朝刊:2020/03/24

ドル高、ゴールド高で東商金は大暴騰。ダウは続落。オイルは上昇。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は5日続落し、前週末比50銭円安・ドル高の1ドル=111円25~35銭で取引を終えた。一時は111円59銭と約1カ月ぶりの円安・ドル高水準を付けた。米FRBが景気支援策第2弾を発表。15日の臨時会合で再開を決めた資産買い入れ(QE)について、国債を5000億ドル、政府支援機関(GSE)保証付きMBSを2000億ドルとしていた枠を外し、必要なだけ購入すると、事実上の無制限購入を発表。企業や地方政府への信用フロー供給のためのプログラムも発表した。これを受けて米株先物が大きく上昇するなどの動きを見せた。ドル需要のひっ迫感が後退するとの思惑もあり、ドル売りの動きも広がり、ドル円は110円台後半から110円割れまで値を落とす展開に。ユーロドルが1.06台後半から1.08を付けるなど、ドルは全面安の動きとなった。しかし、ドル円の動きはすぐに収まり、下げを打ち消す動き。米株が通常取引でマイナス圏でスタートし、その後も売りが優勢となったことなどがリスク警戒に。

NYダウ

米株式市場でダウ工業株30種平均は続落し、前日比582ドル安の1万8591ドルで終えた。終値の前日比は、ダウ工業株30種平均が582.05ドル安の1万8591.93ドル、ナスダック総合指数が18.85安の6860.67、S&P500が67.52安の2237.40。 NY株式市場が始まる前に米FRBが経済支援策第2弾を発表。15日に再開を発表した量的緩和について、少なくとも国債5000億ドル、MBS2000億ドルとしていた規模を、必要なだけと、事実上無制限に広げることを発表し、ダウ平均先物時間外取引が急騰するなどの動きが見られた。しかし、通常取引は結局大きく下げて始まった。ダウ平均は300ドル超の下げで始まり、その後の株安に一時900ドル超まで下げ幅を広げた。消費減退懸念を受けて カード会社、外食などが売られたほか、銀行株なども軟調に。しかし、下げ一服後は買戻しが入り、下げ幅は100ドルを割り込むなど、午前中にかなり値を戻す展開。

NY貴金属

ニューヨーク金、銀は大幅続伸。終値の前日比は、金が83.0~86.9ドル高、中心限月の6月限が84.6ドル高、銀が87.6~90.4セント高、中心限月の5月限が87.6セント高。金6月限は大幅続伸。時間外取引では、株安を受けて戻りを売られる場面も見られたが、押し目は買われて堅調となった。日中取引では、米連邦準備理事会(FRB)が無制限の量的緩和(QE)を行うと発表したことを受けて急伸した。銀5月限は金急伸につれ高となった。ニューヨーク金6月限は大幅続伸。時間外取引では1489.4~1514.0ドルのレンジで推移、前日比13.4ドル高の1501.5ドルとなった。6月限は、高寄りしたのち、株安を受けて戻りを売られたが、押し目は買われて堅調となった。FRBなど世界の中央銀行の相次ぎ緊急の金融緩和を導入している。流動性懸念がやや後退し、金市場に資金が戻った。低金利が長期化するとの思惑も、金利の付かない資産である金の先物の買い材料になった。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は上昇した。WTIで期近の5月物は前週末比0.73ドル高の1バレル23.36ドルで取引を終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比0.73~1.12ドル高。その他の限月は0.98~1.37ドル高。先週までの大暴落で売りが一巡し、買い戻しが優勢となった。感染が拡大する新型コロナウイルスを抑制するため、経済活動の自粛や制限によって本来の需要が破壊され深刻な景気後退が警戒されているが、節目の20ドルをすでに達成しており、一時的に売りが落ち着いている。米国がサウジアラビアに特使を派遣し、今月の石油輸出国機構(OPEC)加盟国と非加盟国の会合を機に始まった価格戦争に介入しようとしていることは支援要因。価格安定のパートナーだったロシアとサウジは追加の協調減産を巡って決別し、シェア拡大のためサウジは供給量を大幅に拡大する見通し。ブルイエット米エネルギー省長官は検討されているかなり多くの選択肢のなかに米国とサウジの石油同盟形成が含まれていることを明らかにした。先週末の米WSJでは、米エネルギー省の担当者がトランプ米政権に対してサウジをOPECから脱退させ、米国とサウジが価格安定に向けて協調するよう模索していると報道している。

シカゴコーン・大豆

コーンは概ね小反発したが、中心限月である期近5月限は小幅続落。前営業日比は0.75セント安~1.25セント高。期近5月限は前日比0.25セント安の343.50セント。 大豆は総じて大幅続伸。終値の前営業日比は2.75セント安~21.50セント 高。中心限月の5月限は前日比21.50セント高の884.00セント。 原油価格の低迷を受けたエタノール需要の減少観測が引き続き重石となった。FRBの量的緩和を無制限とする政策に対する反応も薄く、概ね345.00セントを上値抵抗にする足取りを展開。下値警戒から下げ渋ったものの、上昇に対する抵抗の強さも感じさせる動きとなった。


掲載内容は情報提供を目的としております。情報につきましては細心の注意を払っておりますが、正確さを保証するものではありません。また、取引における判断はお客様ご自身で行って下さい。