朝刊:2020/03/18

ゴールドは急騰。ダウは一時20000ドル割れも前日比1000ドル以上高。オイルは大幅安。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は大幅に反落し、前日比1円80銭円安・ドル高の1ドル=107円60~70銭で取引を終えた。米政権が17日に新型コロナウイルスによる景気悪化を受け、経済対策を発表した。警戒感は根強いものの、米株は前日の急落から反発しており、ドル円をサポートしている。ただ、ユーロ円やポンド円といったクロス円には軟調な動きが見られていた。リスク回避の円高は続いていたものの、ドル高の動きがドル円をサポートしている。そのドル高だが、新型ウイルス感染拡大による混乱を受けて米企業が、設定していた融資枠の全部を使用するなどキャッシュ志向を強めており、強いドル需要が観測されている。FRBも大胆な流動性供給を実施するなど対応に追われている。きょうはFRBがコマーシャル・ペーパー(CP)の買い入れを再開するとも伝わっていた。そのような中、ドル不足が為替市場にも波及しているのかもしれない。ドル円は決して、上値を積極的に追う状況にはなく、ネガティブなドル高がドル円を支えているといった状況だ。

NYダウ

米株式市場でダウ工業株30種平均は前日比1048ドル(5.2%)高の2万1237ドルと大幅に反発した。新型コロナウイル感染に対応して主要国が企業や家計の経済支援に乗り出しており、株式相場の急落にひとまず歯止めがかかった。終値の前日比は、ナスダック総合指数が430.19高の7334.78、S&P500が143.06高の2529.19。きのうのダウ平均は一時3000ドル超の急落するなど1987年以来の下落率となったが、きょうはその動きが一服。トランプ政権が最大1.2兆ドルの景気対策を検討していると伝わっており、警戒感は一服したようだ。また、短期金融市場で流動性がひっ迫する中、FRBがコマーシャル・ペーパー(CP)の買い入れを再開とも伝わり、流動性強化の姿勢を強めたことも支援した。ただ、市場は新型ウイルス感染の経済への影響の度合いを測ろうとしているものの、依然として感染拡大や移動制限が続いており警戒感は根強い。ダウ平均は反発して始まったものの、戻り待ちの売りも多く、直ぐに下げに転じた。一時2万ドルを割り込む場面が見られた。しかし、その水準では押し目買いも活発に出て1190ドル高まで上昇する場面も見られた。

NY貴金属

ニューヨーク金は急反発、銀は続落。終値の前日比は、金が39.0~41.1ドル高、中心限月の4月限が39.3ドル高、銀が32.1~30.3セント安、中心限月の5月限が32.1セント安。金4月限は反発。時間外取引では、ドル高や弱気のテクニカル要因から続落となり、軟調に推移した。日中取引では、序盤から買い優勢となり、プラスサイドに浮上した。17日から米連邦公開市場委員会(FOMC)が18日まで2日間の予定で開催されることで、買い戻しの動きが先行し上げ幅を拡大。米株が前半で続落し、ニューヨークダウが一時2万ドル割れとなったが、持ち直すと、金市場でも買い優勢となり、堅調な値動きとなった。後半から終盤は伸び悩んだが、大幅高状態を維持した。足元で株安などを受けた換金売りが進み、前日には中心限月として4カ月ぶりの安値を付けていた。17日は米株式相場が上げて推移する場面が目立ち、金を買い直す動きが優勢となった。銀5月限は時間外取引では続落し、安値模索。日中取引は金の反発から下値を切り上げたが、13ドル台(1300セント台)戻り売り圧力が強く、続落して引けた。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は続落した。WTIで、期近の月物は前日比1.75ドル(6.1%)安の1バレル26.95ドルで取引を終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比1.75~1.67ドル安。その他の限月は1.50ドル安~0.03ドル高。新型コロナウイルスの蔓延を受けて、主要国がイベントの中止や人の移動の抑制など感染拡大の阻止に動いていることで石油需要は落ち込んでいる。経済活動の停滞による需要減にも関わらず、世界最大級の産油国であるサウジアラビアやロシアが増産に向かっていることも圧迫要因。サウジは5月以降の輸出量を過去最高水準に拡大する。米国では最大1.2兆ドル規模の景気刺激策が協議されているが、悲観的な需要見通しに変化はみられない。 来月以降、サウジアラビアは生産能力を最大限活用したうえ、在庫を取り崩してまで供給を拡大しようとしている。各国への供給を増やすため大型タンカーをすでに確保しており、仲違いしたロシアとシェア争いが本格的に始まる。産油国は原油安による歳入減をシェア拡大で補う必要がある。

シカゴコーン・大豆

コーンは総じて続落。終値の前営業日比は10.75セント安~2.50セント高。期近5月限は前日比10.75セント安の344.00セント。 大豆は期近の中心限月が反発。終値の前営業日比は5.75セント安~2.50セント高。中心限月の5月限は前日比2.50セント高の824.25セント。 新型コロナウイルスの感染拡大に伴う世界景気後退が根強く警戒されたうえ、アルゼンチン、ブラジルの収穫と輸出の最盛期を迎えて国際的な競争が活発化する時期を迎えるなか、米国産コーンは割高との見方が浮上したことが売りを呼ぶ要因となった。5月限は一代の安値を更新した後に買い戻されたが、安値に近い水準での終了となった。


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