朝刊:2020/04/03

ゴールドは急反発。ダウも大幅反発。オイルも大幅高で全体的に市場はしっかり。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は反落した。前日比75銭円安・ドル高の1ドル=107円85~95銭で取引を終えた。米原油先物相場の急騰を受けて米株式相場も反発し、市場参加者のリスク回避姿勢がやや後退した。トランプ大統領のツイッターで、サウジとロシアの減産が期待されるとツイートしたことで、原油が急伸し、米株も買い戻しが加速したことから、市場はリスク回避の雰囲気を一服させている。ドル買いのほか、円安の動きもドル円をフォ ローしている模様。新型ウイルス感染もさることながら、サウジとロシアの対立激化による、原油急落も市場の急落を誘発していた。新型ウイルス感染拡大は依然として鎮静化の気配を見せていないが、原油安が解消すれば、相場回復に向けて大きなフォローとなる。ドル円は21日線が107.65円付近に来ているが、その水準を上回って来てい る。さすがに108円台の上値抵抗は強いようだが、目先は21日線を維持できるか注目される。ユーロドルは下値模索の動き。前日に強いサポートとなっていた1.09ドルちょうどの水準をブレイクし、一時1.08台前半まで下げ幅を拡大した。ユーロに関してはネガティブな見方が少なくない。ECBの量的緩和(QE)強化のほか、財政出動で域内がまとまらず、イタリアやフランスといった南欧は財政規律の緩和を要請しているものの、ドイツやオランダといった北欧の国が難色を示しており、共通点を見出す障害となっているようだ。

NYダウ

米株式市場でダウ工業株30種平均は3日ぶりに反発した。前日比469ドル93セント(2.2%)高の2万1413ドル44セントで終えた。トランプ米大統領が主要産油国の減産を示唆して米原油先物相場が急上昇し、投資家心理が改善した。終値の前日比は、ナスダック総合指数が126.73高の7487.31、S&P500が56.40高の2526.90。きょうの市場は原油の減産期待が高まった。朝方発表になった米新規失業保険申請件数が664.8万件と予想を大きく上回り過去最高となった。市場も大幅な悪化は事前に想定していたものの、あまりに数字が大きかったことから、株式市場もさすがにネガティブな反応を示したようだ。寄り付きから売りが先行し、ダウ平均は200ドル超下げて始まったものの、下値での買い気配も出始めているのか、すぐに買い戻しが入り、ダウ平均は前日付近での売買交錯となっていた。そのような中、今度はトランプ大統領がツイッターで、サウジとロシアが協議し、減産が期待されるとツイートしたことで原油相場が急伸し、株式市場もエネルギー株中心に買い戻しが強まった。ダウ平均は一時534ドル高まで上昇したが、ロシアのペスコフ報道官が「プーチン大統領がサルマン皇太子と協議した事実はない」と述べたことから、戻り売りも出て伸び悩んだ格好。一時マイナスに転じている。

NY貴金属

ニューヨーク金、銀は急反発。終値の前日比は、金が45.1~47.5ドル高、中心限月の6月限が46.3ドル高、銀が66.0~69.9セント高、中心限月の5月限が67.0セント高。金6月限は急反発。時間外取引では、景気の先行き懸念から戻りを売られて軟調となったが、ユーロ高を受けて下げ一服となった。日中取引では、米新規失業保険申請件数の急増を受けて急伸した。朝方発表の週間の米新規失業保険申請件数が前週の2倍に急増し、過去最多となった。米景気懸念が強まり、リスク回避時に買われやすい金先物に資金が向かった。銀5月限は金急伸につれ高となった。ニューヨーク金6月限は急反発。時間外取引では1595.2~1613.3ドルのレンジで推移、前日比16.2ドル高の1607.6ドルとなった。6月限は、高寄りしたのち、景気の先行き懸念から戻りを売られて軟調となったが、ユーロ高を受けて下げ一服となった。立会時間は、米新規失業保険申請件数の急増を受けて一段高となった。時間外取引の高値を突破すると、テクニカル要因の買いが入って急伸し、1645.6ドルまで上昇した。

NY原油

NYMEXで原油先物相場が急反発した。WTIで期近の5月物は前日比5.01ドル(24.7%)高の1バレル25.32ドルで終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比4.31~5.01ドル高。その他の限月は0.27ドル安~3.50ドル高。サウジアラビアとロシアを仲介したトランプ米大統領が、両国が最大で日量1500万バレルの減産を実施する可能性があると述べた。中国発の新型コロナウイルスが世界の石油需要を大幅に減少させているが、サウジとロシアは先月の産油国会合で追加減産の是非を巡って決別した。ロシアの拒絶で怒り心頭のサウジは原油の大安売りを開始し、先月の暴落を誘導した経緯がある。新型肺炎の蔓延で日量3000万バレル規模の石油需要が失われるとの見通しもある。コロナショック以前の世界全体の石油需要は日量1億バレル規模。サウジ国営通信によると、サウジは石油輸出国機構(OPEC)加盟国を中心としたOPECプラスによる緊急会合の開催を要請した。ロシアが承諾するなら仲違いしたサウジとロシアが協議を再開することになる。ロシアのノバク・エネルギー相は供給過多のなかで増産する計画はなく、OPEC加盟国やその他の産油国と価格を安定させるために協調する用意があると述べた。

シカゴコーン・大豆

コーンは期近の主要限月が続落。終値の前日比は1.25セント安~2.50セント高。期近5月限は前日比1.25セント安の333.50セント。期近7月限以降の多くの限月が一代安値を更新。大豆は期近の主要限月が続落。終値の前日比は4.00セント安~4.50セント高。中心限月の5月限は前日比4.00セント安の858.75セント。原油市場の堅調な足取りや米農務省(USDA)発表の週間純輸出成約高が前週より減少したが、100万トン台を維持したことが強気材料視されて上昇し、前日の高値を上抜く場面も見られた。だが新型コロナウイルスの感染拡大が続くなか、世界景気後退とコーン需要の減退懸念を手掛かりにした売りが広がったことで値を落とし、この日の安値圏で引けを迎えた。


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