朝刊:2020/03/30

ゴールドは小反落もダウは大幅下落。ドル円も大幅反落。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は大幅に続伸し、前日比1円60銭円高・ドル安の1ドル=107円95銭~108円05銭で取引を終えた。ドル円はロンドン市場で109円台を 回復する場面が見られたが、その後は頭の重い展開に。ユーロドルが反転したことなどをきっかけに、ドル売りが加速。米債利回りの低下なども加わってドル売りが強まり、ドル円は東京市場の安値を割り込み、108円の大台を割り込んでの推移に。ユーロドルも一気に上昇し、ロンドン市場での下げ分を解消してさらに上をトライ。NY朝の安値から200ポイント近く一気に上昇する格好に。米株の4営業日ぶりの大幅な下げがドル売りに。また、米国内での新型コロナウイルスの感染拡大が予想を超えて広がり、中国を抜いて感染者数世界最多になったことなどもドル売りにつながったとみられる。投資資金の質への逃避が見られ、米10年国債の利回りは0.67%台まで低下。こちらもドル売りにつながった。カナダ中銀は今月3度目となる緊急利下げを発表。政策金利は0.25%となった。量的緩和の実施方針も示すなど、積極的な緩和対応に。またカナダ政府も歩調を合わせて緊急経済対策を発表している。 原油安で厳しい状況にある石油関連産業への信用保証などの方針も示され、カナダ買いの動きに。ドルカナダは利下げ発表直後のカナダ売りに1.4154を付けたが、その後1.3922までと200ポイントを超える大幅なドル売りカナダ高に。

NYダウ

米株式市場でダウ工業株30種平均は4日ぶりに反落した。前日比915ドル39セント(4.1%)安の2万1636ドル78セントで終えた。新型コロナウイルスの感染拡大被害が意識される中で、週末を前に調整が広がった。終値の前日比は、ナスダック総合指数が295.16安の7502.38、S&P500が88.60安の2541.47。米国内での感染拡大が広がり、NY州だけで一日の新規感染者数が7377名も増える状況に。米国全体での感染者数は中国を上回り、世界最多となった。また、欧州でも感染被害が悪化しており、イタリアでは新規の死者数が969名とこれまでの過去最悪を更新した。こうした状況がリスク警戒の動きにつながり、欧州・米国の株安に。ロンドン市場で欧州株安からダウ平均先物時間外取引が大幅安となる中で、通常取引時間帯に入っても売りが強まった。

NY貴金属

ニューヨーク金は反落、銀は続落。終値の前日比は、金が26.2~5.9ドル安。中心限月の6月限が6.2ドル安、銀が14.2~7.5セント安、中心限月の5月限が14.2セント安。金6月限は小反落。時間外取引から売り先行。期近4月限が20ドル以上の下落となったことに歩調を合わせ、1630ドル台に軟化した。日中取引では、序盤から欧州株の下落で下値を切り上げた。米国株も下落して取引を開始すると前半の取引で押し目買いが喚起され、1650ドル台まで回復。終盤には米株安、ドル安に支援され、プラスサイドに浮上する場面があったが、期近4月限が買い玉の整理で大幅安状態から抜け出せないため、6月限も利食い売りが優勢となり、小安く引けた。実物資産の裏付けがある金先物にはリスク回避の買いが入った。外国為替市場でドルが対主要通貨で売られ、ドルの代替投資先とされる金の買いを誘った面もあった。 銀5月限は時間外取引から売り優勢。日中取引後も買い玉の整理が先行し、戻り鈍く推移した

NY原油

NYMEXで原油先物相場は続落した。WTIで期近の5月物は前日比1.09ドル安の1バレル21.51ドルで取引を終えた。終値の前営業日比は、期近2限月が1.09~0.56ドル安、その他の限月は0.14ドル安~0.77ドル高。中心限月の5月限は1.09ドル安の21.51ドル。2兆ドル規模の米景気対策法案が下院で可決されたものの、米国内の新型コロナウイルスの感染者が世界最多となったことなどが嫌気されて、再び金融市場でリスクオフの動きが強まり、米株が反落したこともあり、売り圧力が強まった。また、サウジアラビアがロシアと減産について協議するつもりはないことが報じられたことも売りを誘った。ただ、米国の稼働中の原油掘削装置(リグ)数が前週比で40基も急減していたことで、米国の時間帯の午後後半には安値から大きく切り返した。

シカゴコーン・大豆

コーンは反落。4.00~1.75セント安。期近5月限は前日比2.75セント安の346.00セント。大豆は期近2本のみ小幅高。他限月は軟調。終値の前営業日比は10.50セント安~1.25セント高。中心限月の5月限は前日比1.25セント高の881.50セント。大豆と同様に、米農務省(USDA)からデイリー報告で、大口の輸出成約が報告されたものの、米国内の新型コロナウイルスの感染者が世界最多となったことなどが嫌気されて、再び金融市場でリスクオフの動きが強まり、米株や原油が下落したこともあり、マイナスサイドに振れた。前日発表された国際穀物理事会(IGC)は20/21年度の世界のコーン生産高見通しが前年度を上回り、弱気な内容だったことも嫌気された。


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