朝刊:2020/03/19

為替はドル買いが続く。ダウは再びサーキットブレーカー発動で大幅安。ゴールドも大幅安。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は続落し、前日比40銭円安・ドル高の1ドル=108円00~10銭で取引を終えた。株式を中心とした金融資産の値動きが大きくなり、リスク回避姿勢を強めた市場参加者が保有資産の現金かを幅広く進めている。新型ウイルス感染や原油急落の経済への影響を懸念した動きがきょうも続いている。原油は20ドル台まで一時急落しており売りが止まらず、株安も続く中、為替市場ではドル買いが強まっており、ドル円も108円台に再び上昇した。ユーロ円やポンド円は下落しており、リスク回避の円高は見られるものの、ドル高がその動きを凌駕している。ドル円は200日線が108.25円に来ているが、その水準を上回り、一時108.50円付近まで上昇する場面も見られた。景気の先行き不透明感が強まる中、米企業は手元資金確保を加速させており、金融市場でもドル需要がひっ迫している。FRBも大量の資金供給を実施しており、流動性危機の回避に動いているが、ひっ迫感はなお継続している状況。

NYダウ

米株式相場は大幅に反落した。ダウ工業株30種平均は前日比1338ドル46セント(6.3%)安の1万9898ドル92セントで終えた。節目の2万ドルを下回るのは2017年2月以来約3年1カ月ぶり。一時2319ドル安まで下落する場面が見られ、きょうもサーキットブレーカーが発動した。前日比は、ナスダック総合指数が344.94安の6989.84、S&P500が130.77安の2398.42。新型ウイルス感染拡大が続く中、その影響が米企業に拡大するとの懸念が依然として重しとなっているようだ。前日はトランプ政権が最大1.2兆ドルの景気対策を検討と伝わり、短期金融市場で流動性がひっ迫する中、FRBがコマーシャル・ペーパー(CP)の買い入れを再開とも伝わり、市場にも一服感が広がっていた。

NY貴金属

ニューヨーク金は急反落、銀は大幅続落。終値の前日比は、金が47.9~46.5ドル安、中心限月の4月限が47.9ドル安、銀が73.4~72.3セント安、中心限月の5月限が72.3セント安。世界的な株安を受けて、保有資産を売却して現金化する動きが金市場でも広がった。市場では信用取引で担保価値が目減りした投資家が追加証拠金の差し入れのために金先物を売って手当てしているとの声も聞かれた。金4月限は急反落。時間外取引では、株価の戻りが売られたことを受けて軟調となったが、1500ドル割れで下げ一服となった。日中取引では、ドル高や株安を受けて戻りを売られた。銀5月限は株安やドル高を受けて急落し、一代安値1164.0セントを付けた。 ニューヨーク金4月限は急反落。時間外取引では1487.9~1547.0ドル のレンジで推移、前日比7.7ドル安の1518.1ドルとなった。4月限は、高寄りしたのち、株価の戻りが売られたことを受けて軟調となった。欧州時間に入ると、 1500ドル割れの水準で下げ一服となった。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は急落した。WTIで期近の4月物は前日比6.58ドル(24.4%)安の1バレル20.37ドルで取引を終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比6.58~6.50ドル安。その他の限月は6.12~2.41ドル安。中国から広がった新型コロナウイルスが世界中で蔓延し、感染を抑制するために普段の経済活動が制限されていることから、石油需要が急速に減少し約18年ぶりの安値圏に沈んだ。米疾病対策センター(CDC)が発表する新型コロナウイルスの感染者数は7038人まで急速に拡大しており、米国における流行のピークは見えていない。

シカゴコーン・大豆

コーンは概ね続落。終値の前営業日比は8.75セント安~0.25セント高。期近5月限は前日比8.75セント安の335.25セント。 大豆は期近の中心限月が堅調。終値の前営業日比は3.00セント安~1.75セント高。中心限月の5月限は前日比1.25セント高の825.50セント。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う世界景気の見通し不安に加え、サウジアラビアの4月からの増産を受けて原油市場が軟調に推移するなか、原油価格の下落がエタノール需要を後退させるとの見方が強まり、売り優勢で運ばれた。この日発表された米エネルギー省による統計で、3月13日までの週のエタノール生産量は減少したが、在庫が増加していることがエタノール需要の弱気な見通しに拍車をかけた。5月限は一代の安値を更新。引け前に戻す動きが見られたが、終値でも340セントを割り込んだ。


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