朝刊:2020/03/23

ゴールドは市場が悲観ムードな中しっかり。ダウは大幅安。オイルは反落。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は小幅に4日続落した。前日比05銭円安・ドル高の1ドル=110円75~85銭で取引を終えた。FRBが日銀や英中銀、ECBなど主要中銀と結んだドル・スワップ協定を強化する方針を発表。実施は週次から日次に変更され、3月23日から少なくとも4月末まで実施するとした。FRBはまた、地方債も購入対象に入めるとも発表した。ドル資金需要のひっ迫から為替市場では根強いドル高が見られているが、FRBが各国に対するドル融通策を強化することで、他国でも見られるドル需要のひっ迫が緩和されるのではとの期待感が出ていたものと思われる。ドル売りの反応も見られていたが、一時的に留まっている。NY州のクオモ知事が、ウイルス感染を阻止するために住民に対して、外出禁止措置を発令。前日はカリフォルニア州が同様の措置を出していた。トランプ政権や議会も、国民への現金給付を含む1兆ドル超の景気対策を模索するなど、米政府やFRBがあらゆる手段を使って景気を支えようとしており、市場も警戒感を緩めていたが、新型ウイルス感染の拡大が依然として終息を見せない中、人の移動制限措置が人口の多い州で相次ぎ発表されていることから、米経済への懸念は根強いようだ。ドルは再び買いを強めた格好

NYダウ

米国株式市場では、ダウ工業株30種平均が急反落し、前日比913ドル21セント(4.54%)安の1万9173ドル98セントで終えた。終値の前日比は、ナスダック総合指数が271.06安の6879.52、S&P500が104.47安の2304.92。序盤は買いが優勢となり、ダウ平均は444ドル高まで上昇する場面が見られた。 きょうもFRBが流動性供給策の拡充を発表するなど、ドル資金需要のひっ迫に断固たる対応を見せている。また、トランプ政権や議会も、国民への現金給付を含む1兆ドル超の景気対策を模索。米政府やFRBがあらゆる手段を使っての景気支援姿勢に市場も懸念を一服させていた。航空株やホテルなど旅行レジャー関連、そして、エネルギーの一角に買い戻しが見られていた。しかし、新型ウイルス感染の拡大が依然として終息を見せない中、きょうはNY州が市民に対して、外出禁止措置を発令。前日はカリフォルニア州が同様の措置を発令するなど、人の移動制限措置が人口の多い州で相次いでいることから、米経済への懸念は深刻化している。

NY貴金属

ニューヨーク金、銀は続伸。終値の前日比は、金が3.9~6.0ドル高、中心限月の4月限が5.3ドル高、銀が23.8~25.2セント高、中心限月の5月限が25.1セント高。金4月限は続伸。時間外取引では、株安一服やドル安を受けて堅調となった。日中取引では、米カリフォルニア州や米ニューヨーク州で外出禁止令が出されると、株安に転じて上げ一服となった。新型コロナによる景気懸念で世界の中央銀行が新たな資金供給策を発表したのを受け、余剰資金が金市場に流入する地合いが続くとの見方から買いが入った。 銀5月限は時間外取引の金堅調につれ高となったが、日中取引では株安を受けて上げ一服となった。 ニューヨーク金4月限は続伸。時間外取引では1457.5~1519.4ドルのレンジで推移、前日比27.6ドル高の1506.9ドルとなった。4月限は、安寄りしたのち、株安一服やドル安を受けて地合いを引き締めた。

NY原油

NYMEXで原油先物相場が反落した。WTIで期近の4月物は前日比2.79ドル安の1バレル22.43ドルで終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比3.28~2.79ドル安。その他の限月は2.43~1.38ドル安。米大統領がサウジアラビアとロシアの価格競争に「適切な時期に介入」する可能性を示唆したことや株安一服を受けて時間外取引で上昇した。しかし、米カリフォルニア州や米ニューヨーク州で外出禁止令が出され、景気の先行き懸念が強まり、株安に転じると、戻りを売られて軟調となった。 ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は、トランプ米政権がサウジに生産を制限するよう外交圧力をかける一方、ロシアには制裁をちらつかせて減産を迫る案を検討していると報じた。一方、米国の稼働中の原油掘削装置(リグ)数は前週比19基減の664基となった。原油価格暴落の影響が出ている。

シカゴコーン・大豆

コーンは概ね小幅反落。終値の前営業日比は1.75セント安~1.50セント高。期近5月限は前日比1.75セント安の343.75セント。 大豆は総じて続伸。終値の前営業日比は6.50~19.25セント高。中心限月の5月限は前日比19.25セント高の862.50セント。 米中通商協議の第一段階合意後、初めてとなる中国向けの大口成約が報告されたものの、原油価格の低迷が続きエタノール需要が減少するとの見方が広がるなか、需給緩和観測が強まり、これが重石となった。5月限は346.50セントで取引を開始した後に買われて値位置を切り上げ、その後は欧州の時間帯後半まで概ね349~352セントのレンジ内で高下した後、欧州株式市場の堅調な足取りや米農務省による中国向けの大口成約を手掛かりにした買いが見られて356.75セントの高値まで上昇する場面が見られた。


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