朝刊:2020/04/15

ゴールドは続伸。ドル/円は下落。ダウは大幅反発で一か月ぶりの高値を演出。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は続伸し、前日比60銭円高・ドル安の1ドル=107円15~25銭で取引を終えた。NY州のクオモ知事やトランプ大統領の発言で、ウイルス感染への懸念が緩んでおり、市場のリスク許容度も改善しているようだ。NY州のウイルス感染の死者は1万人を超えているが、感染拡大は横ばい状態になったとの見方から、同州を含む東部6州の知事は封鎖解除の検討を始めている。トランプ大統領も、感染者の増加ペースが緩やかになりつつあるとし、米国内での経済活動再開に向けた指針を近く策定することを明らかにし た。このような中、為替市場はドル売りの反応が見られている。これまで新型ウイルス感染によるドル需要ひっ迫への警戒からドルは買いが強まっていたが、警戒が緩んでいることや、FRBが無制限の緩和や流動性供給を強化する中、ドルの需給は鎮静化に向かうとの期待が出ている模様。ドル円は先週以降、戻り売りが優勢となっており、前日は200日線をブレイクし た。他のテクニカル指標も下向きのサインを出し始める中、次第に上値が重くなっている模様。107円割れは4月初旬にサポートされていた水準だが、維持できるか注目される。完全にブレイクするようであれば、106.45円付近にフィボナッチ50%戻しの水準が来ており、目先の下値サポートとして意識される。

NYダウ

米株式市場でダウ工業株30種平均は反発し、前日比558ドル高の2万3949ドルと3月10日以来ほぼ1カ月ぶりの高値で終えた。新型コロナウイルスの感染拡大がピークに近づき、経済活動が早期に再開するとの期待から幅広い銘柄が買われた。終値の前日比は、ナスダック総合指数が323.32高の8515.74、S&P500が84.43高の2846.06。NY州のクオモ知事やトランプ大統領の発言で、ウイルス感染への懸念が緩んでお り、市場のリスク許容度が改善しているようだ。NY州のウイルス感染の死者は1万人を超えているが、感染拡大は横ばい状態になったとの見方も出ており、同州を含む東部6州の知事は封鎖解除の検討を始めている。クオモ知事は会見で、「最悪を脱した。我々が賢明であり続ければ、平常へと続く道に踏み出せる」と述べていた。また、トランプ大統領も、感染者の増加ペースが緩やかになりつつあるとし、米国内での経済活動再開に向けた指針を近く策定することを明らかにした。

NY貴金属

ニューヨーク金は続伸、銀は反発。終値の前日比は、金が7.5~11.9ドル高、中心限月の6月限が7.5ドル高、銀が57.8~60.4セント高、中心限月の7月限が60.4セント高。金6月限は続伸。時間外取引では、米連邦準備理事会(FRB)の追加策に対する見方などを受けて堅調となったが、買い一巡後は利食い売りなどが出て上げ一服となっ た。日中取引では、ドル安などを受けて一代高値1788.8ドルを付けたのち、利食い売りなどが出て上げ一服となった。2012年10月以来7年半ぶりの高値をつけた。外国為替市場でドルが主要通貨に対して下落し、ドルの代替投資先とされる金に買いが入った。銀7月限はドル安や新型コロナウイルスの終息期待などを受けて堅調となり、3月 12日以来の高値1650.5セントを付けた。ニューヨーク金6月限は続伸。時間外取引では1756.1~1785.0ドルのレンジで推移、前日比0.1ドル安の1761.3ドルとなった。6月限は、高寄りしたのち、米連邦準備理事会(FRB)の追加策に対する見方などを受けて堅調となった が、買い一巡後は利食い売りなどが出て上げ一服となった。

NY原油

NYMEXで原油先物相場が3日続落した。WTIで期近の5月物は前日比2.30ドル(10.3%)安の1バレル20.11ドルで終えた。一時は19.95ドルと2週ぶりに20ドルを下回った。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比2.30~1.86ドル安。その他の限月は1.09ドル安~1.01ル高。世界的に新型コロナウイルスの流行がやや落ち着く兆候はあるものの、落ち込んだ石油需要が短期間で回復するとは期待されていない。トランプ米大統領は5月1日に国内の行動制限を解除し、経済活動の復旧を目指す考えだが、感染の収束を優先する州知事らと主張が対立しており、石油需要が本格的に回復する時期は不明。米国ではすでに生産量の自然減が始まったほか、石油輸出国機構(OPEC)加盟国を中心とした産油国による過去最大の協調減産のなかでも、過剰在庫の拡大が続く公 算。備蓄施設のひっ迫が懸念されている。米エネルギー情報局(EIA)の週報で、米原油在庫は12週連続で増加する見通し。米テキサス州のシェールオイル開発を監督する鉄道委員会では、生産枠の是非をめぐる公聴会が始まった。中小の石油企業では生産量の抑制を支持する声がある一方で、エクソン・モービルやシェブロン、オクシデンタル・ペトロリウムなど大手は反対している。時間外取引で5月限は23.08ドルまで上昇したものの、上値は重くマイナス圏に押し戻された。売りが強まるなかで通常取引が始まると19.95ドルまで下落した。ただ、安値からはやや切り返して引けた。

シカゴコーン・大豆

コーンは総じて続落。終値の前日比は5.50セント安~変わらず。期近5月限は 前日比5.50セント安の326.00セント。大豆は続落、終値の前日比は7.25~2.75セント安。中心限月の5月限は前日比7.25セント安の845.75セント。新型コロナウイルスの感染拡大防止のための外出制限が続くなか、エネルギー需要が減少観測が強まっていることに加え、NY原油が軟調に推移していることでエタノール減産用としてのコーン需要が減少するとの懸念が強まったことが弱気要因となった。期近5月限は330セントを割り込んで安値で引けを迎え、終値ベースで安値を更新。 331.25セントで取引を開始した5月限はアジア及び欧州の時間帯は330セント割れに抵抗を見せる底意の強い足取りとなった


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