朝刊:2020/04/07

ゴールド、ダウともに大幅高で引ける一方でオイルは反落。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は3日続落し、前週末比75銭円安・ドル高の1ドル=109円20~30銭で取引を終えた。欧米で新型コロナウイルスの感染拡大に鈍化の兆しが出ているとの見方が広がった。新型ウイルス感染関連のリスク回避の雰囲気が一服しており、米株式市場でダウ平均が一時1700ドル超の上げ幅となる中、ドル円は買いが優勢となった。200日線を上放れる展開を見せており、109円付近に来ている100日線も上回る動きを見せている。新型ウイルス感染による全米死者数のうち約半数を占めるNY州のクオモ知事が日曜日の会見で「1日の死者数が初めて前日よりも減り、新たな入院患者も前日と比べて半減した」と述べたことで、ピークアウトへの期待感を市場では高めているようだ。米当局者は、「最も厳しい1週間になる」と述べるとともに、トランプ大統領も「トンネルの先に光が見えている」と語っていた。ただ、外出制限の解除はいまだ見通しが見えず、経済への影響が懸念される中で、ドル円は底堅く推移を見せてはいるものの、上値に慎重な面も見られている。明日、安倍首相は東京など7都府県を対象に1ヵ月程度の緊急事態宣言を発令する意向。一部からは円高の反応も警戒されていたが、いまのところは、その動きは見られていない。また、事業規模108兆円の緊急経済対策の報道も伝わっていたが、いまのところ市場の反応はない。

NYダウ

米株式相場は急反発した。ダウ工業株30種平均は前週末比1627ドル46セント(7.7%)高の2万2679ドル99セントで終えた。3月11日以来、ほぼ1カ月ぶりの水準に戻した。終値の前日比は、ナスダック総合指数が540.16高の7913.24、S&P500が175.03高の2663.68。新型ウイルス感染への懸念が一服しており、買い戻しが強まっている。新型ウイルス感染による全米死者数のうち約半数を占めるNY州のクオモ知事が日曜日の会見で「1日の死者数が初めて前日よりも減り、新たな入院患者も前日と比べて半減した」と述べたことで、ピークアウトへの期待感を市場は高めたようだ。米当局者は、「最も厳しい1週間になる」と述べるとともに、トランプ大統領も「トンネルの先に光が見えてい る」と語っていた。全面高の中、ダウ平均は寄り付きから大幅高で始まり、上げ幅は一時1700ドルを超えた。米国債利回りも上昇しており、銀行株が上昇したほか、ボーイングを始めとした産業株も上昇。航空や旅行レジャー関連株も買い戻しを強めた。

NY貴金属

ニューヨーク金は大幅続伸、銀は急反発。終値の前日比は、金が43.3~48.2ドル高、中心限月の6月限が48.2ドル高、銀が65.1~68.5セント高、中心限月の5月限が67.5セント高。金6月限は大幅続伸。時間外取引では、ユーロ高を受けて堅調となった。買い一巡後は上げ一服となったが、欧州時間に入ると、押し目を買われて一段高となった。日中取引では、新型コロナウイルスの感染拡大の鈍化の兆しが見られ、株価が急伸するなか、金も一段高となり、一代高値1715.8ドルを付けた。銀5月限は金急伸や株高を受けて3月13日以来の高値1540.5セントを付けた。後の時間外取引で一時1715.8ドルと、中心限月として2012年12月以来ほぼ7年4カ月ぶりの高値をつけた。世界的に金融緩和が改めて意識され、金市場に資金流入が当面は続くとの見方から買いが入った。 ニューヨーク金6月限は大幅続伸。時間外取引では1638.2~1675.0ドルのレンジで推移、前日比25.8ドル高の1671.5ドルとなった。6月限は、高寄りしたのち、ユーロ高を受けて堅調となった。買い一巡後は上げ一服となったが、欧州時間に入ると、押し目を買われて一段高となった。

NY原油

NYMEXで原油先物相場が3営業日ぶりに急反落した。WTIの期近5月物は前週末比2.26ドル(8.0%)安の1バレル26.08ドルで終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比2.26~0.92ドル安。その他の限月は0.29ドル安~1.95ドル高。新型コロナウイルスの蔓延による石油需要の急減や、世界中の備蓄施設が満たされることを回避するため、サウジとロシアが中心となった石油輸出国機構(OPEC)プラスは協調減産を再び協議することになったが、オンライン会合が当初の6日から9日に延期されたことが売りを誘った。原油価格の暴落を巡ってサウジとロシアが口論を続けており、事前調整の遅れが危惧されているが、ロシア側は会合の延期については技術的な問題が背景であると指摘し た。プーチン露大統領は減産の基準として1-3月期の生産量を提案している。サウジは従来のような多大な負担を負うことを拒否しているほか、米国などOPECプラスに参加していない産油国の減産も協調するうえでの前提であるとしている。トランプ米大統領によると、減産規模は最大で日量1500万バレルと、前例のない協調減産となる可能性がある。

シカゴコーン・大豆

コーンは下落。終値の前日比は3.25~1・25セント安。期近5月限は前日比3.00セント安の327.75セント。期先の一部限月を除く全限月が一代安値を更新。大豆は軒並み反発。終値の前日比は1.25~4.75セント高。中心限月の5月限は前日比1.25セント高の855.50セント。原油価格が軟調に推移するなか、エタノール生産用としての需要が減少するとの見方が浮上したうえ、米国の今年度の作付が前年度を上回る見通しとなっていることが弱材料視された。5月限は一代の安値を更新した後に買い戻されたが、終値ベースで330セント台を回復できないまま安値圏で引けを迎えた。期近5月限は329.75セントで取引を開始した後に買いの手が広がり、アジアの時間帯の後半に331.75セントの高値を付けたが、その後は欧州の時間帯終盤までじりじりと値位置を切り下げた。原油価格の下落により代替エネルギー需要が減少するとの見方が弱材料となった。


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