朝刊:2020/03/16

ダウは急反発。ゴールドは上下したものの大幅安。オイルは小反発。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は大幅に続落し、前日比3円40銭円安・ドル高の1ドル=108円00~10銭で取引を終えた。一時は108円50銭とほぼ2週ぶりの円安・ドル高水準を付けた。市場はリスク回避の雰囲気が一服しているとは言え、なお警戒感が強い状況に変化はない。そのような中、為替市場ではリスク回避のドル買いの動きが続いており、ドル円も買い戻しが続いている。トランプ大統領が終盤になって非常事態を正式に宣言した。そのうえで備蓄のための石油の大量購入や連保学生ローンの金利免除などを発表していたが、ドル円も買いが加速した。 市場ではウイルス感染に対する米景気対策への期待感が再び出ているようだ。ペロシ米下院議長がきのう、トランプ政権と感染の緊急事態への支援策で合意に近づいていると述べていたほか、ムニューシン米財務長官がTVインタビューで、トランプ大統領は大型の景気対策に取り組んでいると述べていた。先日、トランプ大統領は給与税の大統領選までの免除を提案したが、議会が受け入れず頓挫している。過度な期待は禁物だ が、何らかの材料は欲しい局面ではある。

NYダウ

米株式相場は急反発した。ダウ工業株30種平均は前日比1985ドル00セント(9.3%)高の2万3185ドル62セントで終えた。上げ幅は2日の1293ドルを上回り、過去最大。終値の前日比は、ナスダック総合指数が673.07高の7874.88、S&P500が230.38高の2711.02。終盤にかけて上げ幅を拡大し、ダウ平均の上げ幅は2000ドル近く達した。トランプ大統領が、連邦政府はすべての学生ローンの金利放棄や備蓄のための石油の大量購入を検討していると述べたことが好感されている模様。前日は1987年以来の下落率となったが、本日はその反動が出ている。ペロシ下院議長がきのう、トランプ政権と感染の緊急事態への支援策で合意に近づいていると述べていたほか、ムニューシン米財務長官がTVインタビューで、トランプ大統領は大型の景気対策に取り組んでいると述べており、市場からは景気対策への期待が出ているようだ。

NY貴金属

ニューヨーク金、銀は大幅続落。終値の前日比は、金が74.9~73.6ドル安、中心限月の4月限が73.6ドル安、銀が152.6~150.3セント安、中心限月の5月限が150.5セント安。金4月限は大幅続落。時間外取引では、株安を受けて下値を試したが、株安が一服すると買い戻されて下げ一服となった。日中取引では、ドル高を受けて戻りを売られた。時間外取引の安値を割り込むと、昨年12月24日以来の安値1504.0ドルを付けた。 週間の下落率は11年9月以来の大きさ。株式などほかの資産で損失を抱えた投資家が、金先物を売って利益を確保しているとの指摘があった。銀5月限はドル高や金急落を受けて一段安となり、一代安値1442.5セントを付けた。ニューヨーク金4月限は大幅続落。時間外取引では1551.0~1594.2ドルのレンジで推移、前日比9.6ドル安の1580.7ドルとなった。4月限は、安寄りしたのち、株安を受けて下値を試したが、株安が一服すると買い戻されて下げ一服となった。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は反発した。WTIで期近の4月物は前日比0.23ドル高の1バレル31.73ドルで取引を終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比0.13~0.23ドル高。その他の限月は1.08ドル安~0.80ドル高。株価急落が圧迫要因になったが、アジア株が買い戻されて下げ一服となると、原油も地合いを引き締めた。日中取引では、ドル高やサウジアラビアがロシアに対抗していることが伝えられ、戻りを売られたが、株価急伸を受けて押し目は買われた。各国の金融緩和などに対する期待感から株安が一服した。米連邦準備理事会(FRB)は金融市場への流動性供給を強化すると発表し、1兆5000億ドル規模の追加レポオペを実施する。また中国人民銀行は、市中銀行が中銀に義務的に預け入れる資金の割合である預金準備率を一部銀行を対象に16日から引き下げると発表した。ただ米国債の利回りが上昇し、ドル高に振れたことが原油の上値を抑える要因になった。

シカゴコーン・大豆

コーンは概ね小幅反発。終値の前営業日比は1.25セント安~2.25セント高。期近5月限は前日比変わらずの365.75セント。 大豆は軒並み続落。終値の前営業日比は10.75~3.00セント安。中心限月の5月限は前日比10.75セント安の848.75セント。米国での1.5兆ドル規模の資金供給に続き、中国では一定の基準を満たした銀行を対象に0.50~1.00%の預金準備率の引き下げが発表されるなど、景気刺激策が発表されたことを受けて欧州、米国株式市場が堅調に推移したことが買いを支援した。期近5、7月限が一代安値を更新したが下値を切り上げ戻した。期近3月限はこの日納会を迎えた。


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