朝刊:2020/04/10

ダウは続伸。ゴールドは大幅続伸で押し目は丁寧に買われる。オイルは期近は反落。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は反発し、前日比40銭円高・ドル安の1ドル=108円40~50銭で取引を終えた。9日に米連邦準備理事会(FRB)が企業向けなどの新たな資金供給策を発表し、ドル需給の逼迫を受けたドル買いが弱まるとの見方につながった。ロンドン時間までは底堅い動きが続いていたが、109円が強い上値抵抗となっていた中、NY時間に入って見切り売りが出ている模様。ただ、きょうの市場はリスク回避の雰囲気はなく、米株式市場も底堅く推移する中、円高の動きは見られていない。ドル売りがドル円を圧迫した模様。FRBがきょう、新型ウイルス感染に対応した支援策として、新たに最大2.3兆ドルを供給する一連の措置を発表した。小規模企業や州・地方政府の支援プログラムも開始する。ドル需要ひっ迫への懸念がさらに後退するとの見方から、為替市場はドル売りの反応を見せているようだ。

NYダウ

米株式市場でダウ工業株30種平均は続伸した。前日比285ドル80セント(1.2%)高の2万3719ドル37セントで終えた。前日比は、ナスダック総合指数が62.67高の8153.57、S&P500が39.84高の2789.82。感染拡大への懸念は根強いものの、きょうも株式市場は冷静だ。FRBがきょう、新型ウイルス感染に対応した支援策として、新たに最大2.3兆ドルを供給する一連の措置を発表したことが好感されている。小規模企業や州・地方政府の支援プログラムも開始する。パウエルFRB議長はビデオ会見で、「FRBの行動後に市場の状況は改善。ウイルス感染が一度過ぎれば、早期回復が期待される」などと強気な見通しを示していた。ただ、3月下旬以降の戻りに警戒も出ており、ベアマーケットラリーだとの指摘は根強くある。上値では戻り売りも出ている模様で、伸び悩む場面も見られた。銀行株が上げを先導。パウエルFRB議長の会見で、「現時点では銀行は配当を停止する必要はない」と述べたことに敏感に反応している模様。

NY貴金属

ニューヨーク金は大幅続伸、銀は反発。終値の前日比は、金が68.3~70.8ドル高、中心限月の6月限が68.5ドル高、銀が84.8~97.4セント高、中心限月の5月限が84.8セント高。金6月限は大幅続伸。時間外取引では、押し目を買われて堅調となった。日中取引では高水準の米新規失業保険申請件数や米連邦準備理事会(FRB)の資金供給を受けて急伸し、一代高値1754.5ドルを付けた。新型コロナの影響を和らげるための新たな資金供給策を発表した。世界各国の中央銀行の緩和的な金融政策を背景に、金市場に資金が流入するとの見方も買いを誘った。 銀5月限は金急伸やドル安を受けて堅調となり、3月12日以来の高値1609.0セントを付けた。ニューヨーク金6月限は大幅続伸。時間外取引では1676.5~1710.0ドルのレンジで推移、前日比22.4ドル高の1706.7ドルとなった。6月限は、安寄りしたのち、押し目を買われて堅調となった。欧州時間に入ると、1700ドル台を回復して上値を伸ばした。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は反落した。WTIで、期近の5月物は前日比2.33ドル(9.3%)安の1バレル22.76ドルで取引を終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比2.33~1.35ドル安。その他の限月は0.92ドル安~0.21ドル高。石油輸出国機構(OPEC)加盟国を中心としたOPECプラスが日量1000万バレルの過去最大規模の減産で暫定合意したものの、新型肺炎による需要の減少幅のほうが大きく、供給過剰の解消に向けて不十分であることが相場を圧迫した。新型肺炎によって需要は日量3000万バレル落ち込むとの見通しがある。イランのザンギャネ石油相によると、OPECプラスは5~6月にかけて日量1000万バレルの減産を行い、7月から年末までは日量800万バレルまで規模を縮小するという。2021年以降の減産幅は600万バレルのもよう。匿名のOPEC関係筋によると、OPECの盟主であるサウジアラビアは2022年以降も減産を続ける用意があると述べた。

シカゴコーン・大豆

コーンは総じて反発。終値の前日比は1.25セント~4.00セント高。期近5月限は前日比1.75セント高の331.75セント。 大豆は総じて堅調、期近の中心限月のみ小幅続落。終値の前日比は5.75セント~9.25セント高。中心限月の5月限は前日比9.00セント高の863.50セント。米農務省(USDA)発表の週間純輸出成約高の強気な内容が買いを支援した。この日発表された週間純輸出成約高は200万トン台半ばに達する強気な内容だった。一方で月例需給報告ではエタノール生産用需要、および輸出用需要の減少観測が示されたが、新型コロナウイルスの感染拡大による需要の下方修正は事前に予測されていたため、すぐに織り込まれ、サプライズとなった強気な輸出を手掛かりにした買いに支えられるなか高値に近い水準で取引を終えている。ただ、期近5月限の取引レンジは前日の取引レンジ内にとどまった。

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