朝刊:2020/04/14

ダウは休日明けは大暴落。ゴールドはしっかり。オイルは続落。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は反発し、前週末比70銭円高・ドル安の1ドル=107円75~85銭で取引を終えた。200日線が108.35円付近に来ているが、その水準から下放れる展開が見られている。先週は米株式市場が歴史的な戻りを見せるなど、リスク回避の雰囲気が一服していたものの、感染拡大がなかなか収束の兆しを見せない中、週明けのきょうは再びリスク回避の雰囲気が市場全体に強まった。ドル円は株にらみの展開が見られており、米株式市場でダウ平均が一時600ドル超下落する中、円高の動きがドル円を圧迫したようだ。FRBやトランプ政権の異例の積極策が奏功し、市場には早期回復の楽観的期待感が出る一方で、足元はトンネルの出口がなお見えないことから、慎重な動きも見られる。目先は4月始めにサポートされた107円ちょうどの水準が下値サポートとして意識。きょうのユーロドルは売り優勢となっており、再び21日線付近まで値を落としている。リスク回避のドル買いの動きも見られ、ユーロドルは戻り売りに押される展開。きょうの下げで強い上値抵抗となっていた1.10ドルは達成できずに失速している格好。

NYダウ

米株式相場は3営業日ぶりに反落した。ダウ工業株30種平均は前週末比328ドル60セント(1.4%)安の2万3390ドル77セントで終えた。今週本格化する米主要企業の2020年1~3月期決算発表を控え、新型コロナウイルスの感染拡大による業績悪化を警戒した売りが出た。一時600ドル超下落する場面も見られた。終値の前日比は、ダウ工業株30種平均が328.60ドル安の2万3390.77ドル、ナスダック総合指数が38.85高の8192.43、S&P500が28.19安の2761.63。先週はOPECプラスの歴史的な減産合意もあり、ダウ平均が週間で12.7%上昇するなど過去7番目の好パフォーマンスを見せていた。市場の一部からは3月23日の安値で底を付けたとの楽観的なムードも流れる一方で、新型ウイルス感染はなお拡大が続いており、経済への影響が期待以上に長引く可能性も警戒されることから、慎重姿勢も根強い。今週の大手銀を皮切りに1-3月期の決算発表が始まる。今回の決算を市場がどの程度参照するかは、かなり未知数。そのうえ、各企業が4-6月期や通期見通しを出せるかどうかも同じく未知数だ。S&P500採用銘柄ベースでは、1月の6.3の増益予想から9%の減益見通しに下方修正されている。

NY貴金属

ニューヨーク金は続伸、銀は反落。終値の前日比は、金が8.6~9.9ドル高、中心限月の6月限が8.6ドル高、銀が52.2~50.0セント安、中心限月の5月限が51.6セント安。金6月限は続伸。時間外取引では、原油の戻りが売られ、利食い売りなどが出て軟調となったが、米連邦準備理事会(FRB)の追加策に対する見方から押し目は買われ た。日中取引では、押し目買いが入って一代高値を更新すると、テクニカル要因の買いを巻き込んで上値を伸ばし、1772.8ドルまで上昇した。米株式相場が下落し、リスク回避の際に買われやすい金先物の買いにつながった。銀5月限は株安などを受けて戻りを売られたが、金堅調を受けて下げ一服となった。ニューヨーク金6月限は続伸。時間外取引では1724.2~1747.7ドルのレンジで推移、前日比6.5ドル安の1746.3ドルとなった。6月限は、安寄りしたのち、押し目を買われたが、原油の戻りが売られたことから、利食い売りなどが出て上げ一服となった。ただ米連邦準備理事会(FRB)の追加策に対する見方から押し目は買われた。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は続落した。WTIで期近の5月物は前営業日の9日と比べ0.35ドル安の1バレル22.41ドルで取引を終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比0.35ドル安~0.44ドル高。その他の限月は0.45~1.59ル高。新型コロナウイルスの流行による石油需要の減少が引き続き重しとなった。各国で蔓延は収まっていない。日量3000万バレルもの需要が失われるとみられている。コロナショック前の石油需要は日量1億バレル程度。石油輸出国機構(OPEC)加盟国とロシアなどの非加盟国は日量970万バレルの過去最大規模の減産を行うことで合意し、OPECプラス以外の国の協力もあって実質的な減産規模は日量2000万バレル程度になるとの指摘はあるが、需要の落ち込みはきつく、目先は供給過剰が続くとみられている。米エネルギー情報局(EIA)が発表した掘削生産性報告(DPR)で、主要7地域のシェールオイル生産量が昨年11月でピークアウトし、減少に向かっていることが示されたことは支援要因。5月は日量852万6000バレルまで減少し、6ヶ月連続の減少となる見通し。

シカゴコーン・大豆

コーンは総じて小反落。終値の前日比は2.50セント安~変わらず。期近5月限は前日比0.25セント安の331.50セント。 大豆は軟調、終値の前日比は9.25~2.50セント安。中心限月の5月限は前日比9.25セント安の854.25セント前週のエタノール生産報告においてエタノール減産にもかかわらず在庫が大幅に増加したことが確認されたうえ、米農務省(USDA)発表の月例需給報告でもエタノール生産用需要予測が下方修正された後で、原油市場が軟調な足取りとなったことで、エタノール需要減退懸念が強まり、売り優勢で運ばれた。米株式市場の軟調な足取りも弱材料となった。期近5月限は332.25セントで取引を開始した直後に334.00セントの高値を付けた。その後は緩やかに軟化しながらも330セント割れに対する抵抗を見せる底意の強い足取りとなったが、シカゴの時間を迎えると一気に地合いが軟化。


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