朝刊:2020/04/06

オイルは大幅続伸。ダウは反落。ゴールドは続伸。週末の米雇用統計の数字は悪化。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は続落し、前日比60銭円安・ドル高の1ドル=108円45~55銭で取引を終えた。原油高などを手がかりに円が売られた東京市場の流れを引き継いだ。前日はリスク回避の雰囲気が一服していたが、為替市場はドル買いの動きを見せていた。NY州では感染者数が10万人を超えるなど、感染拡大が依然として鎮静化しない中、米株式市場でダウ平均が500ドル超下落するなど、リスク回避の雰囲気が強まっている。ドル資金のひっ迫感は落ち着いているものの、リスク回避でも、そうでなくても為替市場はドル買いが根強いようだ。きょうは米雇用統計が発表になっていたが、非農業部門雇用者数(NFP)は70.1万人減と予想以上の大幅な減少となった。失業率も4.4%に悪化。ウイルス感染拡大が既に影響を及ぼし始めていることが示されたが、まだ始まったばかりとの見方が大勢。米雇用統計は前月の12日を含む週に企業、家計双方にアンケート調査を実施し、データを解析する。そのため、今回のデータは3月中旬までの調査ということもあり、その先はさらに悪化が確実視される状況。ただ、市場は、既に織り込でいるのか、弱い指標自体には、いまのところ冷静な反応を示している印象だ。

NYダウ

米株式相場は反落した。ダウ工業株30種平均は前日比360ドル91セント(1.7%)安の2万1052ドル53セントで終えた。新型コロナウイルスの感染拡大に弱まる気配がないうえ、3月の米雇用統計で雇用者数が9年半ぶりに減少した。前日比は、ナスダック総合指数が114.23安の7373.08、S&P500が38.25安の2488.65。NY州では感染者数が10万人を超えるなど、感染拡大が依然として鎮静化しない中、株式市場には米経済の先行き懸念が根強くあるようだ。ダウ平均は一時550ドル安まで下落。きょうは米雇用統計が発表になっていたが、非農業部門雇用者数(NFP)は70.1万人減と予想以上の大幅な減少となった。失業率も4.4%に悪化。ウイルス感染拡大が既に影響を及ぼし始めていることが示されたが、まだ始まったばかりとの見方が大勢。米雇用統計は前月の12日を含む週に企業、家計双方にアンケート調査を実施し、データを解析する。そのため、今回のデータは3月中旬までの調査ということもあり、その先はさらに悪化が確実視される状況。ただ、市場は、既に織り込でいるのか、弱い指標自体には、いまのところ冷静な反応を示している印象だ。IT・ハイテクや銀行、産業などほぼ全面安。エネルギー株もきょうは下落している。プーチン大統領が世界で日量1000万バレルの減産は可能との発言が伝わり、原油相場も続伸していたが、反応薄となっている。また、銀行株はFRBが大手銀の配当停止を命じないのではとの報道も流れていたが、こちらも反応は出ていない。

NY貴金属

ニューヨーク金は続伸、銀は反落。終値の前日比は、金が6.9~8.0ドル高、中心限月の6月限が8.0ドル高、銀が17.9~16.0セント安、中心限月の5月限が16.0セント安。 金6月限は続伸。新型コロナウイルスによる需要喪失で、世界経済は景気後退に向かっており、安全資産の金は堅調だった。米疾病対策センター(CDC)によると、米国の感染者数は23万9279人まで拡大した。 新型肺炎で経済から本来の需要が失われているなか、3月の米雇用統計で非農業部門雇用者数(NFP)は前月比70万1000人減と大幅に減少。4月以降はさらに減少すると見通されていることが金の支援要因。米失業率は前回は3.5%から4.4%まで上昇している。米株式市場は下落して引けた。 米雇用統計で雇用者数が9年半ぶりに減少した。米景気懸念が改めて意識され、相対的に安全資産とされる金の先物は買いが優勢だった。 ただ、現金でドルを確保しようとする極端に逃避的な動きは一巡しているが、ドルが堅調に推移し金の上値を抑えた。ドルインデックスは続伸。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は大幅続伸した。WTIで期近の5月物は前日比3.02ドル(11.9%)高の1バレル28.34ドルで取引を終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比2.85~3.02ドル高。その他の限月は1.02ドル安~2.41ドル高。石油輸出国機構(OPEC)加盟国を中心としたOPECプラスが来週月曜日に緊急のオンライン会合を行い、大規模な減産を協議することになった。日量1000万バレル程度の協調減産が協議される見通し。トランプ米大統領の仲介もあって、反目していたサウジアラビアとロシアが再び減産を協議することになった。新型肺炎の世界的な流行が止まらず、石油需要が日量3000万バレルも減少するとの見通しもあり、主要な産油国は叩き売りによるシェア拡大競争を止め、価格安定に取り組む。先月まで減産に否定的だったロシアは協調する意向で、プーチン露大統領は米国とも協力する用意があると述べた。サウジも米国などが協力することを条件に減産に応じるとしている。異例の大規模減産の行方は米国の判断次第となっている。テキサス鉄道委員会のシットン委員長はロシアやサウジとの協力は一度限りとし、長期的な合意ではないと述べた。4日午後にトランプ米大統領は米石油企業の幹部と会合を行う予定となっている。

シカゴコーン・大豆

コーンは期近の主要限月が続落。終値の前日比は2.75セント安~1.00セント高。期近5月限は前日比2.75セント安の330.75セント。大豆は期近の主要限月が続落。終値の前日比は4.50~1.00セント安。中心限月の5月限は前日比4.50セント安の854.25セント。3月の米雇用統計で非農業部門雇用者数が70.1万人の大幅減となったことを受 け、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う景気後退とこれに伴う需要減少懸念が弱材料となった。5月限は一代の安値を更新したが、その後、買い戻されて終値ベースでは330セント台を維持した。


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