿勢強化が好感され、株式市場は買い戻しが強まったものの、一時的な動きに留まっている。景気の先行きへの懸念が強まっており、上値では戻り売り圧力も強まっている模様。

NY貴金属

ニューヨーク金、銀は大幅続落。終値の前日比は、金が52.3~51.8ドル安、中心限月の4月限が52.0ドル安、銀が79.8~76.9セント安、中心限月の5月限が77.1セント安。金4月限は大幅続落。時間外取引では、米大統領が欧州からの渡航制限を発表し、株安から換金売りが出たことを受けて戻りを売られた。日中取引では、株価急落による換金売りやドル高を受けて急落し、2月6日以来の安値1560.4ドルを付けた。売り地一巡後は下げ一服となったが、戻りは売られた。 取引の中心である4月物は前日比52.0ドル(3.2%)安の1トロイオンス1590.3ドルで終えた。一時は1560.4ドルと中心限月として約1カ月ぶりの安値をつけた。 銀5月限は金急落やドル高を受けて昨年7月以来の安値1550.5セントを付けた。 ニューヨーク金4月限は大幅続落。時間外取引では1630.5~1651.0ドルのレンジで推移、前日比8.2ドル安の1634.1ドルとなった。4月限は、安寄りしたのち、ユーロ高を受けて押し目を買われる場面も見られたが、米大統領の演説をきっかけとした株安を受けて戻りを売られた。

NY原油

NYMEXで原油先物相場が続落した。WTIで期近の4月物は前日比1.48ドル(4.5%)安の1バレル31.50ドルで終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比1.48~1.41ドル安。その他の限月は1.35ドル安~0.80ドル高。新型コロナウイルスの感染拡大を抑制するため、米国が欧州からの渡航禁止を決定したことが石油の需要見通しを一段と悪化させた。米国は欧州26カ国からの入国を30日間停止する。欧州からの物資の輸入についてはこれまで通りだが、新型肺炎の流行が止まらないようだとモノやヒトの移動がさらに制限される可能性が高いことも意識されている。ロシアと仲違いしたサウジアラビアやアラブ首長国連邦(UAE)は4月からフル増産する予定で、供給見通しも相場を引き続き圧迫。ロイター通信の報道によると、サウジ国営石油会社のサウジアラムコはロシアのウラル産原油を市場から締め出そうとしている。サウジアラムコはウラル産原油を購入する全ての顧客にサウジ産原油の安売りを打診しているもよう。アラムコはフィンランドのネステ、スウェーデンのプリーム、フランスのトタル、イタリアのエニ、英BPなどと接触しているという。

シカゴコーン・大豆

コーンは揃って大幅続落。終値の前営業日比は9.50~2.25セント安。期近5月限は前日比8.75セント安の365.75セント。大豆は軒並み続落。終値の前営業日比は14.75~6.50セント安。中心限月の5月限は前日比13.75セント安の859.50セント。 世界保健機関(WHO)によるパンデミック宣言に続き、米トランプ大統領が英国を除く欧州からの30日間の渡航停止を発表したことが弱材料となったほか、アジア、欧米株式市場の急落も売りを呼ぶ要因となった。USDA発表の週間純輸出成約高は強気な内容だったにもかかわらず市場の反応は限られ、5月限は一代の安値を更新。そこからの戻りも限られたまま、ほぼ安値で取引を終えた。13日に納会を迎える期近3月限を除く、すべての限月が一代安値を更新。


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