朝刊:2020/04/01

ゴールドは大幅安。ダウも取引終盤大きく下げる。オイルは反発。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は4日続伸し、前日比25銭円高・ドル安の1ドル=107円50~60銭で取引を終えた。ただ、NY時間に入るとドル買いの動きは止まり、ロンドンフィキシングを通過すると、一気にドル売りが強まっている。ドル需要も一段落して来たのか、これまでのリスク回避のドル高の巻き返しが出ていることも予想される。ドル円は108.70円付近に上昇して始まったものの、107円台半ばまで下落。200日線を維持できずに失速した格好となり、107.70円付近に来ている21日線も一時下回った。トランプ大統領の2.2兆ドルの大規模景気対策や、FRBの無制限の緩和姿勢を始めとした各国政府や中央銀行の積極策が市場を落ち着かせており、金融市場ではドルひっ迫感がひとまず緩和している。期末を迎えて今度は、これらの政策が世界経済を本当に回復に導くのか、それに伴いドル需要が緩んで行くのか、今後の動向を見極めたいムードが、きょうは出ていたのかもしれない。ユーロドルは1.0930ドル近辺に下落して始まったものの、NY時間に入って買い戻しが膨らみ、1.10ドル台を回復している。ドルのひっ迫感が一服する一方で、今度はユーロ資金がストレスの兆候を見せ始めている模様。もし、緊張がドルと同程度に発展すれば、ユーロ高に反映される可能性がある。ただ、ECBもFRBに習い、各国中銀とのスワップ協定を通じて流動性を供給する可能性も高いことから、ドルのような事態にはならないとも見られているようだ。

NYダウ

米株式相場は反落。ダウ工業株30種平均は前日比410ドル32セント(1.8%)安の2万1917ドル16セントで終えた。月間では3492ドル安、1~3月期では6621ドル安となり、ともに過去最大の下げ幅となった。終値の前日比は、ダウ工業株30種平均が410.32ドル安の2万1917.16ドル、ナスダック総合指数が74.05安の7700.10、S&P500が42.06安の2584.59。序盤は売りが先行して始まったものの、動きが一巡すると買い戻しが活発に出てダウ平均はプラス圏に浮上する場面も見られた。きょうは期末にあたるが、1-3月期は新型ウイルス感染や原油急落で、株式市場は1938年以来最悪の下落となっている。 トランプ大統領による2.2兆ドル規模の前例のない大型景気対策やFRBの無制限の積極的な緩和姿勢が市場の雰囲気を保っている。一部からは第2四半期は35%のマイナス成長が見込まれるといった声も出ているが、上記の景気対策などにより、第3四半期にはプラス成長を回復するとの見方も出ているようだ。失業率についても、一時的に15%まで高まるものの、年末にかけ落ち着いて行くとしている。

NY貴金属

ニューヨーク金は大幅続落、銀は小反発。終値の前日比は、金が47.8~38.6ドル安、中心限月の6月限が46.6ドル安、銀が0.9~2.4セント高、中心限月の5月限が2.4セント高。金6月限は大幅続落。時間外取引では、ドル高を受けて軟調に推移すると、欧州時間にテクニカル要因の売りが出て急落した。日中取引ではドル高一服を受けて押し目を買われる場面も見られたが、株安を背景に戻りを売られた。ニューヨーク商品取引所(COMEX)で取引の中心である6月物は前日比46.6ドル安の1トロイオンス1596.6ドルで取引を終えた。金先物の価格は年初来ではまだ上昇しており、四半期末とあって持ち高調整の売りが出やすかった。 銀5月限は金急落につれ安となる場面も見られたが、ドル高一服を受けて押し目を買われた。ニューヨーク金6月限は大幅続落。時間外取引では1605.3~1645.6ドルのレンジで推移、前日比29.5ドル安の1613.7ドルとなった。6月限は、高寄りしたのち、ドル高を受けて戻りを売られると、欧州時間にテクニカル要因の売りが出て急落した。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は小幅に反発した。WTIで期近の5月物は前日比0.39ドル高の1バレル20.48ドルで取引を終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比0.39~0.42ドル高。その他の限月は0.03ドル安~0.81ドル高。エネルギー市場の安定に向けて米国とロシアが協議を開始することになったことで買い戻しが入ったものの、高値から押し戻されて引けた。前日の18年ぶりの安値圏からの戻りは限定的。新型肺炎の流行が続いていることから、世界経済は景気後退に入り、石油需要は一段と落ち込む見通し。米疾病対策センター(CDC)が発表した米国の感染者数は16万3539人まで拡大した。 シェア拡大を目指して、4月から主要な産油国が増産を開始することも圧迫要因。先月の会合で石油輸出国機構(OPEC)やOPEC加盟国を中心としたOPECプラスは事実上崩壊しており、今月から生産枠は存在しない。世界最大級の産油国であるサウジアラビアはロシアと仲違いした後、フル増産することを表明している。

シカゴコーン・大豆

コーンは期近の主要限月が続落。終値の前日比は2,25セント安~2.00セント高。期近5月限は前日比0.50セント安の340.75セント。大豆は期近は続伸。他限月は期中の21年9月から期先まで軟調。終値の前営業日比は2.00セント安~3.75セント高。中心限月の5月限は前日比3.75セント高の886.00セント。 米農務省(USDA)発表の3月1日時点の四半期在庫が事前予想を下回ったことが強気材料視されて買われる場面も見られたが、新型コロナウイルスの感染拡大が続いているにもかかわらず、20/21年度の作付意向が前年度、事前予測を上回ったことが弱材料となって売り優勢となった。ただ、期近5月限は333.50セントまで下落したが、340セント台を回復して終え、弱材料には織り込み感が強まっている。341.75セントで取引を開始した5月限は、作付意向と四半期在庫報告の発表を控えて様子見ムードが強まるなか、アジアの時間帯は341.50~342.50セントのレンジ内での高下にとどまった。


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