朝刊:2020/03/25

連日のゴールドは大幅続伸。ダウも2000ドル以上の大幅高。オイルも続伸。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は6営業日ぶりに小反発し、前日比10銭円高・ドル安の1ドル=111円15~25銭で取引を終えた。米連邦準備理事会(FRB)が23日に量的緩和の拡大を決め、ドル需給の逼迫観測が和らぎ、円買い・ドル売りがやや優勢になった。ロンドン市場昼頃からの上昇基調が継続。昨日のNY市場で111円台半ばを付けた後、東京市場で110円10銭台まで調整が進み、ロンドン市場に入っても振幅を交えながら110円30銭前後を付けたドル円。その後は一転してドル買い円売りが優勢に。米議会が2兆ドル規模の大きな景気対策法案を今日にも成立させるとの思惑がリスク選好の動きに。ダウ平均が過去最大の上げ幅を更新する大きな上昇となったことも、ドル高円安に寄与した。高値からはやや調整も、111円20銭前後までと下値しっかり感がかなり強い展開となっている。ユーロドルでもドル高が進行。株高の中でのドル高であり、これまでのリスク警戒が広がる中でのドル需要という展開ではない。景気対策法案期待での米株の上昇などに期待する動きが広がってきたという展開に。ユーロドルはロンドン市場での1.0880台から一時1.0750近辺に。ユーロ円が120円台半ばを付けるなど上昇しており、ユーロドルの支えに。ポンドドルは東京市場からロンドン市場にかけての上昇後、NY市場では高値圏での推移。一時1.1800をつける動きも。前日の1.14台半ばから大きな上昇を見せた。英国の外出禁止令を受けての景気後退懸念などが見られるが、英中銀が追加的なオペの実施を発表するなど、ポンドの流動性確保姿勢をしっかり示しており、英株の上昇なども見られる中で、ポンドの買いも強まった。

NYダウ

米株式相場は大幅に3営業日ぶりに反発した。ダウ工業株30種平均は前日比2112ドル98セント(11.4%)高の2万0704ドル91セントと2万ドル台を回復して終えた。終値の前日比は、ナスダック総合指数が557.18高の7417.86、S&P500が209.93高の2447.33。NY株式市場は寄り付きから大幅高でスタート。新型コロナウイルスの感染被害と全米各地での外出禁止や食品などの本質的なものを除いたビジネスの停止などを受けた米経済の鈍化見込みなどを受け、米議会が2兆ドルを超える大規模な景気対策案を協議しており、今日にも成立の見込みとの思惑が株高を誘った。共和党による景気対策案は昨日まで二日間、民主党の反対をうけて成立に至らなかったが、民主党はここに来て姿勢を変更。シューマー上院院内総務、ペロシ下院議長という上下両院の民主党トップが早期成立の見通しを示し、共和党上院の事実上トップであるマコネル共和党院内総務も同様の姿勢を示したことで、期待感が広がった。

NY貴金属

ニューヨーク金、銀は大幅続伸。終値の前日比は、金が80.9~93.8ドル高、中心限月の6月限が90.6ドル高、銀が94.4~1004セント高、中心限月の5月限が99.6セント高。金6月限は大幅続伸。時間外取引は、アジア時間から前日、米連邦準備理事会(FRB)が無制限の量的緩和(QE)を行うと発表したことを背景に続伸。欧州時間での取引が始まると、1600ドル台に乗せた。ドル高が一服したことや、アジア株に続き、欧州株の上昇で金市場でも手じまい売りが出にくくなるとの見方が強まり、一段高と なった。日中取引は序盤に今月9日以来の高値となる1693.5ドルまで上昇し、1700ドルに接近するまで値を飛ばした。中盤過ぎに利食い売りで上げ幅を縮小したが、1650ドル割れとなると買いが喚起された。1660ドル台まで再上昇し、90ドル以上の上げ幅を維持して引けた。18日に付けた直近の底値からの上昇幅は182.9ドル(12%)に達した。米連邦準備理事会(FRB)など世界の中央銀行は相次ぎ緊急の金融緩和を導入している。流動性低下への懸念がやや後退し、引き続き金市場には資金が流入した。前日、FRBが無制限量的緩和を発表したが、23日のSPDR保有金残高は大幅増、また23日のニューヨーク金の総取組高も大幅増となり、短期、中長期的な投資資金が金市場に再流入したことが裏付けられた。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は続伸した。WTIで期近の5月物は前日比0.65ドル高の1バレル24.01ドルで取引を終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比0.65~0.72ドル高。その他の限月は0.61~0.89ドル高。新型コロナウイルスによって世界的に経済活動が極端に萎縮しており、景気後退入りする見通しであることが引き続き石油市場を圧迫したが、経済危機に備えるためドルを現金で確保する極端なリスク回避が一巡し、金融市場全体の緊張感がやや後退したことから原油も上げた。協議が難航しているものの、米景気対策法案に対する期待感も買い戻しを誘った。米株式市場は大幅高で引けた。マークイットが発表した3月の米製造業購買部担当景気指数(PMI)速報値が49.2と市場予想ほど落ち込まず、3月の米リッチモンド連銀製造業景気指数が前回の-2から+2まで回復したことも支援要因。ただ、新型肺炎の感染拡大が続いており、製造業の停滞は避けられない見通し。3月の米サービス業PMIは39.1まで急低下し、製造業よりも鮮明に悪化している。3月のユーロ圏総合PMI速報値は31.4と、統計開始以来の最低水準となった。PMIが景気判断の分岐点である50を下回ることは景気後退入りを示唆する。

シカゴコーン・大豆

コーンは軒並み上昇。中心限月の期近5月限は反発。前営業日比は0.25~3.75セント高。期近5月限は前日比3.75セント高の347.25セント。大豆は総じて続伸。終値の前営業日比は21年11月限のみが0.25セント安で、それ以外は変わらず~5.25セント高。中心限月の5月限は前日比2.75セント高の886.75セント。これまでの下落で下値警戒感が強まっていたことに加え、欧州株式市場の堅調な足取りや、米議会では新型コロナウイルス対策として2兆ドル規模の景気対策案が成立間近との見方を受けた米株式市場の上昇を手掛かりにした買いが入った。ただ、原油価格の低迷に伴うエタノール需要の減少懸念が重石となり、一時は達成できた350セント台の値位置を維持することが出来ずに引けを迎えた。


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