朝刊:2020/04/08

緊急事態宣言でるも市場は事態を冷静に受け止める。ダウは小反落、ゴールドは反落、オイルは大幅反落。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は4営業日ぶりに反発し、前日比50銭円高・ドル安の1ドル=108円70~80銭で取引を終えた。足元で続いていたリスク回避目的のドル買いに一服感が出た。原油相場と米株が伸び悩む動きが見られており。ドル円も追随しているようだ。新型ウイルス感染拡大が、米国の主要都市で鈍化の兆候を見せ始めており、きのうに引き続き、ピークアウトへの期待感を市場は高めている。ただ、感染拡大自体はなお続いており、死亡者数も増加している。米当局者は、今週が最も厳しい1週間になると述べているが、外出制限の解除はいまだ見通しが見えていない。経済への影響が懸念される中で、ドル円は底堅い推移は見せているものの、上値には慎重な面も見られているものと見られる。ドル円は先月から今月1日までの下げの半値戻しの水準で、一旦上値を止められている。ただ、下押す動きもなく、108.35円来ている200日線は下値抵抗となっているようだ。現在は100日線付近での推移となっているが、次のアクション待ちと いったところのようだ。

NYダウ

米株式市場でダウ工業株30種平均は小幅に反落した。前日比26ドル13セント(0.1%)安の2万2653ドル86セントで終えた。朝方は景気敏感株を中心に買いが先行し、937ドル高まで上げる場面があった。一時937ドル高まで上昇していたが、終盤に入って失速している。終値の前日比は、ダウ工業株30種平均が26.13ドル安の2万2653.86ドル、ナスダック総合指数が25.98安の7887.26、S&P500が4.27安の2659.41。新型ウイルス感染拡大のピークアウトへの期待感から寄り付きは買い先行で始まった。NY州のクオモ知事がきょうの会見で、新型ウイルスによる新たな死亡者数は731人と1日当たりで過去最多になったことを明らかにした。新規の死亡者数は減少傾向も出ていたが、なお、増加していることが示された格好。ただ、市場の受け止めは冷静で、再び買い戻しの動きが見られていたが、原油相場に急速に売りが強まったことで、米株も追随した動きが見られている。市場では楽観的と慎重が混在している。第2四半期は深刻な景気後退が見られるものの、一時的な動きに留まるとの楽観的な見方の一方、現在の上昇はあくまでベア・マーケットラリーであり、再び底値を試しに行くとの見方も根強い。いずれにしろ、まずは感染拡大の鎮静化待ちといったところ。

NY貴金属

ニューヨーク金は反落、銀は続伸。終値の前日比は、金が12.2~9.4ドル安、中心限月の6月限が10.2ドル安、銀が31.1~35.2セント高、中心限月の5月限が31.1セント高。金は中心限月の期近6月限を含め、期近の7本が一代高値を更新した。金6月限は反落。時間外取引では、アジア時間の序盤の取引で1742.6ドルまで暴騰し、一代高値を更新、アジア時間の中盤から後半の取引で1700ドル割れまで上げ幅を削る展開となった。欧州時間では利食い売りを吸収し、小高く推移し、1700ドル台を回復。日中取引では、ドル堅調から利食い売りで小安くなった。中盤からは米株が続伸し、リスク容認ムードとなったが、利食い売りの動きが強く、下げ幅を拡大し、2ケタ安で引けた。米10年債利回りが0.7%台に上昇したことも嫌気された。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は大幅続落した。WTIで期近の5月物は前日比2.45ドル(9.4%)安の1バレル23.63ドルで取引を終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比2.45~1.29ドル安。その他の限月は0.20ドル安~1.73ドル高。新型コロナウイルスの蔓延による需要の喪失で過剰在庫が急速に積み上がっていることや、石油輸出国機構(OPEC)加盟国を中心とした産油国が再び協調減産の実現を目指しているものの、大幅に生産量を調整できるのか疑問視されている。サウジアラビアがOPECプラスの会合を要請し、ロシアも参加することになったが、最終的な減産幅は米国やカナダ、ブラジルなどOPECプラス以外の産油国次第となる見通し。世界最大の産油国である米国が正式に協力するのか不明。また、露RIAノボースチによると、OPECプラスの舵取り役であるサウジとロシアの意見は集約されておらず、全ては9日のオンライン会合で決まるとの報道がある。米エネルギー情報局(EIA)によると、2020年の米原油生産量は日量47万バレル減、石油需要は日量130万バレル規模の減少となる見通し。トランプ米大統領によると、米国の生産量はすでに減少し始めているという。

シカゴコーン・大豆

コーンは軒並み反発。終値の前日比は2.25~3.75セント高。期近5月限は前日比3.75セント高の331.50セント。 大豆は期近の中心限月が小幅反落。終値の前日比は0.75セント安~5.25セント高。中心限月の5月限は前日比0.75セント安の854.75セント。欧州や米国での新型コロナウイルスの感染がピークアウトするのではないかとの期待感が強まったことや、アジアに続いて欧米株式市場が堅調に推移したことが買いを支援した。また、米農務省(USDA)の需給報告発表を控えるなか、買い戻す動きが見られたことも価格を引き上げる一因となり、5月限は終値ベースでも330セント台を維持して終えている。328セントで取引を開始した5月限は、アジアから欧州の時間帯序盤にかけては330セントを上値抵抗にする足取りを演じていたが、欧州の時間帯中盤を迎える頃に地合いを引き締めて値位置を切り上げた。


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