朝刊:2020/03/17

AIの悲劇か、全商品大幅下げ。ダウは一時3000ドル以上安。ゴールドも安い。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は3営業日ぶりに大幅反発した。前週末比2円20銭円高・ドル安の1ドル=105円80~90銭で取引を終えた。米連邦準備理事会(FRB)が15日にゼロ金利政策の導入と7000億ドル規模の量的金融緩和の再開を決めた。米株の不安定な動きが続いており、ドル円を圧迫している。トランプ大統領が米経済のリセッション入りの可能性に言及したことも圧迫。 日曜日にFRBが1%の緊急利下げを発表し、再びゼロ金利政策に踏み切った。更に向こう数ヵ月に渡って米国債の5000億ドル以上、不動産担保証券を2000億ドル以上購入し、量的緩和(QE)も再開するとしている。市場からは物足りないとの意見も出ているようだが、FRBとしては想定される最大限の緩和策を打ち出して来たように思われる。日銀もETFの購入を増額し、追加緩和に踏み切っている。ただ、各国中銀の大胆な協調行動にもかかわらず、市場の反応は鈍い。すでに想定されていたこともあり、むしろ、市場は中央銀行ではなく、各国政府に大胆な減税など財政刺激策を求めているのかもしれない。ウイルス感染拡大の終息と、落ち込んだ経済を立て直す大胆な刺激策を市場は求めており、催促相場になっている面もありそうだ。

NYダウ

米株式相場は大幅に反落した。ダウ工業株30種平均は前週末比2997ドル10セント(12.9%)安の2万0188ドル52セントで終えた。前日比は、ナスダック総合指数が970.28安の6904.59、S&P500が324.89安の2386.13。 一時3000ドル超に下げ幅を拡大する場面が見られた。取引開始直後に、S&P500株価指数が8%安で始まり、サーキットブレーカーが再び発動した。休み中にFRBが1%の緊急利下げを発表し、再びゼロ金利政策に踏み切った。向こう数ヵ月に渡って米国債の5000億ドル以上、不動産担保証券を2000億ドル以上購入し、量的緩和(QE)も再開するとしている。市場からは物足りないとの意見も出ていたようだが、FRBとしては現段階では想定される最大限の緩和策を打ち出したと思われる。ただ、すでに想定されていたこともあるのか、各国中銀の大胆な協調行動にもかかわらず、市場の反応は鈍い。

NY貴金属

ニューヨーク金、銀は大幅続落。終値の前日比は、金が32.6~29.8ドル安、中心限月の4月限が30.2ドル安、銀が170.0~167.5セント安、中心限月の5月限が168.4セント安。金4月限は大幅続落。時間外取引では、米連邦準備理事会(FRB)の緊急利下げを受けて急伸して始まったのち、ドル安一服を受けて戻りを売られた。その後は株安による換金売りなどを受けて急落した。日中取引では、昨年8月以来の安値1450.9ドルを付けたのち、株安一服を受けて下げ一服となったが、株価の戻りが売られると、1519.3ドルで上げ一服となった。新型コロナの影響拡大や株安を背景に運用資産を換金する動きが広がり、金先物にも売りが出た。一時は1450.9ドルと中心限月として19年11月以来、約4カ月ぶりの安値で終えた。銀5月限は株安などを受けて急落し、一代安値1177.0セントを付けた。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は大幅反落した。WTIで期近の4月物は前週末比3.03ドル安の1バレル28.70ドルで取引を終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比3.11~3.03ドル安。その他の限月は3.04~2.33ドル安。中国で発生した新型コロナウイルスが世界最大の石油消費国である米国で流行し、石油需要が一段と落ち込む見通し。米疾病対策センター(CDC)は感染者数が1678人から3536人に増加したと発表した。欧州も含めて世界経済が新型肺炎によって圧迫されていることから、感染拡大が収まった中国でも経済活動の正常化が遅れ、石油需要が抑制されると見られていることも圧迫要因。中国は米国に次ぐ石油の消費大国。主要国の中銀による協調的な金融緩和やドルの流動性供給、米戦略石油備蓄(SPR)の拡大は特に材料視されていない。主要国の株価指数は大幅安で引けた。米国の主要3指数は10%超の下落率となった。主要7カ国(G7)首脳が緊急協議を行った後に公表した共同声明も景気後退懸念を抑制できていない。

シカゴコーン・大豆

コーンは総じて大幅反落。終値の前営業日比は11.00~3.75セント安。期近5月限は前日比11セント安の354.75セント。米国ではFRBによるゼロ金利政策が発表されたものの、世界的に新型コロナウイルスの感染拡大が続くなか、世界景気後退懸念からアジア、欧米株式市場が急落となり、エネルギー価格も軟調となったことでFRBの政策に対する反応も乏しく、売り優勢で運ばれた。引け直前に一代の安値に到達した後は買い戻す動きが見られたものの、安値圏からの脱出には至らず、ほぼ安値で取引を終えている。


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